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メディアの影響

2020.05.15 01:50

今日は少し面白い研究結果があったので紹介!

「メディアが自殺を報じると後追いが増える」というのは昔からよく言われることで、

例えばWHOでは「悲劇を防ぐための正しい報道の仕方」を定めたガイドラインを

公開していたりします。

では、実際にメディア報道と 自殺にはどれぐらいの関係があるのか?

ということで、その点をくわしく調べたメタ分析が出ておりました。

この調査では過去の研究から20件のデータを使っていて、

だいたいの内容をまとめると、


紙媒体、ネットニュース、テレビで自殺が報道された前後の自殺率を調べる

全体のうち14件の研究は、有名人の死亡に関する報告を特に調べている


みたいになってます。

報道の前後で果たして本当に一般の自殺率は変わるのか。

すると分析の結果はチームの予想どおりで、こんな傾向が確認されました。


•有名人の死亡が報道されると、その後で確実に自殺は増える。メディアが死因をくわしく報道すればするほど、同じ方法を使った自殺者が増加する


有名人の自殺報道は、一般人の自殺率が8〜18%ほど増える傾向と相関し、その人物が世界的に著名なほど数値も高くなる


有名人ではなく自殺全般についての報道は、死亡の増加と関連していなかった


過去のデータでも、「メディアの自殺報道は一般人のメンタルに深刻なダメージを与える」という報告はいくつもありました。


※パレオな男 ブログより


このようにメディアが有名人の死を大きく取り扱うことは世間に大きな影響を与えていることがわかりました。

もちろんメディアのせいでとは言い切れませんが、少なからず世間の人々の心を動かし行動を起こさせていることは明らかです。

今回のコロナのニュース然り、〇〇ダイエットが効果的!など

メディア次第でこの国は向かう先を大きく変えます。

その中で私たちは自ら情報を取捨選択し判断できるように

していかなくてはいけません。