Bookends:Simon & Garfunkel
2020.05.21 13:10
もう間も無く誕生日は終わります。終わるから節目になる。そう思うんです。
高校生で親元を離れて暮らしていた頃、このアルバムは宝物の一つでした。
ティーンエイジャーに老後なんてわかるはずもない。
でもね、このアルバム、クラシック室内楽の装いが「老い」を若者に語るんです。
これは本当にその当時これからの人生の不安をちょっとは今から考えとけ!っていうインパクトそのものだったんです。
このアルバムの中に「老人たちの会話」ってどこか1970年代のアメリカにあったどこかの老人ホームで直に録音されたお年寄りの会話が生々しく入ってます。
高校生当時、宇宙の果ての会話って正直思いました。でも、今聞くともっと生々しい。
まっとうに人生を老いていく。それすら難しい世の中になりました。
個人的に10年後の自分は、今、思い描きたくもない。今を生きよう。過去も未来もなかった子供の頃のように今を生きよう。そう、思うんです。