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「黒澤和雄先生之像」。

2020.05.24 06:57

(あしあと その910・豊平区の120・月寒の31)

月寒東4条18丁目の住宅街に東月寒緑地という小公園があり、その園内に台座に置かれた胸像が建てられています。

台座の正面には、「黒澤和雄先生之像 参議院議員 町村金五書」と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。

台座の背面には同じ黒御影でできた大きめの石板がはめ込まれており、そこには

「顕彰

黒沢和雄氏明治三十四年一月二日茨城県常陸太田市に生る 十才にして実兄酉蔵氏に伴われ渡道札幌市山鼻にて実兄酉蔵氏が営む牛乳販売業を手伝い勉学にはげむ すでにこの時酪農建設を胸秘め実習にいそしむ昭和八年この地東月寒に酪農業の第一歩を築く酪農に情熱をかたむける氏の功績は数知れず北海道酪農のシンボル黒沢牧場として広く内外につたわる 昭和四十五年四月近代都市札幌の開発を願い再び羊牛の群をひきつれ酪農の新天地千歳市東丘へと向う 澄んだ大空小高い草原白樺繁げる牧歌的月寒の自然を愛するためその一角をここに残し市民の憩の場として開放する

昭和四十八年九月二十四日 高野観光開発株式会社」

と刻まれています。

黒沢氏の実兄である黒沢酉蔵氏は、雪印の創業者です。この緑地は上記のとおり黒沢牧場の跡地を活用したものですが、同所の北側にある東月寒会館は、黒沢氏が千歳に牧場を移転する際に牧舎とサイロを町内会に寄付し、それを改装して町内会館として現在も活用されています。