映画《湾生回家》
2020.05.09 12:23
日本では2016年に公開されたこちらの映画。
終戦後、台湾から引き揚げてこられた現地生まれの日本人
<湾生>の方々を取材したドキュメンタリーです。
Amazon Primeで見ることができました。
1946年日本戰敗,灣生們遭到遣返,從此成了
「永久的異鄉人」;
他們在台灣時被當成日本人,回到了日本,又被當成台灣人。
映画公開当時、語学学校の教材で監督のインタビューを
聞いてから、ずっと忘れられずにいました。
「戦後70年。今、湾生の方々の記録を残さなければ
彼らは歴史から完全に忘れ去られてしまう」と、監督は
映画に残すことを決意されたのだそうです。
国籍は日本でも生まれ育ったのは台湾。
彼らにとっての故郷は台湾なのです。
大正生まれのうちの祖父が終戦を迎えたのは
台湾だったそうです。そのせいか取材される方々が
遠い存在には思えず、少しでも思い出につながるものが
残っていて欲しいと祈るように見ていました。
我家在吉野村,郵便局還看得到嗎?
監督のインタビューで出てきた
花蓮吉野村(当時の名称)生まれのおばあさんが、
故郷の今の様子を尋ねた言葉です。
90歳を過ぎても、いまだ鮮明な故郷の景色。
授業中なのに泣きそうになったのを覚えています。
他們是灣生,很愛、很愛臺灣,因為台灣是他們故鄉。
目がはれるほど泣いたのは久しぶりです。
◆劇中より今日の成語
無所不用其極( wú suǒ bù yòng qí jí)
目的の為には手段を選ばないこと