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東京思考

四国旅行 (四)

2012.09.08 14:21

第4日目。

ホテルをチェックアウトして車荷物を積んで、車はホテルの駐車場に停めたまま、ホテル前から出発するボンネットバスに乗ります。

これはこの夏の特別企画「ボンネットバスで行く爽やかな朝の祖谷渓谷」というイベントで、レトロなボンネットバスに乗って緑豊かな祖谷の森をゆっくり観光するものです。

この手のイベントで使われるレトロなボンネットバスというと、大抵はレトロなデザインの外装を作られた特別仕様ですが、このボンネットバスは本当のレトロバスなんです。

昭和35年製と昭和41年製の2台があり、私たちが乗ったのは昭和41年製のバスでした。

バスに乗り込み、出発です。

実は祖谷温泉につながる道は、本当に山道で細く、車がすれ違うことも出来ません。1~1.5km毎に車がすれ違えるように幅を広くしたポイントが用意されていて、前から車が来ていると分かったときはそこで待機してやり過ごすんです。昨日このホテルに来るときも結構スリルがありました(笑)

そんな細い山道をこのボンネットバスがゆっくりと進んでいくんです。

いや~、これは運転手さんの腕の見せ所です。レトロバスをダブルクラッチを駆使して操りながら細い道をしなやかに運転してく、さすがです。

バスで回るのは2か所、展望台となぜか小便小僧です。

1か所目の展望台に到着。こちらが展望台からの眺めです。

ここでは運転手さんがオカリナ演奏を披露してくれます。

ご本人曰く、人前で吹かないと上手にならない、お客さんがいやでも演奏を聴いてもらいますと(笑)。山の雰囲気とも相まってなかなか良い演奏でした。

オカリナ演奏のあとは本業の運転手さんに戻り、2か所目の小便小僧に向かいます。

なぜこんな場所に小便小僧があるんでしょうか。観光案内いによると、

祖谷街道中いちばん難所といわれる七曲にあり、谷底まで200mの高さがある。祖谷がよいの旅人が集まり、岩の上に立ち度胸ためしをしたと言う由来から小便小僧の名称がつけられた。

だそうです。確かに度胸試しにはなるとは思いますが......。

小便小僧に別れを告げてホテルに戻ってきました。ここからは私が運転手です(レトロバスではなくてレンタカーですけど)。

向かったのはうだつの町並みです。

うだつの町並みは、徳島県美馬市脇町に残るもので、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

「うだつ」とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。 すなわち「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、脇町に残る「うだつの町並み」は当時の繁栄を物語っています。
 各家々のうだつには家紋や細工が施され、その豪華さが商人の権威を表しています。 それは見事な芸術品といってもいいほどの手の掛け様で、脇町には、こうしたうだつの上がった商家が400mにも及び軒を連ねています。 この町では、図書館を始め学校、郵便局、スーパーまでもが本瓦に塗籠め壁、うだつを上げた建物で造られています。これらは近年新しく造られたものですが、ここに暮らす人々の文化を守る姿勢がうかがえます。

これが「うだつ」です。

古い家を修理している現場がありました。建物の外観は変えないようにしながら、中は新し木材や鉄骨を使って補強しているようです。町並みを保存していくのも大変です。

うだつの町並みを後にして向かったのは、鳴門の渦潮です。

鳴門海峡にかかる大鳴門橋には渦の道という橋げたの中に付く荒れた遊歩道があり、ここから45m下の渦潮を見ることが出来るのです。

遊歩道は結構長くて、450mもあります。

遊歩道の途中途中でも渦潮を眺めることができます。

また、何箇所かにガラス床があり、そこからは真下に渦潮を見ることができます。

渦潮は潮の流れが速い時が見頃で日に2回その時間帯があるのですが、私たちがおとずれがときは既にその日の時間が終わっていました。それでもぐるぐると渦巻く渦潮は見応えたっぷりでした。

大鳴門橋の後は、娘が渦潮のソフトクリームが食べたいというので、高台にあるお店によりました。ソフトクリームに"潮"が入っていたかどうかは不明ですが(笑)、ここからの眺め素晴らしかったです。

渦潮の後はこの日の宿泊先、鳴門の渦潮に一番近いホテル ベイリゾートホテル鳴門海月 にチェックインしました。

ホテルの部屋からも大鳴門橋が見え眺めていると、大鳴門橋のそばまで行けるような道が見えました。ホテルの方に尋ねると、歩いて近くにある灯台や大鳴門橋のそばに行けるということなので、夕食前に散歩に出かけました。

まずは灯台のある孫岬崎です

おこからの大鳴門橋の眺めも素晴らしかったのですが、ホテルの部屋から見えたのはもっとそばに近よてる場所でした。せっかく来たのだからそこに行かないと歩き始めました。

途中にはこんなもののありました。

四国のみちは、徳島県鳴門市から徳島県板野郡板野町まで、四国霊場や各地に点在する名所を訪れながら歩いて四国を一周する全長1545.6kmの長距離自然歩道で、その起点がここのようです。

さて、さらに進んで目的の場所へ...、と、ここからが大変でした。確かに先へ続くコンクリートで整備された道はあるものの、最近はほとんど人が訪れていないようで、木や草が多いしげり、道には無数の虫がうろついているんです。私たちが足を一歩一歩踏み入れるたびに、その虫たちが横の茂みに向かってざわざわと動き出すという、なんとも凄い状態でした。勇気を振り絞って進んでいくものの、見たことのない虫やら、ついには蟹まで出てくるようになりました。暗い茂みの虫だらけの道はさすがに5歳の娘には厳しいようで、うちの奥さんと手をつなぎながら「コワくない!! コワくない!!」と号令をかけながら歩いてました。

そんなこんなでやっと到着。そこはもう大鳴門橋を真上に見上げられる場所で、景色が素晴らしい場所でした。

この後、また虫一杯の道を歩いてホテルに戻りました。

イベント盛りだくさんの一日でした。

(第4日目終)