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それぞれのできることで、終息を願う。

2020.05.15 08:00

 自粛生活でストレスがたまりがちな今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか。いつもより口喧嘩が増えているかもという声も少なからず耳にします。今回の状況は誰にとっても初めての事態ですから、それぞれが対処にとまどって当然ですよね。

 でもこんな時だからこそとYouTubeなどで、ミュージシャンや芸能人から特別な動画がアップされたり、遊園地や水族館からVR体感できるプログラムが公開されたりしていますから、いつもとは違う楽しみを見つけて心健やかに過ごしたいものですね。

 さて、今回は『あんこ広め隊』の私がフォローしているインスタの紹介をさせてください。先日お伝えした奈良の和菓子教室「千鶴庵」の先生のものですが、今の時期ならではの思いのこもった和菓子作品が続々とアップされています。

 もともと折々に投稿されていたのですが、「毎日コロナのニュースを見ては、ますます大変な状況になっていくのを憂いるばかりの今日この頃ですが・・・」とのコメント付きで始まったのは4月7日のこと。それからたびたび、素敵な和菓子が投稿されるようになり、ふとのぞくインスタに心癒されています。

 4月7日の和菓子の写真はこれ。先生作の一句「収束の祈りを込めて手毬花」つきです。季語は手毬花。これは紫陽花のことだそうです。あじさいもいろいろな言い方がされるんですね。お勉強になりました。今はまだ黄緑の葉っぱが出てきたあたりの紫陽花ですが、「紫陽花の花が咲く頃にはこの混乱が収束していますように…」とのメッセージがありました。

 こんなふうに投稿するようになったきっかけは、ある銭湯がネットに癒しの動画を載せているのを見てだそうです。で、私も何かできないかなぁと思ったのが始まりだとか。それぞれの得意なことで、自分のことだけに精一杯になるのではなく他の人のことも考える。これ、みんながお互いにすると本当に心温まっていいですよね。救われますよね。

4月11日の和菓子はこれです。「菓子作り楽しき春を懐かしむ」との句があります。毎月の和菓子教室が今は閉まっているので、平和に教室をしていた春を思い出されているのでしょうか。それともこの和菓子のお題『First love』からすると、もっと昔の甘酸っぱい季節をかみしめている??こんな遊び心にも心ふっと緩まされ、幸せを感じます。

 次はこれを見てください! この発想豊かな和菓子たちを。4月12日のものです。涼しげな雰囲気が来る夏を感じさせますね。外郎(ういろう)を使って母の日を思っての花束を作ってみましたとのことです。最近は子供さん向けの和菓子教室をされているので、子どもたちが作って楽しいものも考案されています。

 テーマが「平和」という和菓子が、4月15日に投稿されていました。春の野をイメージしてとのことです。このときは大阪・兵庫で非常事態宣言が出され、外出自粛に厳しさを感じたときでした。気軽に外に出かけられないけど野にはいつも通り草花が咲き、春を感じさせてくれていることを思ってでしょうか。通常であればそれらの景色を愛でに出かけられたのにと平和を思って作られたのでしょうか。

 元気をもらえる和菓子の投稿もありましたよ。4月19日のものです。4月7日の手毬花とはまた趣の違う紫陽花です。ひとつひとつの小花たちの美しいこと!先生に教わったら私でも作れるんでしょうか。これも母の日のためのお菓子だそうで、テーマは「感謝」。ですが、添えられたコメントによるとピンクの紫陽花の花言葉には『元気な女性』もあるそうで、先生自身にも「感謝」とのことです。

 これ大事だと思いませんか。自粛生活で気晴らしがしにくい状況で、テレビをつければ不安になるニュースばかり。そんな中、頑張っている自分にも感謝。誰かの不親切、気遣いのなさにムッとすることもあるかもしれませんが、そんな時こそ、自分で自分に感謝! 美味しい和菓子や茜丸のどら焼きで、しっかり甘えさせてあげましょう、自分を。ただし、コロナ太りには気をつけてくださいね。

 ご紹介したインスタでは、これからも続々と素敵な作品が紹介されていくことでしょう。ご興味のある方はInstagram「chuzuruannara」または「#千鶴庵」で検索してみてください。

 茜丸でもコロナの収束を願い、何かできないかと思案、検討中で、近い内に発表できる予定です。どうぞ時々サイトをチェックしながら、楽しみにお待ちいただけると幸いです!