頭の中の棚卸し
新型コロナウィルスの影響でどの業界も厳しい状況だが、古書店も例外ではない。
といっても当店だけなのかもしれないけれども。
とりあえず、今の状況について少し整理して考えてみたい。
これまでは、店売り・イベント売り・ネット販売、すべての販売形態を持たないと店が回らない状況だった。
販売をする商品は基本的にお客さんからの買取依頼による仕入れから成り立っていて、その内容は当然ながらどれか一つの販売形態に即した種類の本だけで構成されているわけではない。
開店当初から在庫が充実していない当店にとっては、とにかく買取れるものは買取る方針だったのでこの販売の三形態はまさに必須であったと言えると思う。(どれか一つに絞るのが困難だった)
そして現在、店売り・イベント売りが非常に難しい状況。
それなりに在庫は増えているが、ネット販売向けの商品は少ない。
が、ネット販売を強化しなくてはやっていけない時期。
この状況からどうするか?というのが今後の課題だ。
一方で、大型連休中に家の中の物の整理をしていた方も多い印象で、買取の問い合わせも通常時よりは増えていると感じる。
在庫が不十分で常に本が欲しい当店にとっては嬉しいことではあるが、自転車操業状態で続けてきた当店には以前厳しい状況ではある。
だが、ネット販売向けの本を仕入れるチャンスではある。
買取は出来る範囲で受けてネット販売向けの物を増やせるようにしつつ、店売りできるものは工夫するといったところだろうか。
何だかこれまでとたいして方針が変わっていないような気もするが…。
ただ文章を書いたおかげで、買取の際の査定価格の判断基準は自分の中で刷新されたように思う。まだまだ課題も多く、今後どうなるのか本当にわからないけれども、継続していけるよう知恵を絞りたい。