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【ご報告】ハルが旅立ちました

2020.05.24 01:00







2020年が誰にとっても

重要な1年であることは

繰り返し、みなさんに

お伝えしてきました



この先の人生の基盤を作るために

自分を覆い隠していたものを

手放し、洗練していく年




そして、それはコロナ禍で

半ば強制的に目の前に

突きつけられています



私にとっても

大きな変化がありました





ハルが旅立ってから

この記事を書き始めるまで2週間



そこからみなさんに

お伝えできるようになるまで

時間がかかってしまいましたが

慎重に、ハートと繋がって

言葉を紡いだ記事です





同じ経験をされた方にとって

ここに綴るものは

辛いお話かもしれません


なので、まだ悲しみの中にいる方は

読まない方がいいかもしれません


だけど、私の経験が

もしかしたら

誰かの役にたつかもしれない



そう思ったので

少しハル関連の記事が続きます






(2005年:ハル1歳)






2020年4月24日AM10:00

ちょうど1ヶ月前

ハルの魂が肉体を離れました


16歳と20日の生涯


昨年、心肥大が判明してから

少しずつ、状態が

悪くなっていましたが

2月に入ってから

徐々に食べる量が減り

寝ている時間が長くなっていました




サロンの自粛直前、

最後のお客様を見送る時に

玄関先で


「またね、ハルくん」


と声をかけてもらいました



私は内心、もう皆さんに

ハルは会えないかもしれないと

覚悟を持って見送りました







(2005年:ハル1歳、ゆき18歳)





ハルが旅立つ前日は

夜通しハルを見守れるように

リビングに布団を敷いて

家族4人で寝ました


いつも、ハルは2階の寝室まで

上がって来ていましたが

もうそれも叶わない状況でした






日付が変わるころには呼吸状態も悪くなり

交代で眠りながら

時々動きたがるハルに付き添い

朝を迎えました



私は夜通し、あまりに泣きすぎて

朝には声がでなくなり

お仕事もお休みさせてもらいました





時折苦しそうに鳴くハルを

膝の上に抱いて

ずっと声をかけていました




「大丈夫、ここにいるよ」

「大丈夫、みんな傍にいるよ」



頑張れ、なんて

誰の口からも出ませんでした


ただ、ひたすらに今を生きている


その姿にただ寄り添い

ただ声をかけ続けました




迎えた、最期の時



膝の上で、安心したように

穏やかに呼吸を繰り返す姿に


「もう呼吸が止まりそう」


と、夫と娘を呼び寄せ

みんなでハルを囲みました




私たちに見守られ、

ハルは、私の腕の中で

それこそ眠るように

静かに静かに息を引き取りました


本当に穏やかな最期でした





世界から、音が消え


私はただハルの体に顔を埋めて


その名前を


ありがとうを


何度も何度も、何度も何度も


声にならなくても


嗚咽に飲まれようとも


心臓が止まるまで


何度も何度も、何度も何度も


叫びました







ふと顔を上げると

歪んだ視界の端に

嗚咽を漏らし泣き崩れる夫と

娘が映りました




私は、慌てて二人を抱き寄せ

そこからまた3人で

声をあげて泣きました




娘が小さな体で

大きな悲しみに飲み込まれている時に

すぐに気づかなくてごめんね、と

頭の中の冷静な部分がそうさせました




しばらくして

ハルの体から力が抜けて

ふにゃふにゃになってからは

順番にハルを抱きました



生きている時は

渋々収まっていた

夫の腕に抱かれるハルの姿


力の加減ができないからと

あまり抱かせてあげられなかった

娘の腕の中へも



まだ温かいのに

力なく開いたままの瞳が

どうしようもなく悲しくて

涙が止まりませんでした






(2006年:ハル2歳、ゆき20歳)



2004年4月3日生まれ


1歳になったばかりの2005年5月

ハルは私の元へやってきました


そこから15年


私が18歳から33歳まで

東京での一人暮らし、山口での実家暮らし

結婚、出産、育児


どんなときも一番近くで見守り

支えてくれました



昨年、15歳を迎える

2019年2月に健康診断で心肥大が判明し

ハルの心臓は通常の2倍以上の大きさに

なっていることがわかりました



ですが、私たちは、

毎日の食事療法、投薬を

しないことに決めたのです

(詳しくはブログに書いています)




ハルがハルらしく生きること

ハルの命を、寿命を尊重するために

私たちができること

同時に、しないことを決めて

ハルの命に寄り添ってきました



不謹慎かもしれないけど

幸運にも4月から自粛生活をしていたので

より多くの時間を家で過ごしていました


今までにないほど

ハルの近くに居た期間でした


そんな別れの時期すら

ハル自身が選んだものだと

今は思います





ちょっとここから

サイキックな話になりますが

ハルの魂は旅立って前々日から

肉体から出たり入ったりを

繰り返していました




たまたま私はそういう体質なので

「(肉体に魂が)いる」とか、

「(肉体から魂が)抜けた」とか

そういう感覚的なもので

ハルを見ていました




そして、旅立つほんの少し前

ハルは肉体に戻ってきて

夫の目をじっと見つめたんです


「ねぇ、ハルが見てるよ」


と夫に言うと、

夫とハルは無言で見つめあい

ハルが力強い声で


「頼んだ」


と、言いました



猫が話すなんて実際にはあり得ないけど

私にははっきりとそう聞こえたんです





そして、

ノーマルなはずの夫も


「わかった、わかったよ」


と答えました




不思議なやり取りですが

ごく自然に会話をしていました




のちに、夫に

ハルの声、聞こえたの?と聞くと

え?君も聞こえたの?と言っていました





ハルが文字通り命がけで

伝えてくれた言葉



ねぇ、

ちゃんと、受け取ったよ








(2004年:0歳:元飼い主さんの元で)





私は、動物好きな家族の元に生まれ

今までもたくさんの動物の旅立ちを

見送ってきました



動物って、どの子も旅立ってから

しばらく近くにとどまり

やがて気配が消えていきます


 

ハルも例外ではなく

今でもリビングだったり

寝室だったり

いろんな場所にいます



お風呂でお水を飲むのが

好きだったので

時々お風呂にも来ます




肉体はもうないけれど

私たち家族の記憶の中に

いつまでも残るし

その存在自体が消えるわけではない



私たちが覚えている限り

私たちの中で生き続ける



悲しいけれど、

寂しいけれど、、、



ハルは

肉体を持ったハルとしての

その役目を終えたんだと

今はそう思います









長々と書きましたが、最後に…


ハルと、関わってくださり

ハルと共に歩む私を見守ってくれた

家族、友人、そしてお客様へ




ハルを愛してくださり
本当にありがとうございました




1ヶ月経っても毎日泣いてばかりですが

今は、ヨガや、オーラソーマに触れる時間が

私にとって、心からの癒しです




この二つの「好き」が

私を支えてくれている時間です

(仕事という感覚がなくなってきました)




ハルと歩んだ15年に感謝して

少しずつですが

また、歩んでいきます