ギターのケーブルの話【自作ノススメ】
ギターとアンプや機材を繋ぐケーブル(シールド)、値段もピンキリで音質の変化も顕著です。
僕も『音の動脈』だと思っていて重視してきたのですが、最近はパーツを取り寄せて自作しています。
MOGAMI
という国産のケーブルをここ数年ずっと愛用しています。
一口にMOGAMIと言っても色んな型番・種類があってそれぞれ音も違います。
これまで使ってきたケーブルの特徴・感想などを試した順にまとめてみました。
(一部専門用語が含まれます、わかりにくかったらすみません)
●MOGAMI2534
マイクケーブルやオーディオ用としてよく使われるこのケーブル、これをギターに使っても非常に良いという評判を聞き試してみました。確かにクセがなく素直ですごくいい音。単にキレイな音というだけでなくミスタッチするとしっかり汚い音が出る(これ重要!)、以前使っていたケーブル(GEORGE L'S)よりも解像度がより増した感じ。マイクやDIからの出力用にキャノン(バランスアウト)ケーブルも作ったのですが圧倒的な安定感・安心感です。
●MOGAMI2549
2534はとにかくフラットで癖もなく何の不満もなかったのですがもう少し特徴のあるケーブルも試したい、と思い使い始めたのがこの2549。高域に特徴があって2534と比べるとハイファイな音と言えばいいのでしょうか、とにかくスッキリした明るい音。モコモコした音があまり好きではないのでこれも非常に気に入りました。ローインピーダンスに特化したケーブルという事でアクティブ回路を持つエレアコやエレガット用に愛用しています。逆に言うとハイインピーダンスな通常のエレキギターにとってはこのケーブルは最適ではないという事ですね、充分いい音だと思いますが…。
●MOGAMI2524
2549も音の傾向としてはとても気に入っていたのですがインピーダンス(入力信号)の面で普段使っているエレキギター(※)にとって最適ではない(音質的にはバッチリだったのですがノイズ等のリスクがある)ということでハイインピーダンスに特化したこの2524を使うことに。確かにしっくりきます、中高域に特徴があるとてもギターらしい音がします。これはエレキギター用のケーブルとしてひとつの基準になると思います、ハイインピーダンス伝送用という安心感もあります。
(※)よく誤解されるのですが僕が普段よく使用しているこの写真のギター、構造的には『エレキギター』です。
●MOGAMI3368
上記3種のケーブルはその品質からは考えられないくらい安価(1m150円前後)なのですが、モガミ製のケーブルの中にはその倍以上値段のものがあると知り試してみたくなりました。それでも1m350円、十分安い。この3368はとにかく音が太いという評判なのですが、確かに太い!とは言っても低音域が膨らんだような太さではありません(そういう音はとても使いにくい)。ギターの美味しいところ、中高域がとても豊かでそこにふくよかな太さが感じられ、そして2524よりも音が近くなりました。ある程度の長さにしても嫌な音痩せも感じないし、これはいい!当分はこのケーブルをメインに使ってみます。ちなみにケーブル自体も太いです、でも柔らかく使いやすいしばんだづけなどの加工もしやすかったです。
とりあえず今まで使ってきたのはこんなところです、完全にモガミ推しになってますが(実際僕はかなりのモガミファンです)別にモガミのケーブルをゴリ押ししたいわけではありません。
僕が勧めたいのは、
『ケーブルを自作すること』
ケーブルを数千円~数万円出して購入することは珍しくないと思います。
でもケーブルとコネクタとはんだを買って、はんだごて片手に自作すれば
かなりの安価で高品質なケーブルが作れます。
上記のケーブルはだいたい1本2~4mのものを1000~2000円くらいで作れました。
自慢じゃないですが僕はかなり手先が不器用ではんたづけ作業もめちゃくちゃ下手です、そんな僕でも出来るんです(多少失敗もしましたが)。自分で作ったケーブルだと愛着も湧いて大事にするようにもなります、ぜひ一度やってみてください!
ちなみにコネクタ(ケーブルの先っぽ)は以前は
NEUTRIK ( ノイトリック )
を使ってました、これは鉄板です。
そして最近はもっぱら
AMPHENOL ( アンフェノール )
を愛用しています、理由は
●安い
●軽い
●音が明るい
●はんだづけしやすい(重要!)
僕にしては珍しくこだわりのある部分なのですっかり長くなってしました。
これがもし誰かのお役に少しでも立てたら幸いです。