感染症behindコロナ
2020.05.20 06:42
非常事態宣言が出て在宅勤務が続いている。WHOのデータによると、2020年5月7日現在、世界で新型コロナウイルス(COVID-19)陽性反応が確認された人数は360万人を超え、死者の数は25万人を超える。
しかし、忘れてはならないのが他の多くの感染症である。
COVID-19の発生以来、IATAによると、世界で6月末までに決定している航空便の欠航数は450万便を超えるようである。これが何を意味するのか?それは、人の動きが制限されるだけではない。これらの航空機に乗せるはずであった航空貨物の運送停止をも意味する。
その中には、届けられるはずであったワクチンが含まれている。特に麻疹やポリオなど乳児期に接種しておくべきワクチンが含まれている。
UNICEFが5月1日に出したプレスリリースによれば、3月22日以降、UNICEFが多くの途上国向けに送付する予定であったワクチンの数は航空便の減少、キャンセルにより70~80%減になってしまったとのことである。特に脆弱で麻疹の流行が起こっているような国には一刻も早く届けなければならない。
(https://www.unicefusa.org/press/releases/geneva-palais-briefing-note-impact-covid-19-mitigation-measures-vaccine-supply-and)
多くのリソースがCOVID-19に影響を受けているが、途上国などにおいては、COVID-19の罹患者だけではなく、もっと多くの救えるかもしれない小さな命を危険にさらしていることを忘れてはならない。
2020年5月20日
志賀 圭