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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生42)

2020.05.15 23:00

隆二のしなやかな指先から温もりが伝わってくる。




「あ、あの…」




「こういうの嫌か?」




「これは、どういう…」




「どういう気持ちで手を握ったのか…知りたい?」




ドンッ‼️




中庭に沿ってまっすぐ伸びるガラス張りの壁に、隆二が片手をついた。




もう片方の手で廉の手首を持ち、向かい合わせになった。




隆二は廉の指を、自分の唇に触れさせた。




ゆっくり顔を近づけてくる。




「りゅ、隆二さん💦」




「欲しいんだろ?」




本音とは裏腹に、廉は首を横に振った。




隆二は壁についた手を離して、廉の頬に触れた。




何度も夢に見た、その愛しい唇が迫ってくる。




観念したように廉が、長い睫毛を閉じて受け入れようとした時だった。




「ねぇ‼️魔魅夜の絵を見た後って、無性にしたくなるんだって‼️」




通路の奥から甲高い女の声がした。




スっと、隆二は廉を解放した。




シャツの胸ポケットから黒いサングラスを取り出し、素早くかけた。




「行くぞ」




「あ、はい💦」




ゆっくりと歩き始めた隆二の後を追いかけた。




途中、甲高い声の主とすれ違った。




豊満な胸の谷間を惜しげもなくアピールしてるような、大胆なドレスに細いピンヒール。



キツい香水の香りが鼻をついた。




隣を歩く強面で頬に傷がある長身の男の腕に、真っ赤なマニキュアの手が絡みついている。



「で、どうなんだ?その気になったか?」




「もう‼️うずうずしてる!出勤前にしようよ!」




「欲しがるねぇ、いい効果だ」




男は舌なめずりして、女の細い腰を抱いた。




「魔魅夜の絵って凄いわ‼️」




「案外あの噂、マジかもね」




すれ違う時に派手な化粧の女は、ニヤリとして隆二達を一瞥した。




(魔魅夜の絵?…噂って?)




期待と不安で隆二の後に続いて入った最初の部屋で、壁に展示された大きな絵画が目に飛び込んできた。




つづく