ニューヨークで“アートによる問い”に出会う。世界平和の中心・NY国連の内部を見学し、日本語ガイドツアーに参加して感じたこと
どうもこんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」で、2か月間ニューヨークの起業家支援プログラムに参加している長村伊織です。
起業家支援プログラムついては、プレスリリースをご参照ください。
僕は、先日ニューヨークにある国連の見学ツアーに参加してきました。
1番印象的だったのは、展示されている絵画や写真の多さや、そのアート1つひとつがもつ意味です。
アートはどれも、僕たちが世界平和を考えるきっかけとして、さまざまな“問い”を投げかけてくれました。
そんな“問い”が、世界平和のカギになっているのではないか、と興味をもったので、ぜひシェアしたいと思います。
世界共通言語は、英語ではなくアート!?
僕は、国連の日本語ガイドツアーに参加しました。
国連の建物の中を進んでいくにつれ気になったこと。それは展示されている絵画や写真の多さや、そのアート1つひとつがもつ意味です。
国連の中にはたくさんの絵画や写真が飾られています。
肌感覚ではありますが、文字よりも絵画や写真の方が多かったように感じました。
とくに、人権・平和・戦争・命・差別……といったテーマについて、表現された絵画や写真が多く展示されています。これらは、各国連加盟国が寄贈しているそうです。
僕はガイドさんに「なぜ国連には、これほど多くの絵画や写真が展示されているのですか?」と聞きました。すると、
「我々、国連が目指しているのは“世界平和”です。なので、一緒に世界をつくるパートナーは世界中の国と地域にいる人々です。もちろん文字でも伝えることはできますが、世界には文字が読めない人々がいることも事実です。
なので、文字ではなく絵画や写真によって、より多くの人がものごとを見て、感じ、考えられるよう工夫をしています」とおっしゃっていました。
そのとき、僕は「世界共通言語は、英語ではなく絵画や写真といったアートなのかもしれない」と感じました。
ちなみに、日本語ガイドツアーは、1日2回ほど催されています。ガイドさんは国連の内部を細かく丁寧に説明してくれます。
ですが、説明の内容が複雑だったりすることもあるので、英語が得意でない方は日本語ツアーをオススメします。
多様な宗教や文化をもつ世界へアートで問いかける「世界平和」
その後僕は、国連内でいちばん大きい会議場である総議会場に案内してもらいました。
会場の両壁にはこんな壁画が飾られていました。見ての通り、なんの絵画なのか、わかりません。(笑)
これは、抽象壁画です。
なぜ抽象壁画を展示するかというと、誤った解釈が起こらないようにするため、そして考えつづける姿勢が必要だから、です。
前提として、世界にはさまざまな思想を持った文化や宗教があります。思想によって、同じ対象を見たときの解釈が異なることもしばしばです。
そして世界平和というものは、成し遂げるものではなく、「ありつづけたい姿」なのです。
そのためには、1人ひとりが自分の心や頭で感じ、考えつづけることが必要不可欠です。それが抽象壁画を展示している理由です。
つまり、世界平和への道に終わりはないということです。それを表現していたのは紛れもなく“アートによる問い”でした。
アートは、観た人が自分なりの解釈でものごとを思考するパワーを持っていると感じましたし、全人類が意識すべき「世界平和」には欠かせない要素だと思いました。
世界平和への舵をとるニューヨークの国連本部
最後に、簡単に国際連合(以下、国連)の説明をしていきます。
そもそも国連とは、世界平和を目指す組織です。1945年10月に当時51ヵ国で設立された組織です。
前身である国際連盟が第二次世界大戦を防ぐ具ことができなかった反省をふまえ、再び国際平和や安全を目指すために、国連が生まれました。
そして国連の存在目的は、国際問題を解決し、世界平和と安全を維持すること。また諸国同士の友好関係を発展させ、目的達成のために、各国の行動を調和させることです。
詳細に知りたい方は以下、国連HPをご覧ください。
最後になりますが、僕はこのツアーで世界平和は「ありつづけたい姿」だと気づかせてもらいました。国連に行くまで、世界平和は「成し遂げるもの」と認識していたのです。
世界平和が「ありつづけたい姿」であれば、僕ら1人ひとりの今、そしてこれからの行動が大事だと思うので、これからは少しでも世界平和に向けて貢献していきたいと思います。