やさしく背中を押してくれるオーダー
ときどき、たいてい忘れた頃にそれはやってきます。
昨日も朝スマホをのぞくと、お知らせが来ていて、
あー、やっぱりそういうことなんだ。
と思いました。
来ていたのは、webのハンドメイドショップでのご注文。
「セラピストがつくるアロマスプレー」という名前で、先月だったかな、お店に並べ始めたのですが
今回はじめてご注文をいただきました。
ご希望の香りは、「森林の香りと柑橘の香り、両方感じられてリラックスできるもの」
ステイホームの時間に寄り添える心地いい香りを、ご本人に代わって作るのは、実際に匂いを嗅いでもらえないだけに難しいけれど
ボックスに並んだ精油を眺めながら、ここんとこお雛様みたいにずっと箱の中にいる精油たちが役立つ時が来てよかった、と正直安堵しました。
精油には有効期限があるので(柑橘系は半年、通常は1年)、コロナの影響が長引けばサロン業務が再開できないので、このまま使うことなく無駄にしてしまうことになるからです。
もちろん自分で毎日ディフューザーで焚いたりしていますが、何十本もある精油、そんなにいっぺんには使えない^^;
それに、せっかくの高品質な精油、何かの形でお役に立てることはできないだろうかとずっと模索していました。
例えば、医療従事者の方たちにアロマスプレーを無料で配布するとか。
あ、それグッドアイデア!
クラウドファンディングでプロジェクト立ち上げて〜
同じアロマ関係の人たちに賛同してもらったら?
大きなムーブメントになるんじゃない??
・・・などと、いつもアイデアだけはすぐ膨らむんですが、大阪府知事のように実行力が伴わず(若さの違いか。。いや年のせいばっかりにしたらあかんな^^;)
そんなこんなの逡巡があり、とりあえずは今ある場所でベストを尽くそう。
ちゃんとしたアロマスプレーを一人でも多くの人に届けよう!
と、アロマスプレーの販売を始めたわけでございます。
自慢じゃないですが、本当に丁寧に手作りしています。
今はスプレー容器も品薄なのでそれらを手配するところから始まり、お好みに合わせて精油をブレンドし、そのブレンドの理由や期待される効能などをご本人専用のレシピとしてまとめて、製品に添付します。
イメージは、クリニックで処方されるお薬。
気分が落ち込みがちなこの時期、シュッとひと吹きするだけで一瞬でホッと安らげたり、気持ちが前向きになったり
たかがアロマスプレーですが、ただの抗菌スプレーとは違う、アロマならではの心地よさを感じてもらえると嬉しいなと願いつつ。。
実は、販売前に下調べした時、アロマスプレーの現状には愕然としました。
同じハンドメイドショップには、このコロナ禍に明らかに便乗したと思われるアロマスプレーがありえない高額で販売されていて(そばには安価な精油の写真)、結構な数の人が何も知らずに購入しているんです。
中には別業種の人が、さもアロマのプロのような顔で「抗ウイルス」と謳っていて、まるでコロナウイルスを殺菌できるかのような文言も。
ご存知のように、コロナには今のところ特効薬はありません。
マスクの転売もそうですが、火事場の泥棒みたいなやり方は本当にみっともない。
そうした方々へのアンチテーゼも込めて、まっとうなものを適正な価格で提供しようと思いました。
ところで冒頭の「あーそういうことなんだ」はどういうことなんだ?についてですが
私の小さなハンドメイドショップ、正直なかなか苦戦してます。。^^;
はじめてかれこれ2年ですが、忘れた頃にポツンとご注文が来るぐらい。
誰のせいでもない、まだまだ頑張りが足りないのはわかってるんですけど。。
でもね、いただけるんです、こうしてたまーにですけど確かに。
しかも私にとっては絶妙のタイミングで。
例えば今回のご注文は
「コロナで大変だけど、がんばれよ」
「続けてたら、いいことあるさ」
という励ましのメッセージと受け取りました。
アロマスプレーとかワックスサシェとか、細々とでもタネをまき続けてたら、少しずつ芽が出て、いつかショップも理想のアロマ畑になるのかなー。
このブログ自体も、独り言の域を出ないのが辛いとこですが^^;
今日もこうして言葉のタネを植えておきます。
いつか気づけば、素敵な言葉の庭ができてることを願って。