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時給100円にして高いと言われた時のはなし

2020.05.14 17:48

皆さんこんにちは。

M's craftへようこそ。

時々、ふとハンドメイド販売について語りたくなることがあるので、ちょっとまた話そうと思います。


今回は、まだ始めたばかりのハンドメイド販売の思い出話。


私のハンドメイドは、120円のワッペンから始まりました。


当時、長男はまだ幼稚園の年少さんで、入園したばかりの長男のシャツにはりきって、ワッペンをあれこれ手作りしていました。それが周りのママや先生に評判が良かったので気を良くしたのが始まりです(笑)。


とはいっても、裁縫は得意ではないので。


同じ境遇のママのために、ミシンや手縫いさえ必要ない、ハサミやカッターで工作感覚で作れるお名前ワッペンのキットを考えたり、人気のリバティーの生地を使って、アイロンだけで貼り付けられるうさぎさんのワッペンをあれこれ考えて、作っていました。


この「アイロンだけで貼り付けられる」という部分が、既製品にはあってもハンドメイド品には当時なかったアイディアで。(しかも、ミシンで縫わずに。)オリジナルアイディアの部分なわけなんですが。


幼稚園バザーに出店することになった時に、価格に悩んだのです。


ご存じの通り、リバティーは結構生地が高い上に、一枚作るのにも結構時間がかかりました。多分、1時間近く。


幼児の手のひらよりも少し小さいくらいのリバティーうさぎのワッペンに、私は120円の値段をつけました。高いかな?と思いつつ…


そして、それよりも一回り大きいうさぎさんには、250円の価格をつけようとしました。


価格の感覚に自信がなかったので、当時仲のよかった同じクラスのママ友に相談しました。


彼女曰く、


250円なんて高いよ!


と真っ先に否定され、”私だったらその価格では買わない”。とはっきり告げられました。


客観的な意見を聞きたかったのに、結局私は共感してほしかっただけなのでしょうか…。

否定されたその意見に納得がいかなくて、そのワッペンを作るのにとても時間がかかって結構大変なこと、材料費などが意外と高額なことなどを彼女に伝えましたが、


だったら、そんなに大変なら、もう作らない方がいいよ!


とまで言われてしまいました…。


もう8年も前のことなのに、こんなにリアルに覚えているのは、かなりショックだったからなんでしょうね。


結局、我を通して?230円だか250円だかで販売して、完売とまではいかなくてもいくつかは売れたように記憶しています。


ただ、ほらね!この価格でも売れたでしょ。…という気持ちがあったわけではありません。


彼女への、そんな気持ちは全くありませんでした。


バザーが終わった!楽しかった~・・・という余韻を一通り感じた後に残ったのは、ただただ、虚しさだけでした。



1時間頑張って、オリジナルな画期的な(当時、その場所では、多分…)アイディアでもあるのに、みんな可愛いって言ってくれるのに・・・


時給にしたら100円もいくかどうか。


でも、それでも「高い」って言われる。



自分にはそんな価値しかないの?


・・・・

そこまで思いつめなくてもいいかもしれませんが、そんなふうに感じたことは確かです。


私は、そうして、ワッペンでない他の何かを探すようになりました。


自分がもっと輝けるようにな何かを探して。