Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ぽぷりのLeave me alone.

AZLA AZELレビュー

2020.05.07 12:37

こんにちは。(*´꒳`*)


今回はひょんなことから入手したAZLAの製品「AZEL」をレビューしたいと思います。

市場価格5980円前後の製品となり、付属のイヤホンからのステップアップ用の価格帯として激戦区ですね。


こんなやつ


スペック

まずはざっと基本スペックを。

ドライバー: 8mm ダイナミックドライバー
入力感度: 97dB
インピーダンス: 24Ω(±10%@1kHz)

周波数特性: 4Hz ~ 60kHz

重量: 約19g (ケーブル含む)

付属品: SednaEarfit LightShortシリコンイヤーピース(SS / S / MS / M / ML / L)、L/R個別本体用ポーチ、キャリングケース、製品保証書

となっております。

自社開発の小口径ダイナミックを1発の構成です。

感度がやや低く、インピーダンスは24Ωなので音量は1,2メモリ上げる必要がありますが、極端に鳴らしにくいものではありません。

インピーダンス24Ωなのがうれしいところ。16Ωなどの低インピーダンスではないのでアンプにやさしいです。(個人的には32Ω前後が理想。アンプ的に鳴らしやすいのが大体その辺に設定してあることが多いため。)

リケーブルはできません。

SednaEarfit LightShortが6サイズついてきます。

「Short」と名がついていますが、一般的なイヤーピースの軸と同じくらいです。普通のSednaが「Long」というのが正しいと思います。





見た目とか

次に見た目を見ていきましょう。

外観はこんな感じです。

こんな感じ


ややテーパーのかかった本体に、段差付きのノズルがついています。

胴部分はヘアライン加工となっており、6000円以下のイヤホンにしてはかなり高級感があります。

そのほか細かい処理を見ても、本当にこのメーカーのプロダクトデザインは美しいです。

日本のプロダクトデザインが美しくない(見た目、使いやすさともに)のはいつになったら解消するのでしょうか...。


背面はこんな感じ


背面のダクトは円状に並んだドットに同じ方向のスピン加工とぬかりありません。


左右表示はここ


左右表示はわかりやすく大きめですが、見やすくかつ目立たない場所にあります。


そして、驚くべきは音の出口。ノズルのフィルター部分です。


フィボナッチパターン⁉


デザイン業界では有名すぎる図形にして数式。フィボナッチ数列を基にしたフィルターとなっています。

この価格帯でこのこだわりようは異常です。(褒めてます。)

これ、実物はものすごく小さく、工作制度が半端ないです。

なぜフィボナッチかというと、フィボナッチ数列は自然界に出てくる数列で、不自然さのないきれいな形状を導けることが多いからでしょう。

(ここでいう「きれい」は見た目だけでなく、構造的無駄のなさ、etc...のことです。)

薄く正確に作ることができ、音の結果も良好だったそうです。

ここは熱く語りすぎると長くなるのでこんなもので。


プラグ部分


プラグ部分はこんな感じで、奇をてらったりせずによいです。

写ってはいませんが、背面はスピン加工です。デザイン哲学が統一されています。



音質について

肝心の音質についてですが、意外とありそうでない音というかチューニングです。

基本はドンシャリ傾向なのですが、「ドン」の部分がかなーり下のほうに設定されており、重低音もちゃんと聞こえるのにバスはうるさくないという。

高域は刺さることもなく、透明感があって非常にハイレベル。

ボーカルもいいです。とても自然です。

音場は広く見通しが良い部類に入ります。

んー。レベル高いぞこれ...。

ストリーミングやマルチメディアに特化させたとのことですが、まさにそんな感じの音です。

映画やゲームで「もうちょっとここの音が出てほしい」というところを絶妙に攻めてます。

うまいです。



音質の見える化について

このブログでは音質の見える化(よくある点数付けなど)は避けてきましたが、先日から簡易的な周波数測定図を載せるようにしました。

あくまで簡易測定であることと、実際の耳の形状(外耳道の長さなど)は個人差があるので、参考程度に見ておいてください。

一応一般的な成人男性の外耳道と同じ長さにしています。

測定についての詳細はこちらの記事に詳し載せています。

また、レビューは書いていないけど測定したイヤホンは沢山あるので、こちらのページにまとめています。

ご参考まで。

本機の特性はページの最後に載せます。



使用感

まず形状が今までのAZLA製品と違い、オーソドックスな部類に入るので、基本的にイヤーピースで支えることになります。

よって、イヤーピース選定が非常に重要になってきます。

しかし、エントリーモデルにあるまじき6サイズの(しかもフィット感で比較的好評な)SednaEarfit LightShortが付属しますから、ほとんどの人が付属で満足できるでしょう。

音質やフィット感を追い込みたい人はAET07やスパイラルドットなど口の広いイヤーピースをお勧めします。

私はスパイラルドットにしています。

ケーブルは柔らかく比較的取り回しもよいので不満は少ないです。分岐前、分岐後ともにねじって成型されているのでデコボコしており、タッチノイズはやや多いです。



まとめ

コスパ高いです。

音質的にこの価格帯で何ら不満はありませんし、プロダクトデザインとしてよくできている(TFZのBALANCE1と似ていると思うかもしれませんが、レベルが違います。あれはダサい。)ので、所有欲も満たせ、外にもつけていきやすいです。

イヤホンに1万円はなーという人やプレゼントにもおすすめですよ。(*´꒳`*)


今回は以上です。



AZEL