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20代のうちにやっておくといいこと①

2020.05.24 02:11

こんにちは。


今日はHSPと深く関わる「気質」のこととは別に、後天的に作られていく「性格」の部分の話です。


「気質(temperament)」は基本的には変わらない部分であり、「性格(character)」は変えられるといわれている部分と言われています。


今平日の派遣のお仕事で私よりも一回り下の女の子と一緒にペアになってお仕事をしています。


年齢差もかなりありますしまだ社会人になって数年なこともあり、実はものすごく私は戸惑いながら仕事をしています。


よく思い出してみると、私の20代の時もきっとこんな感じだったと思います。


まるで昔の自分を見るようで何とも言えない複雑な気持ちになります。


勝手に私と重ねているだけですが、私にとって「鏡」のようでもありますので、仮名で「鏡さん」とこの場では呼びたいと思います。


鏡さん(仮名、以下略)は雰囲気も大人しくてふんわりとして素直で良い人です。(セルフチェックをやってもらわないと分かりませんが、恐らくHSPではないかと思っています)


そして鏡さんは学歴を聞いてもそうですし、ご本人も仰っていたのですが、勉強をものすごく真面目に取り組んできてずっと優等生だったようです。(ちなみに私は高校生から中途半端な劣等生だったのでそこはまったく違います。。。)


さすがそれだけあって、業務に必要な知識への理解はとてつもなく早くてさすが優等生。かなり優秀です。


それとは別にご本人が仰っていたのは、就活生や社会人になってくらいからは真面目であることは止めたそうです。


そのせいか、話を聞いていても、今どうしたいか、これからどうやって生きていきたいとかまったく無いようです。


趣味はあるそうなので、それには一生懸命お金と時間も使っているそうな。


今の仕事は短期間で契約が終わる仕事なのですぐに次探さないといけません。今の仕事もたまたま派遣会社から紹介されて来たそうです。


これからの話をする機会も多いのですが、聞けば聞くほど彼女のほんの少し先の未来すら"霞みがかって"まったく見えないのです。


当然、誰しも明日はわかりません。


そう意味ではなくて、私も色々な方のお話を伺っていて感じていますが、皆さんすでにご自身の中に"こたえ"を持ってるパターンが多いのです。


"こたえ"はすでに心の中にあるのに、「〜べき」とか周囲や世間の目に囚われて見えずらくなっているのです。


それを私も一緒に話を聴かせともらっているうちにご自身がご自身で気づいていかれることも少なくありません。


ですが、鏡さんは自分ですら"こたえ"が無い感じが私に伝わってくるのです。


ある種の、"なんでもいい"感?


実際お互いに役割分担するときに「どうしたい?」と聞くと、「どっちでもいいです」がご本人は無自覚だと思いますが口グセです。


私に遠慮して言えない感じでもなく、"どちらか選んで欲しい"と言うと余計に困るみたいです。


本当に"どっちもどっち"ということはありますから私がこちらと選んだとします。


すると不思議なことに、いざ作業に入ると"どっちでもいい"感じがしないのです。


何かいつもモヤモヤするのです。私は相手のモヤモヤもキャッチするので自分のモヤモヤか相手のモヤモヤかわからなくなります。汗


ご理解いただけるか分かりませんが、じゃあやっぱり私に遠慮してるのかと言えばそういう感じのパターンとは違いそうなのです。


で、私の中で一つの「仮説」が出てきました。


"心にかたい蓋をしている"

そしてそのせいで、自分でもどうしたいかが分からないのではないか。


"かたい"の漢字は「固い、堅い、硬い」とあります。


固いの反対語は「ゆるい」

堅いの反対語は「もろい」

硬いの反対語は「やわらかい」


彼女がどの"かたさ"は分かりません。


先ほど、色々な方のお話を伺って「こたえがすでにある状態」の方が多いということを書きましたが、もう一方では「辛い経験が影響して"かたく"なってしまった」というような内容もありますが、それに近いかも知れません。


私の20代の躓きの一つにそれがありました。


鏡さんは恐らく自分が思っている自分と実際が大きく違うのではと思います。誰しも違いますが、自分を知っていくとその差が小さくなっていきます。自己一致というやつです。


そこが今日の記事のポイントです。


仮説は仮説なので、本当にそうかは分かりませんが、ここからは過去の私と絡めつつ書きたいと思います。


ここからの鏡さんは20代の私ということにします。


鏡さんはあまり「自分」を持ちません。


しっかり自分の考えを持とうとしない、とも言えます。


趣味では「好き」「嫌い」は分けられても、それ以外の部分で「〜したい」「〜したくない」という白黒はっきりさせることができないのです。


曖昧なグレーゾーンに落ち着いてしまいます。


"好き/嫌い"を付けることで傷つくことはあまりありませんが、"白黒"付けることは痛みを伴うことがあるからだと思われます。


何か行動する時は世間一般の考えや周囲の雰囲気に尋ねます。


正しいか間違ってるかを問えばいいからです。


でもそれでは答えが出てこないのです。


そもそも大人の社会はグレーだからです。


社会がグレーなので普段は楽ですが、何かをハッキリさせなきゃいけない時に何をどうしたらいいのかわからないのです。


自分以外に"こたえ"を問うてしまうので、なかなか一つに絞れません。


"良い子"でここまで来ているせいか、"間違うこと"に敏感であり漠然と"失敗"ということに対して恐れが強いとも言えます。


そして、評価されたり見られているという意味の"自分"への意識が強いため自意識過剰に陥りやすいです。


すべて当の本人は気付いていないことです。大人になった私だから鏡さんを客観的に見られるだけです。


その渦中にいる間、空気だけはわかるのでただただうまく行ってない感じに振り回されていくのです。


以上が鏡さんの心的な態度の特徴です。


鏡さんが社会人生活で一番躓くであろうことは自分の考えを持たぬことが招く混乱です。


車の運転もハッキリ行く道を決めないと余計に混乱し思わぬ事故を招いてしまうものです。行き先を決めずに楽しくドライブできるのは運転に慣れた人ができることです。


鏡さんは普段は大人しくて良い子なのにちょっと困った時に周りの言葉に振り回されて突拍子の無い行動で驚かれたり、場合によっては迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。


これから鏡さんが学ぶ必要があるのは「自分とは何か」を問うことです。


でないといつまで経っても、ただでさえ繊細なのに周りに振り回されて訳が分からないまま小さな傷つきを経験していくことになるからです。


慎重派なので大きく傷つくようなこと(失敗)はほとんど起こりませんが、また逆も起こりにくいです。


「自分がない」とはどういう状態か、また心の蓋を取り除き「自分を取り戻す」にはどうしていくのかを次の記事で考えたいと思います。


注:あくまでも私の主観に基づいているものですので、皆さまも一緒に考えていただければと思います。