Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

東日本ボクシング協会

【見どころ】総合力で勝る清水有利は不動?先手をとりたい河村

2018.08.10 19:01

8月17日(金)後楽園ホール
東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
王者 清水聡(大橋)対河村真吾(堺東ミツキ)挑戦者

 世界を視野に入れている東洋太平洋フェザー級王者の清水が、東洋太平洋10位、日本(スーパー・バンタム級)5位の河村を相手に3度目の防衛戦に臨む。デビューからの連続KO勝ちを7に伸ばすことができるか。

 清水は08年北京五輪に続いて出場した12年ロンドン五輪でバンタム級銅メダルを獲得。初戦では現WBO世界スーパー・バンタム級王者のアイザック・ドグボエ(ガーナ)に競り勝っており、ここに来てあらためて実力が評価されているかたちだ。2年前に30歳で転向したプロでは6試合すべてを規定ラウンド内で終わらせている。179センチの長身サウスポーで、変則的なタイミングで繰り出す左ストレートや右フックを主武器としている。ボディブローも巧みだ。このところ7回、8回と中盤での決着が続いており、スタミナの面でも自信を深めているはずだ。現在はWBCとIBFで6位にランクされている。

 挑戦者の河村は、清水が銅メダルを獲得する4ヵ月前、12年4月にプロデビューした。初陣は初回TKO負けだったが、翌13年には全日本新人王に輝いている。大阪をベースにして京都、名古屋、熊本、東京、和歌山と転戦し、さらには16年1月にはタイでも試合をした経験を持つ。このときは世界ランカーのマイク・タワッチャイ(タイ)に12回判定負けを喫したが、以後は5連勝(2KO)と好調だ。こちらもサウスポーで、じっくり構えながら右ジャブで牽制し、好機に左ストレートを突き刺してから連打に持ち込むタイプといる。

 サウスポー同士のカードだが、体格や経験値、パンチ力など総合的な戦力は清水が上を行く。河村は先に仕掛けて王者を慌てさせたいところだ。清水が繰り出す左ストレート、右フックのタイミングや軌道に河村が露骨に戸惑うようだと早い決着も考えられる。(原功)

清水=1986年3月13日、岡山県出身の32歳。大橋ジム所属。左ボクサー型。戦績:6戦全勝(6KO)。

河村=1990年7月12日、大阪府出身の28歳。堺東ミツキジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:20戦16勝(8KO)3敗1分。