日蓮宗 昌久山乗光寺

摩利支天

2020.05.15 07:47

当山にて御勧請しております摩利支天様について簡単にご説明させていただきます。


古代インド神話の『リグ・ヴエーダ』というものに出てくる、

暁の女神ウシャスが起源とされています。

陽炎や日光が神格化された神様で神通力を有しています。

このことから姿は見えずとも身近で陽炎のごとく守ってくださる存在として、

武士からの信仰が厚い護身の神様です。

また、古来より武士や力士らが必勝祈願をする際に崇められたり、

戦場へ向かう武士の懐に摩利支天様の護符や懐中像を忍ばせてお守りとされてました。

お姿は、元は女神のため天女で描かれていたり、腕が6本・3面の男神で描かれたりしています。


御利益として護身除災・旅行安全・財福授与・武徳守護がございます。

第21世一乗院日清上人より聞いておりますのは、

戦の時代に前田家の家臣たちが戦場へ赴く前に当山の摩利支天様に参拝し

必勝祈願をしていたと言われているそうです。