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Sotto Voce

チーズビスケット

2020.05.13 14:03

私はひとりっ子だったので、こどものころお菓子はけっこうふんだんにあった。
といっても、大人が食べるお菓子がまわってくるということで、パン屋さんのすみにごそごそ並べてあった10円玉で買えるようなものは遠足のときだけ。

今は贈り物に使われるお菓子は本当にいっぱいあるけれど、そのころはごく限られていたと思う。

憶えているのは、イズミヤのクッキー、豊島屋の鳩サブレ―、風月堂のゴーフル、そして、ユーハイムのチーズビスケット。

この中で好きな順は、チーズビスケット⇒ゴーフル⇒鳩サブレ―⇒イズミヤだったと思う。今もたぶん変わらない。

イズミヤは、丸い浮き輪のような形をして、それぞれ違う色の小さな固いゼリーが4つ埋め込んであるのが視覚的には魅力的だったが、味覚的に美味しいのは別のだったように思う。でも全体的に硬めでそんなに魅かれなかった。今はいろいろなお菓子がいっぱいあるのにイズミヤのクッキーがまだ生存しているのはすごく不思議だ。

鳩サブレ―は、頭から食べることができず、しっぽの方からなめていた。それでまあ結局頭も食べた。卵とバターの香りがたっぷり。

ゴーフルは中にクリームが入っているのが魅力的で、最初はバニラだけだった気もするけど、そのうち1つ1つビニールの袋に入って、チョコやストロベリーのクリームのものもできた。挟んでる薄いおせんべいを開けて、クリームのところだけ先になめたり、歯でそぎ取って食べて、あとでおせんべの部分(なめてるのでちょっとしっとりしてしまっている)を食べるという食べ方が、自分の中で流行っていたけれど、「普通に食べなさい」と叱られるので、親のみていないところでやっていた。

そして、チーズビスケット。赤と黒の線が上下に入った丸い缶に入っていて、ビスケットはねじってある形でサクサクして、チーズの香りがたっぷりしていて美味しかった。上記の3つのお菓子は現存するのだけど、このチーズビスケットはもしかしたら消滅してしまったかもしれない。何年か前に袋に入っているのは売っていたのだけど、この間デパートで見た時にはその袋のも無くなっていた。その店にだけなかったのかどうかはわからない。

昨日、母がお友達からチーズの風味のついた焼き菓子をいただいて、それは湘南の新しそうなお店のおしゃれなものだったけど、ユーハイムのチーズビスケットを思い出した。
そして、この間黄身酢を作った残りの卵の白身が冷蔵庫にあったので、「ああして、ああしたら、チーズビスケットっぽいものになるのではないか」と考えて、今日作ってみた。

バターを使っていないし、パイ地のように繊細な層はないので、あのリッチな感じではないけど、ちょーっとだけチーズビスケットを思い出せる風味がした。

写真ではわかりにくいのですが、奥の白めのほうが1回目に焼いたもので、少し大きくて知っとり気味、手前は小さくてかりっとしている(冷蔵庫に30分くらい寝かした)ものです。

ユーハイムのチーズビスケットと似ているかどうかは別にして、普通にお菓子として美味しくできました。

チーズと一緒に掛けた塩がけっこう良かった気がします。ちょっとしょっぱいのがよいと思いました。

《作り方》

- 卵の白身を泡立てて硬めのメレンゲにします。

- お砂糖をそこに加えます。

- 小麦粉を加えます。今日は薄力粉と強力粉を入れてみました。

- 米油を入れます。(バターは高くて最近買っていないので。そして最近この米油が気に入っているので)

- 手でまとめられるくらいになったら、まな板の上に広げて伸ばします。(延べ棒も使わずに適当にぺんぺんとたたきました)

- その上にパラパラチーズ(ピザに使うチーズ)を載せて、お塩をかけます。(生地の段階で入れたらよかったのですが忘れたのでこのときにかけました)

- ロールケーキのようにそのチーズを巻き込む感じで生地を巻いて、その巻いたものを上から押さえてまたぺちゃんこにします。

- そしてぺちゃんこになった上にまたパラパラチーズを載せます。

- そしてまた巻き込んで、それからまたぺちゃんこにします。

- でも今度はもうそんないぺちゃんこには出来なくなります。

- その長細くつぶしたものを、1cm幅くらいずつ包丁で切って(つまりつぶれた海苔巻きを切る感じ)、それをねじってクッキングシートの上に並べていきます。(ねじっても結構もとに戻る力も強かったです。)

- オーブントースターで200度を20分くらい焼きます。(または200度15分+240度5分で焦げ目をつける)

- パウダーシュガーに水をほんの少し垂らして、バターナイフでかき混ぜてとろみが出たら、それを焼いたビスケットの上に載せます。(アイシング)

- 乾いたら出来上がり。

ユーハイムのにはもちろん表面にお砂糖(アイシング)は付いていないのですが、味見をしたらちょっとボソボソしている感じなのでアイシングしました。

コロナ期にやりたいこととして、数字付和声の勉強、部屋の片づけ、そしてアイシングの研究と書いた気がしますが、第1波が終わろうとしている今の進捗としては以下の通りです。

* 数字付和声 : 思いのほか、時間がかからず1日くらいで基本的なことは理解できたけど、もう時間が経って忘れてきている状況。

* 部屋の片づけ : 構想が広がるばかりで、ほとんど進まない。少しだけ、楽譜と書類の分類はした。

* アイシングの研究 : シュガーパウダーに対する水分はほんの少しでよくって、最初のうちは少し多すぎて流れ落ちたりしました。でも少なすぎるとトロッとした感じにならない。それがわかればそんなに難しくないです。レモン汁とお水しかやっていないけど、ほぼ習得できたと言っていいかな。ココアを使ったチョコアイシングとかもやってみようと思っています。
レモン汁を使ったアイシングは甘酸っぱくて美味しい。好評です。


下はそのレモンのアイシングのクッキーです。美味しいです。