アマビエだるまの誕生
2020.05.14 17:07
コロナ禍で世界がパニックの2020年春。
マスクやアルコール除菌液が
普通にお店で買えなくなっていた3月11日。
SNSで流行っていた妖怪「アマビエ」の姿を描いて
みんなに見せるといいというアマビエチャレンジを実行!
私は、出雲だるまのフォルムに「アマビエ」を写しました。
「アマビエ」は体はウロコに覆われ、長い髪にクチバシ、3本の足。
スターバックスのキャラクターの人魚に似ているでしょうか。
伝記によると「アマビエ」は妖怪というよりは神様に近い<預言妖怪>とされます。
出雲は神の国だし、鳥取は妖怪の国。
これって、山陰こそ得意な分野!!!!!
と個人的には興奮しながらのチャレンジでした。
まだコロナがピークを迎える前、 SNSで少しずつ反響があり、
職人がテレビ取材を受け、全国から問い合わせをいただきました。
その反響に複雑な心境ではありましたが、
問い合わせの皆さんが不安な気持ちを
この「アマビエだるま」をみて少し解消されたという言葉をいただき
職人ともよかったねと話しながら、
今日、緊急事態宣言が少し解除のニュースを聞いた日でした。
一匹の妖怪がSNSを席巻している。「アマビエ」という名の妖怪が。 この妖怪について伝えているのは、京都大学附属図書館が所蔵する一枚の摺物すりものである。それには次のようなことが書かれている。 弘化3年(1846)、肥後国(熊本県)の海中に毎夜のように光るものがあり、役人が確かめに行ったところ、海中に住む「アマビエ」と名乗る怪物が現れ、当年より6年の間は豊作が続くが、病気が流行するので自分の姿を写して見せるように、と告げて海中に消えた、という。摺物の左半分にはその「アマビエ」の姿が描かれている。一見すると髪の長い人魚のようにも見えるが、鳥のようなクチバシ状の口があり、目や耳は菱形で、まるで「ウルトラマン」に登場する怪獣のようなデザインである。およそ江戸時代離れした造形センスで、一度見たら忘れられない、何とも言えない味わいがある。