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釜ヶ崎地域合同労働組合

釜ヶ崎においてはコロナ対策は全く不十分

2020.05.18 02:02

三密(密閉、密集、密接)を避けることは基本中の基本。密集、密接は屋外においても避けなければならないことです。

シェルター、禁酒の館、無料休憩所、南海本線のガード下にあるあいりん職安の待合室、同じくガード下にできた(財)西成労働福祉センターの朝8時30分から始まる高齢者特別清掃の輪番紹介。当初は通路での順番待ち、紹介を三密の批判をしり目に紹介を続けていました。2週間ほど前にやっと屋外での順番待ちとなりましたが、北側出入口のガード下、東側は密集、密接状態で、コロナウイルスの感染が強く懸念されます。

また、あいりん職安の仮庁舎の待合室も相変わらず使用され続けており、労働者は三密の中にいます。旧萩之茶屋小学校にあった萩の森をつぶして労働者の居場所として開放されたテントの下も密集、密接状態です。

釜ヶ崎においてはコロナ対策は全く不十分と言わざるをえません。吉村知事はコロナウイルスから「命を守る」と言っていますが、釜ヶ崎では空虚感としらけ感がただよっています。

釜ヶ崎労働者の生命をどう保障するのですか。差別行政とのそしりを逃れようがありませんよ。一度、前記した場所を視察に来て下さい。これで釜ヶ崎の生命を守れますか。日本の建設産業の根底を担ってきた釜ヶ崎労働者の生命を守れなくて、だれの生命を守るのですか。無理やり閉じたセンターの市営住宅やシャッターを開放すればいいだけのことやないですか。



国は特別定額給付金10万円を全釜ヶ崎の労働者、野宿生活者に一人残らず配付せよ

5月8日集い処はな店主、日本人民委員会、釜合労、釜ヶ崎炊き出しの会、他有志で①大阪市は西成区において住民票を持たない(持てない)人たちがどこにどれだけいるか、早急に調査してください②住民票を持たない(持てない)人たち、および住民票を便宜上、どこかに移したくても自分を証明する免状、証明書などを一切持てない人たちにも給付金が渡せるような施策を考えてください③あいりん職安発行の日雇労働被保険者手帳、運転免許証、高齢者特別清掃の登録カード、保険証など、本人が特定できるものでの支給、④釜ヶ崎解放会館での住民登録を認めること⑤2007年に釜ヶ崎解放会館に住民登録していた住民票2088人の住民票を強制削除したが、これを復活させること⑥釜ヶ崎地域に大阪市の相談窓口を設置すること。以上①から⑥の要望書を大阪市長あてに提出しました。

市民局職員が1週間以内に返事をするというので待ちましたが15日(金)の夕方になっても何の連絡もありませんでした。夜の9時前に大阪市民局の職員から携帯電話に連絡が入りました。

かけなおすと「あと1週間、回答を待ってほしい」ということでした。また1番目の項目については、職員の話ぶりから福祉局での対応、あるいはその他があるのか思案中と推測されたので、「西成区役所は野宿している人たちの状況をよく知っているのではないでしょうか。西成区役所に『職員が野宿している人たちのところへ直接出向いて本人確認をしたうえで給付金10万円を渡すようにしたらどうですか』と提案すると『大阪市の市民局の指示がなければできません』と言ってましたよ。市民局が指示すれば西成区役所は動くのではないでしょうか」と伝えました。6番目の項目については、「要望書の趣旨からしてコロナの相談窓口ではなく給付金の相談窓口だと思いますが確認のため」と問われましたので「給付金の相談窓口です」と返事しました。

今週の金曜日までに大阪市からの連絡があると思っていますので待とうと思います。回答については文章化して釜合労のファックスに送信するよう要望しました。



「センターつぶすな」住民訴訟は延期になりました

次回は5月20日(水)午後2時からでしたが、大阪地方裁判所のコロナ対策で延期になりました。次回の裁判の日時が決まり次第、お知らせします。



5月30日(土)三角公園で集会、デモ

5月30日午後3時から三角公園で「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「コロナ対策をまじめにやれ」「給付金10万円をすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に支給せよ」の集会を行い、3時半から三角公園、銀座通りを行進し、センターまでのデモ行進を行います。雨天決行。お茶とおにぎりを用意します。




2020年5月18日

釜ヶ崎地域合労労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490