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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 トップAV男優「しみけん」のAVの撮影現場を書いた本が面白い

2020.05.15 22:00

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 トップAV男優「しみけん」のAVの撮影現場を書いた本が面白い

 今週も土曜日になった。まあ、なんというか今週は最も中途半端な状況になったような感じだ。

私が取材している中でも、そもそも「文科系」の人間である政治家に、「純粋に理数系の内容であるウイルス対策をさせていること」が適当なのかということが大きな問題である。単純に考えて、「国連」というものがある(私は普段は連合国であって国連などというものはないという主張をしているが、今回はわかりやすくするために、あえて国連としておく)。その国連は様々なことを決めるが、実際には政治的な内容や外交、または、安全保障に関することである。それは、そもそも人間に対して、万能であるはずがないということから、例えば健康や疫病に関することは国連ではなくWHOという専門家の機関が作られるわけである。

日本の国家でも同じで、首相は、基本的にはウイルスや感染症の専門家ではない。そのために専門家を招集し、その専門家の言に従って決断するだけのことである。決断の要素は「経済や権利などとのバランス」である。間違いなくその観点しかないわけであり、専門家の意見に対しては真摯に受け止める以外はない。

では、その内容を考えた場合当然に考え方によってバランスがおかしくなるのであり、そのバランスが変わったことに関して、素人が様々な反応をしても意味がないということになるのである。

まあ、そのような「にわか評論家」が多く跋扈するので、結局は、おかしな話になってしまう。それがこの結論である。

さて、そのような時はゆっくり本を読むのであるが、今回はその「本の紹介」である。そもそも私自身が本を書いていながら、ブログで本を紹介する記事を書いたことはない(本を引用したことはある)。それなのに私以外の人の本を紹介するのである。珍しい書評となる。

「もう1人の男優さんはどこですか?」AV撮影の現場には、数多くの“訳あり物件”が存在した

 男優歴22年、出演作品1万本超え。さらに、数多くの雑誌連載やテレビ出演をこなすしみけんが「仕事論」をテーマに一冊の本を書き下ろした。

 AV男優としてトップクラスの活躍を続ける著者の考える「仕事論」はいったいどんなものだろう。前編の今回は、しみけんがこれまでに経験した現場の数々を『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』(扶桑社新書)より引用し、紹介する。

◇◇◇

   AVの撮影が行われるスタジオはどこにある?

 さて、そんなこんなで今日もどこかで撮影されているAV。

 皆さんはAVがどこで撮影されているか知っていますか? AVを撮るスタジオは東京都内に集中していることが多く、その数は200を超えると言われています。

 その中で最も有名なのは、「例のプール」と言われるスタジオではないでしょうか。最近では、大宮にも新たにプールスタジオができましたが、まだまだ「例のプール」に知名度は及びません。大宮のほうは「じゃないプール」と呼ばれていたりします。

 また、「例のプール」ならぬ「例のコンビニ」と呼ばれる環七マルチスタジオというスタジオも存在します。ここは、普通のコンビニのようにカップラーメンやお菓子が棚に並んでおり、雑誌コーナーもあれば、会計カウンターにはちゃんとレジも置かれています。

 ただよく見ると、「マスターカード」の表示は「マスターベーション」にアレンジされているし、売られている雑誌は『ジャンプ』が『ジャンボ』に、『フライデー』が『マンデー』になっていたりと、芸がこまかいんです!

 千葉の木更津にあるスタジオは森に囲まれているので、野外露出作品の撮影をする際によく使われます。今まで僕も「全裸サッカー」や「全裸野球」といったAVで、裸でかけずり回っていました。ただこのスタジオ、むちゃくちゃ寒いんです。なので、僕はこのスタジオにはあまりいい思い出がありません(苦笑)。また、昨年の台風で木更津のスタジオの壁が崩れたため、業界全体で野外露出系作品の撮影がいったん中止という状況に陥りました(今は復活しています)。

 かつて東京の小竹向原にあったスタジオは、淫靡な雰囲気でよく行っていましたが、気をつけなければいけないのが、シャワーの水圧が異常に強く、まるでウォーターカッターのよう。お風呂に入るといつも亀頭が持っていかれそうになったものです。

 一軒家やマンションの一室がスタジオになる場合もあります。一般人の住居を紹介業者が間に入り貸し出してくれるサービスがあるので、それを利用して普通の一人暮らしの部屋を女優の部屋と称し撮影する場合があります。一般の女の子の部屋での撮影ともなると、男優のテンションはもちろん爆上がりです。

 ちなみに、単体女優さんのデビュー作品の40パーセントは狛江市のスタジオで、40パーセントは練馬区のスタジオで撮影されています。使われているスタジオによって、その作品の予算感=女優への期待度が見えてしまうという事実はここだけの話にしておきましょう。

   奇怪な撮影スタジオの数々……

 AVのスタジオは訳あり物件も多いです。

 埼玉県には以前一家惨殺の現場だったというスタジオや、朝、スタッフさんが入ったらホームレスが首吊りしていたというスタジオが存在します。

 別の意味で訳ありな怖い物件もあります。新宿区にあるスタジオはとても豪華な一軒家なのですが、物置のような扉を開くと、地下に通じる細い階段が現れます。降りていくと、そこに広がるのはバカラやポーカーなどカジノの舞台。その奥に扉の幅が1メートルはある金庫があり、まるで映画の世界。地下に隠されたカジノの部屋……これ以上は言わないでおきましょう。

 都内某区にあるスタジオは、表向きは普通の一軒家。その建物は3階建てなのに、なぜか5階まで表示されているエレベーターがあります。5階という表示を見たら、階段を上がるよりもエレベーターに乗りますよね? でも、このエレベーターは1回中に入ると、中からは開けられない仕組みになっているんです。これ、いったい何のために作ったんでしょうね? 突入してきた何者かを閉じ込めるために……ごにょごにょ。

 また、そのスタジオの押し入れを開けると、床に正方形の切れ込みがあり、爪をひっかけて開けるとハシゴが現れます。そのハシゴを下ると、天井の高さが1メートルほどしかない狭い牢屋がふたつありました。これを見た瞬間、「マジでこんなところがあるんだ……」と震え上がりました。

 またまた都内某区にある一軒家のスタジオの駐車場は、バックで駐車するとちょうどトランクの真後ろの位置に隠し階段があるんです。下に降りてみると、そこは流し場が完備された何かの解体場でした。いったい何に使っていたのでしょう..…。想像するだけでチンコが縮み上がります。

   現場で心霊現象に直面することも

 ある時、清純派女優さんのデビュー作品でのことです。女の子に目隠しをして、手足を拘束した状態で僕が体を触っていたんです。気分が盛り上がってきたところで目隠しを取ってあげると、女の子がキョロキョロして「もう1人の男優さんはどこですか?」「これ3Pですよね?」と聞いてきました。

 彼女にはずっともう1人に足をさすられていた感覚があったようです。けど、僕は足を触っていませんし、彼女の相手をしていたのは僕だけだった。

 このとき、撮影が行われたのは近くにお寺のあるスタジオの地下室でした。業界人の間で“いわくつき”と言われることの多い場所。もしかしたら、何かがあったのかも……。

 また「病院もの」でよく使われていた初台にある玉井病院(今はなくなりました)は霊がよく出ると評判のスタジオでした。

 実際、心霊スポットの本にも紹介されたことがあります。

 この病院スタジオで撮影をしていると、とてつもない気配を感じました。振り返ると窓の外に人影が……。複数の目撃情報がありました。

 別日にもそんなことがあり「イヤだなあ」と思っていたら、たまたま外に出ていたADさんが逃げる小学生を目撃していました。そう! オバケの正体は小学生たちだったんです。

 まぁ、気になる年ごろでしょうけども……。正体がわかってちょっとは良かった……のかな?

(しみけん)

2020年5月6日 17時0分 文春オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/18223102/


 さて、私が一方的に尊敬し、なおかつ敬愛するAV男優の「しみけん」が本を出した。

「AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!」(扶桑社新書)である。

まあ、そもそもアダルトビデオの撮影現場というのは、我々男性にとっての「新しいあこがれの地」であろう。昔から男性の「憧れの台」は二つあるといわれている。「オーケストラの指揮台」がその一つ。まあ、自分の指揮ですべてが動くのであるから、それは気持ちがいいに違いない。そしてもう代司「風呂屋の番台」といわれる。まあここはエロの場所だから言うが、お金をもらいながら女性の裸を台の上から見ることができるのである。それも犯罪でも何でもなく、「お役目・仕事」なのだからこんなに良いものはない。

さて、この風呂屋が徐々になくなってきてしまっており、その代わりにあこがれとして出てくるのが「AVの監督」であろう。これも「仕事」なのであり、AV女優もきれいで魅力的な若い女性が多いのであるから、本当に憧れである。ましてや男優となれば、その女性たちとできるのであるから、なんとうらやましいことか。

しかし、実際はそうではない。憧れの女性ならばよいが、そうではない場合や体調が悪い時にどうするか。そこはプロの問題である。しみけんさんの話を聞いていると「プロと趣味の違い」というものが何か、または「プロと素人の差は何か」ということがよくわかるのである。

しみけんさんのすばらしさは、「みんなのあこがれ」を壊さずにプロに徹していることであろう。本人にあまり言ったことはないが、本当に尊敬に値する。セックス産業を低く、まるで人間の底辺のように言う人がいるが、実際そうではない。そもそも、人間の興味であり、なおかつその人間のもっと本能に近い部分を「エンターテイメント」としてとらえ、そしてそのことをプロフェッショナルの業で表現しているのである。他の表現者とは異なり、人間が理性ではなく本能の部分を包み隠さず表現することのできる数少ないプロであろう。

その人の見た「撮影現場」というのは、なかなか面白い。特に幽霊の下りは最高である。そもそも「セックスは子供を作る行為」であるのに、「死者が化けて出てくる幽霊」が出るというのもなかなか面白いし、また、そのような例が女性の足を触っているというのも、なかなか興味深い、成仏できずにその場にいながら女性へのあこがれと性欲は消えないという人間のサガを教えてくれているようなものであり、単に読み飛ばせばそのようなものかもしれないが、深く感じることのできる人には素晴らしいものであろう。

そのような中でも「精神を集中する」から、仕事になるのである。まさに仕事とはこうやって集中するものであるということがよくわかるのではないか。

エロであると馬鹿にするのではなく、だれでもするしあこがれるエロを「プロ」としてとらえるとどのようになるのか。そのことをよく教えてくれる内容ではないか。