2回目はGTI
先日5月4日のVWのデザインにかんするプレゼンテーションについて書いた。そのあと13日に今度は新型ゴルフGTIについて同様のスカイプによるプレゼンが。
コンパクトスポーツカーを標榜するゴルフGTIマーク8(とVWではいったりする)は、本当だったら3月初旬のジュネーブ自動車ショーで見られるはずだった。
ショーが中止になったので、スカイプでのお披露目となった。
ヘッドオブデザインのクラウス・ビショフ氏をはじめ、開発メンバーとテストドライバーの参加での紹介だ。
2リッター4気筒ターボ搭載。
180kW(245ps)の最高出力と370Nmの最大トルクを発生して前輪を駆動する。
7代目ゴルフでは「GTIパフォーマンス」という特別なモデルに用意されていたパワーユニットだ。
ギアボックスは6段マニュアルが標準で、オプションで7段ツインクラッチ式(DSG)が用意される。
ESCを使ったトルクベクタリング機能の「XDS+(エレクトロニックディファレンシャルロック)」が備わる。
ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性をコントロールする「DCC(アダプティブシャシーコントロール)」を統合制御するシステムである。
電子制御油圧多板クラッチを用いた「VAQ(フロントディファレンシャルロック)」も標準装備だ。
目的は前輪駆動車につきもののアンダーステアを打ち消し、「完璧なニュートラルステアの実現」にある、とVWが用意したプレスリリースにはある。
「これによって、とても正確で、反応のするどいハンドリングを実現する」
こちらは、プレスリリースの文言。
ゴルフGTI Mk8は、速いスピードでのコーナリングをこなし、どれだけトルクをかけてもタイヤがグリップを失うことはない、という。
「デザインの主眼は、高性能を視覚的に表現することでした」
ビショフ氏は語った。
「そのためたとえばフロントは低くかまえて、動的な印象を与えることに腐心しました。GTIはスポーツカーであることを、Mk8ではより強調したつもりです」
ビショフ氏が指摘したのは、ボンネットをできるだけ下げ、ヘッドランプの上にはアイブラウ(眉毛)のようなアクセントを設けたこと。
さらにハニカムパターンのグリルをアンダーグリルに採用するなど、”いかにもなデザイン要素の採用だ。