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退屈と惰性と 改

ZW ライガー・ジ・アーサー レビュー

2020.05.28 09:54

 今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、

“ZW36A ライガー・ジ・アーサー” です。


 コロコロコミックの読者限定有料サービスとして、

“M型 ライオン種 ライガー・ジ・アーサー” が、

登場しました。


 現在、コロコロコミック誌上にて “ゾイドワイルド2” を連載している森茶氏デザインによるオリジナルゾイド。

 応募はがきの封入された 2020年5月号と前月の4月号にて、このライガー・G・アーサーが主役の、“ゾイドワイルド2 ライガー・ジ・アーサー外伝” も掲載されました。

 いやぁ、コロコロ、すっごい久しぶりに買いましたよ。

 アニメ第1作が放送されてからの、いわゆる第2期シリーズが展開していた頃、やはり応募者限定の有料サービスだったベアフャイター・・もとい、ベアファイターゲットのために買って以来だから19年ぶりか。

 その前のブラックライモスのときも買いましたが、子供の頃はボンボン派だったので、コロコロを買ったのはたぶんその3回だけ。漏れなく成人してからですね(笑)。

 ちなみに今回、コミック誌としての内容に関してはページごとの情報量が多過ぎて40超えたおっさんの目には毒でしたので、そっと閉じさせていただきました。すみません。

 あと、謎の付録もいっぱい付いてきましたね。これらもそっとしまってあります。

 さて、以前のブラックライモス、ベアファイターのときはどうだったか思えていないのですが、今回の応募では、必ずおうちの人に書いてもらおう! というような注意書きがありました。

 なので、すでに還暦を迎えている同居の母に書いてもらって、お子様の名前、年齢の欄に自分の名前と歳を書いてやろうかとも思ったのですが、結局保護者欄に自分の名前、お子様の欄に甥っ子の名前と歳を書いて応募しました。

 はがきを出してから、なんとなく後ろめたい気持ちになったので、股次回があれば今度は正直に自分の名前だけ書きます。

 まぁ、なにはともあれ無事に届きました。もちろん払い込みも済ませてあります。

 一応、12000個限定ということなので、なかには漏れてしまった人もいると思います。一方で、速攻で転売してる輩もいるようです。

 そんな連中はきっちり摘発できるようにして、その上で本当に欲しいのに残念ながら漏れてしまった人たちにはなんらかの救済策があればいいのに、と思います。

 数ヶ月後にタカラトミーモールで受注販売とかあっても、誰も文句言わないと思うなぁ。

 ついでにほかの限定品もそうしてくれたら嬉しい・・なんて。


 レビューしていきます。


 キットはライジングライガーのリカラーにパーツ追加というかたちになっています。

 ラベルもライジングライガーのものがそのまま付属。まぁ、僕はワイルドシリーズについてはラベルは一切貼ってませんけどね。

 パッケージは写真、イラスト一切ない白箱に黒い文字のみ。

 復元の書はライジングライガーのものがそのまま封入されており、追加パーツはオプションという扱いで別紙にて取り付けかたが説明されています。


ボーン復元

 ボーンパーツはライジングライガーと同色。キバ、キバなどのパーツの成型色がゴールド(というか黄土色)に変更されていますが、形状はまったく一緒です。

 この骨格もうちにあるだけでもすでに6体か・・さすがにもうなにも見なくても組めるな。


復元完了

 外装に関しては、ライジングライガーのそれの上からさらにパーツを追加する仕様で、メインウエポンは換装されています。

 カラーリングはライジングライガーのゴールドとレッドから、シルバーとブルーに変更。

 外装のシルバーは追加パーツも含め全塗装で再現されており、非常に美しい仕上がりになっています。ライジングライガーの外装も全塗装でしたね。

 アーサーの名のイメージ通り、甲冑を纏った中世の騎士を彷彿とさせる姿はこれまでにシリーズに登場している野性ゾイド、兵器ゾイドのどちらとも違う雰囲気。

 過去シリーズを通してもかなり異色のデザインで、変な言い方ですが、改造作例のような印象もあります。

 格好いい。


 それでは、追加パーツをピックアップしていきます。

アーサーヘルム

 頭部外装の上から被せるかたちになります。

 上部に装甲を追加することで、ライダーを保護する目的もあるようです

 位置は固定なので、可動式に加工し、さらにスリット部分を開口して目を覆うように下ろせるなどしても面白いと思います。

 ちなみに目の色は赤になっていますが、赤い目は帝国所属というイメージもありますし、なんとなく悪役っぽい感じもするんだなぁ。

 まぁ、外装とのバランスで赤くなったんでしょうが・・


クローガード

 その名の通り、前脚のツメの保護するための追加装甲であると同時に先端部での打突武器にもなる攻防一体の装備・・なんですが、付けた画は完全の馬の蹄です。

 確かに目的は果たしているのでしょうが、ライオンとしてこれはどうなんだろうか?

 ちなみに後脚のツメに付けることもできます。


スピアテイル

 刺突武器としての昨日も兼ね備えた尻尾用の装甲。

 これは、ライジングライガーの装甲パーツとまるっと交換するかたちになります。

 もうちょっと甲冑っぽさがあってもよかったかな?


エヴォブラスト(進化解放)形態

 ブラストユニットも基本的にライジングライガーからの流用。

 なので、例によって電動歩行中にこの形態に移行します。

 メインウエポンがA-Zタテガミショット & ブレードからランスに変更されていますが、左右の機関砲とリボルバーはそのまま。ギミックももちろん一緒です。

 ただ、内部の機構はアーサー用に調整(バネが太くなっているようです)されたものになっており、タテガミショット & ブレードを取り付けた場合、ギミックの一部が作動しません(これも別紙にて注意書きがあります)。

 一連の内容はのちほど動画でご確認ください。

 

A-Z アーサーランス

 アーサーという名前はどう考えても円卓の騎士のアーサー王からきていると思うんですが、その武器がランスというのはどうなのか?

 なんでエクスクリバーじゃないのか?

 まぁ、原型機の武器がブレード=剣タイプだから、見ために変化が欲しかったいうことなのかもしれませんが、ギミックとの相性も考えるとねぇ・・

 たとえばこれを右の機関砲の動きに連動させて前後に突く動きに改造とか・・誰かしてくれないかなぁ。

 しかしこの形状自体は、案外突くよりも叩きつけるほうがダメージがでかそうではあります。ガンダムバルバトスのメイスみたいなものと思えば違和感もない。

 機体解説でも、特殊形状により斬撃も可能、というようなとが書いてあるし。

 ただその場合、騎士感はゼロですが(笑)。


 そしてこの形態で放つ進化開放技が、“グングニル” ・・

 あらら、ブリテンから北欧に行っちゃった・・


 ライジングライガーのパーツはすべて付属するので、銀と青のライジングライガーとして組むことももちろん可能。

 こっちも十分格好いい。


電動アクション

 もはやお馴染みの流れ。

 前進と同時に首が下がっていき、2回下がったところでエヴォブラスト。ランスが前方に跳ね起き、以降はランスの上下動、機関砲の前後動、リボルバーの回転と口の開閉が加わっての前進を続けます。

 なお、ライジングライガーでは首が2回下がったところでブラスト第1段階としてタテガミショットが展開、最終4回下がったところでさらにブレードが展開して第2段階へ以降するという、2段構えのギミックでしたが、今回のアーサーに段階変化はありません。


 ライジング仕様で。

 首下降2回めでのタテガミショット展開はちゃんと作動。

 しかし、最終位置まで首が下がってもブレードは展開しません。稀に展開することはありますが、基本しないものと思ってください。

 ほんの少しのバネの強弱で変わってくるんでしょうね。繊細だなぁ。

 ちなみにライジングライガーのユニットにランスを取り付けて歩かせてみると・・

 自動でブラスト発動には至りません。タテガミショット & ブレードよりランスのほうが重いため、その重さにバネが負けてロックが外れてもランスが跳ね起きないんですね。

 手動で起こしてやれば、以降の上下動は問題ないんですが。


比較画像

 ライジングライガーと各形態で。

 まずはボーン形態。

 先にも言ったように、ツメやキバの色が違うだけです。


 外装、武装を取り付けて。

 カラーリングも対照的ですが、アーサーは外装追加で顔付きがかなり変わっています。


 ブラスト形態で。

 ライジングライガーのほうは第2形態ですが、メイン武器のリーチは実はライジングライガーのほうが長かったりします。

 ランス本来の長所とはいったい・・


 両方ライジング仕様で。

 それぞれに炎と氷をイメージした双子機のような雰囲気。

以下、画像

 まぁ、ツッコみどころはいっぱいありますが、そんなものは今に始まったことではないのし、普通に格好いいからいいか!

 ライジングライガーではまさしく複合装甲的に見えていた四肢の外装にしても、色がゴールドからシルバーに変わっただけで普通に甲冑っぽく見えるから不思議なものです。

 まぁ、クローガードに関してはちょっと首を傾げてしまうところもありますが、これはこれでパーツとして見るといろいろ使いでがありそうです。


 エヴォブラスト形態で。

 そのクローガードにランスが相まってなんというか、馬っぽい。

 この画角だと、ちょうどランスが頭から生えてるように見えるから余計ですね。


 ランスを振り上げて。

 まぁ、開発側もこのへんの矛盾には多少なりとも後ろめたさがあったのかもしれない。

 取って付けたように斬撃、薙ぎ払いという文言を使用した機体解説を読んでそんな風に思ってしまう僕は、また一部の若い世代から叩かれそうだ(笑)。


 ライジング仕様でも。

 目の色も鑑みるとこれは帝国に鹵獲された機体ということにしてもいいかもしれない。

 帝国でもZ-Oバイザーの装着を是としないライダーは一定数いるはずだ。


 とはいえ、やはりアーサーにはエクスリバーを持たせたい・・という気持ちもあるので、改造武器セットを使って作った剣らしき者を取り付けてみました。

 ランスの基部にグラビティーキャノンユニット、ダッシュブレイカーユニットで追加された新規パーツを組み合わせています。
 色的にはキャンペーンで配られたシルバーのパーツの方が合うんですが、生憎と持っていないので一般販売のカッパーのパーツで。

 ついでに、ソニックバードのウイングもフレキシブルアームの一部を介して追加してみました。

 なお、エクスカリバーが折りたためないため、常にブラスト発動しっぱなしです。


 実際に歩かせてみると・・

 エクスカリバーがかなりの重量になってしまったので、振り上げるのに随分頑張っています。

 そして振り下ろしたら、反動で身体が浮く始末。あまりやると壊れそうなので、適当なところで元に戻しました。


 ギルラプターにスナイプテラのウイングや装甲を追加したドラゴンモチーフの改造機と対決。

 斬りつけて、

 ついでに突いてみました。


 ちなみにこちらがギルラプター改造機。

 名前はまだない・・

 ウイングショーテルの代わりにソニックバードのウイングの部パーツとウイングソードを介してスナイプテラのウイングを取り付けています。

 あと余ったパーツをあちこちに追加。

 なお、背中のギミック連動パーツが噛んでしまって歩きませんでした・・


 ライジングライガーにアーサーの追加パーツを取り付けて。

 このパターンも、また違った魅力があります。


 最後にツーショット。

 以上、“ZW ライガー・ジ・アーサー” でした。


 ワイルドシリーズでも、いわゆるリカラーの限定アイテムはこれまでにもいくつか登場していますが、完全新規のパーツ追加というのは今回のアーサーがたぶん初めてだと思いますし、過去シリーズを含めてもあまり例のないパターンかと思います。

 そして、第1期終盤にはドラゴンやペガサス、グリフォンといった、いわゆる幻獣をモチーフにしたゾイドは数体登場しています(初期にもレドラーという例外があります)が、外装に西洋甲冑の意匠を取り入、デザインそのものを騎士っぽいものにしたゾイドは初。

 80~90年代に流行ったファンタジー系のロボットアニメにも近い雰囲気で、なんとなく懐かしい感じもあります。

 ガンダムにおける騎士ガンダムのように、外伝的な展開でシリーズ化しても面白いんじゃないだろうか?

 ギルラプターやソニックバードにも甲冑風の追加外装、似合うと思う。

 武者とか三国志風もアリかも(笑)。

 世代的に刺さるんですよね、こういうの。

 まぁ、そんなイロモノに限らず、今のところ武器しか発売されていない改造パーツにしても、追加外装という選択肢もアリなんじゃないかなぁ・・と。

 となると、そもそもボーンパーツは共通で外装の変更だけでモチーフを変える手法を採ってるわけですし、いっそ外装だけでいろいろな種類を出す・・という売り方も可能性としてはありえますよね。

 ・・と、また本題とは関係ない妄想を膨らませてしまった。


 とにかく、どうやらゾイドワイルド サードシーズンはありそうですし、今度はどんな方向性で来るのか、楽しみです。

 その前にゼロ系ですね。

 でも、どうやら彼らにはボーン形態がないらしいので、それが今後主流になってくるのだとしたら、さっきの妄想も本当にただの妄言で終わりそうです。

 まさか、ワイルドシリーズ最大のコンセプトであるはずのボーン復元からの流れを終了させるとは思いにくいのですが、果たして・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。