チメロサール
旅の日(5月16日・奥の細道出立の日)
二荒山さらに芭蕉のやどりかな 高資
(二荒山=男体山=黒髪山=大国主命=日本最古の医神)
http://www.saitoh-clinic.com/201009/page/09%20yobou/yobou.html
【安全なワクチンの選択と当院で使用中のワクチン】
小児科医はそのワクチンの安全性と有効性に常に目を光らせ、ワクチンごとに最も良いワクチンを選択する義務があると考えています。ワクチンの安全性という問題を考えると、生ものであるワクチンには保存液、いいかえれば防腐剤がはいっています。この保存液がくせもので、いろいろな問題をおこしているのです。そしてワクチンは安全性の面より、より生のかたちで提供されるようになってきています。生酒、生ビールと同じなのです。したがってワクチンの保存をきちんとしないと劣化がおきる可能性があるのです。冷蔵庫での保管では、霜取の時高温になり、ワクチンの保管には不適切といわれています。ワクチン専用の保冷庫での保存がどうしても必要です。
本院で乳幼児に使用中のワクチンは色々なメーカーのなかから選択し、チメロサールフリーになっています。ご安心ください。生ワクチン、麻疹、風疹、おたふく、水痘にはもともと、チメロサールは含まれていませんでした。不活化ワクチンのうち日本脳炎ワクチンは平成14年より、インフルエンザワクチンは平成15年より、3種混合ワクチンは平成16年より全くチメロサールを含まない製品が入手できるようになり採用しています。現在では一部の三種混合ワクチンに含まれるチメロサールの濃度は低いので問題ないですが、メーカー側も必死に含有量を減らしたりしている事情、また接種回数が多いインフルエンザワクチンではチメロサールフリーをお勧めします。
http://nagatsuta-hihu.com/thimerosal-free.html 【予防接種とチメロサールフリー】
チメロサールとは
チメロサールとは殺菌作用のある水銀を含む防腐剤です。インフルエンザワクチンの瓶には2~3人分のワクチンが入っております。使用に際しては複数回、瓶へ注射針を刺入するため、雑菌による汚染を防ぐために防腐剤であるチメロサールを添加しております。
チメロサールは体内で分解され、一部はエチル水銀となります。このエチル水銀が人間への毒性があるのではないか、と心配され、安全基準が作成されました。
チメロサールと自閉症スペクトラムとの関係
1990年代に、チメロサールが自閉症などの発達障害(自閉症スペクトラム)の原因になるのではないか、と疑われておりました。しかし、自閉症と同じような症状を示すのは水俣病で問題となったメチル水銀であり、チメロサールから発生するエチル水銀とは作用が異なること、体内から排泄されやすいことが明らかとなりました。そのため、2004年にはチメロサールが自閉症スペクトラムの原因とは断定できないとの報告がなされました。
チメロサール含有ワクチンの安全性
まず、先に確認したいことがあります。本邦で承認されているチメロサール含有ワクチンはいずれも国内基準はもとより世界で最も厳しいとされる米国環境保護庁 (United States Environmental Protection Agency; EPA)の水銀摂取許容量をクリアしたものです。
①ワクチンを接種しなかった場合に「ワクチンを接種することで本来は予防できる病気による罹患・死亡・合併症」を生じるリスク、②チメロサールをワクチンに添加しない場合にワクチンが病原体で汚染した場合の感染症リスクはチメロサールによる副作用・合併症のリスクよりもはるかに大きいと世界保健機関(WHO)は考えております。
チメロサールフリーを使うメリットとデメリット
このように通常のワクチンの安全性を認めつつも、不必要な水銀暴露を避けるためチメロサールを使用しないことが望ましいことから、日本を始めとする先進国はチメロサールを減量もしくは使用しない予防接種を目指しております。また、チメロサールフリーを用いると、注射によるアレルギー反応や注射時の痛みや腫れが軽減すると期待できます。このため、少なくとも小児や妊婦につきましてはチメロサールフリーのワクチンを用いることが望ましいと考えております。
しかし、チメロサールを用いないでワクチンの無菌状態を保つには1瓶に1人分の薬剤しか入れられず、つまり1人につき1瓶用いるため、予防接種の単価が上昇してしまいます。安価な薬剤が重用される現在の医療情勢では流通量が少ない一因となっております。当院ではチメロサールフリーの確保に努めておりますが、希望者が同時期に集中しますと不足することがあります。ご了承ください。
http://www.nakagamicl.com/column/2014/2268/
【チメロサールフリーインフルエンザ予防接種】
今年もインフルエンザ予防接種の季節がやってきました。当院は今年度から、有機水銀(チメロサール:防腐剤として使われるエチル水銀)を含まないインフルエンザ予防接種ワクチンの接種を開始しました。
チメサロールとは、簡単に言えば防腐剤としてワクチンに添加してあり、エチル水銀を含んでいますが,水俣病などの健康被害が報告されているメチル水銀とは異なり,神経組織を始めとした臓器に取り込まれる割合は低く,その半減期も短く1週間未満(メチル水銀は半減期約1ヵ月半)です.現在のところ、ワクチンに含まれているような微少量では,実際的な健康被害の報告も,神経症状などを生じるといったような因果関係を証明する研究報告もありません.しかし水銀剤であるということから,世界でも安全性に対する問題点が議論されており,WHOは当面はチメサロールを可能な限り減量し,将来的には代換えとなる保存剤を開発し,これを完全にとり除くことを各国に向けて勧告しています.
当院では、妊婦の方や、接種部に発赤や腫脹等ができるチメロサールアレルギーの方の方はもちろん、すべての方に安心して予防接種を受けていただくために、すべてのインフルエンザワクチンをチメロサールフリーワクチンを使用しております。予約の必要もありませんので直接ご来院ください。
https://allabout.co.jp/gm/gc/466774/
【インフルエンザワクチンの水銀・チメロサールとは?】
「インフルエンザワクチンには水銀が入っている」という話を聞いたことはありませんか? 「水銀」と聞くと、「ワクチンを打ってしまったが、どんな副作用があるんだろう……」「子どもにインフルエンザワクチンを打つのは止めた方が良いのだろうか?」と、不安に感じてしまう人が多いと思います。インフルエンザが流行する時期、健康を守るためのワクチンにもし健康を損なう有害物質が含まれているとなれば大問題です。しかし、インフルエンザワクチンに含まれる水銀は「チメロサール」というもので、細胞毒性のあるメチル水銀とは異なります。
ワクチンにチメロサールを使用しているのは、少量で殺菌作用があり、保存剤として有用だからです。日本では、ワクチンによって異なりますが、多くのワクチンで1回の注射量0.5ml中に約0.005mg(5マイクログラム)のチメロサール(0.002~0.004mgで海外で0.05mg)が含まれています。多くても「0.005mg」という数字はごく僅かな量だとイメージできると思いますが、では「5マイクログラム」は体内に入れる安全な基準として、多いのでしょうか? 少ないのでしょうか? インフルエンザワクチンを接種する上で、知って置きたい使用目的やメチル水銀との比較、危険性を判断する参考基準、懸念される合併症について詳しく解説します。
「チメロサール」のメチル水銀基準値から見た毒性・安全性・危険性
少し専門的な話になりますが、チメロサールは、エチル水銀とチオサリチル(thiosalicylate)に分解されます。このエチル水銀は、炭素と水素を含む化合物で有機水銀です。同じ有機水銀で、似た構造である「メチル水銀」には、人体に有害な影響があるため、かつてはエチル水銀も同じような毒性があるのではないかと懸念されていました。
これまでエチル水銀に対してアレルギー反応があることのみが報告されていて、中毒症状などの報告はありません。その点で、エチル水銀が人体に与える影響に関しては、現在も明らかでないことは事実です。では基準値から見た場合の安全性はどの程度と言えるのでしょうか?
体内への有機水銀の許容量は、有害であることが明らかな「メチル水銀」を基準にしたものが、アメリカの公的機関や世界保健機関(WHO)で決められています。現在、アメリカでは、有害なメチル水銀については、環境保護庁で基準値 「0.1マイクログラム/kg体重/日」、世界保健機関で「1.6マイクログラム/kg体重/週」と定めています。世界保健機関の基準値の方が高いのは、魚を食べることが大きく関係しています。
環境保護庁では日単位、世界保健機関では週単位で基準値で示されているのに加え、ワクチンは毎日接種するものではないので少し計算がややこしくなります(安全な基準値について個人で計算を試みている方もいるかもしれませんが、しばしばこのあたりでの混乱が見られるようです)。不活化ワクチン、特にインフルエンザワクチンを2回接種する場合、1週間以上空けて2回目の接種をします。1週間でワクチンを2回接種することはありません。そのためまず前提として、日ではなく、週単位で見て計算するのがよいと考えられます。
前述の通り、最も多いワクチンで、1回の予防接種のワクチン0.5ml中には、5マイクログラムのチメロサールが含まれています。体重60kgの人が、5マイクログラムの注射をある週に1回したとすると、「0.08マイクログラム/kg体重/週」となります。体重10kgの1歳の子どもでは、1回の注射量0.25mlですので、「0.25マイクログラム/kg体重/週」です。毒性が明らかで基準の厳しいメチル水銀を基準としている環境保護庁の基準値は、週にすると「0.7マイクログラム/体重kg/週」です。そもそもチメロサールにはメチル水銀のような明らかな危険性は報告されていないのですが、メチル水銀基準で厳しく見ても、危険視される量には到底及ばない量であることがわかると思います。
魚にも含まれるメチル水銀の毒性と人体への影響・リスク
マグロ
魚にも水銀は含まれていますが、バランスよく食べたいものです
メチル水銀に代表される有機水銀は、口から摂取した場合、消化管からほぼ吸収され、血液を介して全身に回り、脳に到達したり、胎盤から胎児に到達したりします。メチル水銀の細胞毒性によって、細胞が破壊されてしまいます。環境中に存在している水銀は、水中で細菌によってメチル水銀に変わり、食物連鎖の結果、上位にいる生き物に濃縮されていきます。強くて大きくて長生きな魚ほど、体内にメチル水銀をため込んでしまう傾向にあるのです。これらの魚を食べることによっても、人は有機水銀を摂取しています。
アメリカの食品医薬品庁(FDA:Food and Drug Administration )は、魚の水銀濃度について、サメ0.96ppm、メカジキ1.00ppmと報告しています。1ppmは1マイクログラム/gです。FDAは魚のメチル水銀の濃度が1ppmを超えた時に勧告を出します。また、英国では既に妊婦や妊娠しようとしている女性、16歳未満の子どもには、サメやメカジキなどを食べないように勧めています。
では、日本ではどうでしょうか? 厚生労働省は、妊婦に対して、キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ(クロマグロの幼魚)、ツナ缶について、通常の食事では食べても大丈夫としており、下記の魚については食べる量と頻度の目安を示しています。
バンドウイルカ…1回約80gとして2ヶ月に1回まで(1週間当たり10g程度)
コビレゴンドウ…1回約80gとして2週間に1回まで(1週間当たり40g程度)
キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイツチクジラ、マッコウクジラ…1回約80gとして週に1回まで(1週間当たり80g程)
キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ…1回約80gとして週に2回まで(1週間当たり160g程度)
(厚生労働省 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項より引用)
これによれば、メカジキやクロマグロなどは、1回約80g、つまり刺身で1人前程度までとしており、妊婦は週に1回までとしています。しかし、魚介類の栄養は健やかな妊娠と出産にはメリットもあるため、過度に制限しすぎるのも考え物です。
メカジキの場合は1.00ppmなので、刺身1人前でメチル水銀を80マイクログラム摂ることになります。ここで思い出してください。1回のワクチンに含まれるチメロサールは5マイクログラムです。もちろん体内へ入る水銀は少しでも減らしたいと思うかもしれませんが、このようにワクチンによって体内に入る水銀よりも、日常的に食物から入る水銀の方が多いという現実があるのです。
有機水銀を含まない「チメロサールフリーワクチン」とは
一方で、ワクチンには、チメロサールが含まれていない製剤もあります。いわゆる「チメロサールフリーワクチン」というものです。ワクチン接種には、注射器に既にワクチンが入っているシリンジタイプ、もしくはゴム栓をしたガラスの小さな瓶に注射針を刺して中身を吸い出すバイアルタイプがあります。バイアルタイプはゴム栓をしているため無菌状態を保つことができます。
チメロサールが含まれていない製剤の多くは、シリンジタイプや1回量しか入っていないバイアルタイプです。一方で、チメロサールが含まれているワクチンは、一斉に多くの人に使用できる10ml入ったバイアルタイプであることが多いです。
最近は、チメロサールを減量したワクチンであったり、含まないワクチンが増えています。しかし、新型インフルエンザのように大量に多くの人に接種する必要がある時には、保存性のよいチメロサールを含む製剤が生産されます。また、2016年に使用されるインフルエンザワクチンでは、熊本での地震の影響で製造数が減少しているため、すべてのインフルエンザワクチンにチメロサールが含まれています。チメロサールは主に不活化ワクチンに含まれています。
チメロサールが保存剤に使用されるようになった背景
そもそもチメロサールが保存剤として使用されるようになったのは、1928年1月にオーストラリアで起こった事故に基づいています。1週間に21人の子どもに対し、ゴム栓した瓶10mlの液の中からジフテリアワクチンを接種し、最初の使用日から10日後に、再び同じ瓶から別の21人の子どもに接種が行われました。このとき、最初の1週間に接種した子どもには問題がありませんでしたが、10日後に同じ瓶からのワクチンを接種した21人の子どものうち、12人もの子どもが亡くなってしまったのです。この事件の原因は、細菌感染でした。同じ瓶から何度も薬液を取るうちに、ブドウ球菌が侵入、増殖してしまい、注射器を介して細菌感染症を引き起こしてしまったようです。
この事件を受け、「細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むもの」がワクチンに望まれるようになりました。そこで、以前より抗菌効果が知られていて、かつ当時から薬剤にも使用されていたチメロサールがワクチンに使用されるようになったのです。ワクチンにチメロサールが含まれたことで、上記のような悲しい事故は激減し、今では保存剤としては使用されています。一方で、保存剤だけでは完全に細菌感染を予防できないこともあるので、もちろん基本として清潔な操作が前提です。
「自閉症と水銀の関係」について今わかっている事実関係
近年、アメリカや日本では自閉症が増えており、その原因の1つにチメロサールを含むワクチンの接種回数が増えたことがあるのではないかという仮説も提唱されています。小さいお子さんをお持ちの方は、このような話を聞くと不安になられるのも無理はありません。
一方で、2004年の米国科学アカデミーの医学協議会では、チメロサールを含むワクチンの接種と自閉症との因果関係は否認されています。しかし現時点ではチメロサールを含むワクチンの接種と、自閉症などの神経発達障害との因果関係については、肯定するにも否定するにも、十分な証拠はないようなのです。そのために、上記のように基準値からは十分に少ない安全な量と考えられるにも関わらず、日本やアメリカ、欧州をはじめとした世界保健機関で、チメロサールもできるだけワクチンに添加しないようすすめられてきました。
しかし現在、チメロサールを含まないワクチンが増えてきたはずなのに、自閉症が減っているわけではありません。このようにさまざまな情報が錯綜する中、注意しないといけないことは、「あるものが増えたから、この病気が増えた」というように、理論的に無関係なものを結び付けた情報が、数多く存在しているということです。因果関係を証明するためには、それなりに多くの根拠を積み重ねる必要があり、長い時間がかかります。
以上解説した通り、十分な検証結果が出尽くしていない以上、安全と断言はできませんが、インフルエンザワクチンに対しては、根拠のない過剰な不安は持たなくて良いのではないかと思います。もちろん自己判断は難しい部分だと思いますので、不安を感じたら気軽に主治医や薬剤師に相談してみましょう。
最近、ワクチンの製造および安定供給が問題になることがあります。効率よく、多くの人にワクチンを提供するためには、1本のバイアル(瓶)から、複数の人にワクチン接種する必要性が出ています。安定供給の点で、チメロサールが入っていないワクチンにすべてしていくのは困難な状況になっています。
https://www.afpbb.com/articles/-/3282663
【5月12日 AFP】マダガスカルのアンドリー・ラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領は11日、同国が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として薬草茶を推奨しているにことに向けられている批判について、西洋がアフリカの伝統薬を見下していると非難した。
ラジョエリナ氏はフランスのテレビ局「フランス24(France 24)」など仏メディアとのインタビューで、「もしもこの治療法を発見したのが、マダガスカルではなく欧州の国だったらそんなに疑念を抱くだろうか? 私はそう思わない」「アフリカの科学者が過小評価されることがあってはならない」と述べた。
さらに、「問題は(薬草茶が)アフリカ由来であること、マダガスカルのような国がこの世界を救う処方を見つけ出したという事実を彼らが認められないことだ」とも語った。
ラジョエリナ氏が新型コロナウイルス感染症治療薬として推奨している薬草茶について、世界保健機関(WHO)は臨床試験(治験)が実施されていないとして繰り返し各国政府に警告している。
WHOの懸念に対し、ラジョエリナ氏は「どの国や組織もわれわれの前進を妨げることはない」と述べ、薬草茶の有効性の証拠は「わが国の病人が回復していること」だと反論した。
「コビッド・オーガニクス」と呼ばれるこの薬草茶は、抗マラリア作用が確認されているヨモギ属の植物やその他の在来種のハーブから作られている。
ラジョエリナ氏は、この薬草茶を新型コロナウイルス感染症患者に与えれば10日以内に回復すると主張し、西アフリカやその他の地域にも配布したいとしていた。配布は先月から始まり、すでに赤道ギニアやギニアビサウ、ニジェール、タンザニアが受け取っている。
公式統計によると、マダガスカルの新型コロナウイルス感染者は183人で、105人の回復が報告されており、死者は一人も出ていない。
「回復患者は、コビッド・オーガニクスの投与だけで治癒した」とラジョエリナ氏は述べ、さらにこの薬草茶を「改良型の伝統薬」と称し、マダガスカルでは臨床試験ではなくWHOのガイドラインに沿った「臨床観察」を行っていると説明した。(c)AFP
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=091211
【ウガンダ マラリアと闘う】
マラリアで亡くなる人は毎年、世界で100万人。そのうち9割がアフリカの人たちだと言われている。ウガンダでも全土にマラリアが蔓延しているが、医師の数が足りず多くの子供たちが死んでいる。
そうした中、活躍しているのが地域医療ボランティアだ。マラリア予防や治療の基礎的な知識を持ったボランティアが地域を回り、マラリアにかかった子供たちを診断し、投薬するというシステムだ。ウガンダでは5才以下の子供たちはマラリア治療薬を無料でもらうことができる。しかし、地方に暮らす子供たちにはその機会は無い。そこで、地域医療ボランティアが薬を持ち地域を回り、マラリアにかかった子供たちに素早く投薬するのだ。
マラリア治療薬をウガンダで作ろうという試みも始まっている。しかし、ライセンスの問題が障害となっている。工場を経営するモハメッドは、「技術も生産のための資金もある。なんとかライセンスを得て、大量に薬を作りウガンダの人たちに配りたい」と訴える。
アルテメシアという薬草の栽培も注目されている。アルテミシアは漢方薬としても使われている薬草で解熱効果があり、その成分はマラリア治療薬の原料ともなる。栽培は貧しい農民に現金収入をもたらし、自家用の薬にもなるという一石二鳥。農場主のカバセケさんは手広くアルテミシアの栽培を手がける。近所の仲間に苗を分け、栽培技術を教える。仲買人と交渉を重ね、独自の販路も確保した。自ら子どもをマラリアで亡くし、そんな悲しい思いをする親を減らしたいと願っているのだ。
厳しい環境の中で暮らしながら、同胞のためにマラリアを克服する闘いに挑む、ウガンダの人たちの姿を追う。
https://dbsearch.biosciencedbc.jp/Patent/page/ipdl2_JPP_an_2000058736.html
特許公報(B2)_抗マラリア活性を有する新規化合物
biosciencedbc.jp/.../ipdl2_JPP_an_2000058736.html
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