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京都市桂坂 動物図鑑

ハラグロオオテントウ

2020.05.20 07:42

今日のテントウムシは、巨大です。テントウムシにしては、の巨大さですが・・・

巨大という言葉の響きは人に、特に小学生にはロマンティックに感じられる「憧れ」になっていると思います。

このあいだ当運営団体のボルボクスで参加した「池の水ぜんぶ抜く大作戦」というテレビ番組では、巨大ナントカが出てくるシーンになる前に「で!出たぁぁあぁぁ」と慢心笑顔のナレーションが必ず入るように、巨大な何かには場を盛り上げる「憧れのアレ」が手に入った喜びが湧くんですね。

改めて今日のてんとうむし、ハラグロオオテントウを見てみましょう。

お馴染みのナナホシテントウよりややインパクトの少ない柄です。何というかナナホシテントウを神様がデザインされたときに、下書きでいくつか候補を作ったときの試作品みたいな柄と言ったら叱られそうですが、鉄腕アトムに対するコバルト兄さんみたいな存在と、私はちょっとそんな気がしました。

このハラグロオオテントウは、名前のとおりオオテントウという仲間で、サイズがナナホシテントウより相当デッカイんです。デッカイし、写真を見て分かるように体の輪郭部分のところに縁取りが施されているのですね。帽子のひさしのような、そんなのが見てとれると思います。

これはどうしてハラグロオオテントウに見えるのか?

ナナホシテントウは小さいからそれが見えないだけなのか?

私は、きっとこれは、体が大きいから翅もそれなりに強度が必要になるので、補強のための翅の3次元構造だからではないか??と考えています。

単純な丸屋根のようなカタチより縁をこのように少し異なるカタチにした方が強度が高くなることがあるんです。ちょっと説明難しいですが、体が二倍大きくなると翅とか骨とかそういうチカラがかかる部分は2倍よりずっと太くしなければなりませんが、そうすると重くなるのでカタチを変えて強度を上げる、そんな自然の進化があるのかも。