Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

コロナで社会は変わる?

2020.05.25 23:56

ようやく自粛解除という事が決まり、好文舍も28日木曜日から営業再開します。

様々な専門家がコラム等でコロナ後の世界はどうなるのかと論じていますが、私はごく身近な好文舍はコロナ後どうするのかを対策を中心にお知らせしたいと思います。


・喫茶・ギャラリー

接客を伴う飲食物販の他店は入口に手指消毒薬を設置して、レジにはビニールカバーで間仕切りというスタイルが多いですね。

当店では空気清浄機を導入しました。ウイルスを抑制する効果があり、尚且つ運転音の静かな機種を選びました。加えて咳くしゃみエチケットのお願いとマスク着用での接客。

元々席数が少ないし過密にはならないので、対策としてはこんなところです。


ところで飲食のスタイルで今後変化せざるを得ないのはビュッフェでしょうね。お客さんが自分で盛るのでなく、仕切り越しにスタッフに取ってもらう形になるのではと思います。楽しさ半減ですが衛生面を優先で。

あとは回る寿司。くら寿司みたいにカバー付きならまだ大丈夫かと思いますが、店内混雑もしてるし。以前はよく子供を連れて行きましたが今後ちょっと気持ちの部分で行きにくいです。


飲食とは話が逸れますが、つい用心する気持ちになる他の場面、今わたしなら避けたいと思うものは、内科の通院、電車とバス、飛行機、エレベーター。つまり感染者かもしれない他人と同じ空気の中でしばらくの時間過ごすことに警戒心があります。しかしこれはお互い様で相互不審でしょうね。咳でもしたらサッと人が引きそう。アフターコロナでは如何にして咳を人前でしないか、咳止めの薬がよく売れると思います。


・レンタルスペース

レンタルスペースにも同じ空気清浄機を導入しました。今まではお客さんさえ良ければ大人数で集まってくださいという風に言ってましたが、今後は10人以内、手指消毒薬を設置という事にしようと思います。

イベント自粛でレンタルスペース業界は大変な目に遭いました。大人数の集まりは今後も無理ですね。

ヨガなどは意外とオンラインでやっていけるのではと新しいやり方にシフトする動きもあるようです。ですので好文舍としてはリアルな場がやりにくいならオンライン配信の場所として使ってください!とアピールしたいところです。


・ウェブショップ

好文舍は対面でのリアルな出会いが特長の店ですので、コロナ禍では全面的に自粛休業を余儀なくされました。

そんな中、試しに始めてみたウェブショップでしたがちょこちょこお買い上げいただいています。しかしお客さんは全くの新規でなく、私や作家さんの知人ばかり。そういう意味から考えると、やはり対面での信頼関係があってこそのウェブショップと言える訳で、対面でのつながりの重要性を再認識しました。


・指圧マッサージ

好文舍ではレンタルスペースと同じ座敷で指圧マッサージをしています。こちらも空気清浄機はもちろん設置、加えてマッサージ師のマスク着用、手指消毒の徹底をさせていただきます。

マッサージをはじめとするリラクゼーションの業界はしばらくお客さん戻らないかもしれません。特に好文舍の場合、海外からのツーリストが多かったので。しかしながら常連さんからはこんな状況の中でも定期的にご予約をいただきます。本当にありがたいです。


コロナで社会は変わる?、とタイトルにしましたが、私は今までの社会が大きく方向転換するのとはむしろ逆で、この経済を中心とした社会の流れをより強くする為に修正を加えるといった程度にとどまるのではと思います。


具体的な修正として公衆衛生上の観点からの配慮、例えば時差出勤とテレワークなどの働き方改革、電車など交通機関の人数制限、国際線搭乗時の検温、飲食店の席数制限や換気設備設置といった公衆衛生に基づいた対策見直し、それから企業の雇用者への安全配慮義務が重視される事によって、「風邪くらいで休むな!」という体育会系の気合いで乗り越える今までの精神論から「感染予防の為、体調不良なら必ず休むように!」と従業員に周知徹底するといった企業の社会的責任が雇用主に強く求められるようになると考えます。


これらテクノロジーを活用した働き方改革、公衆衛生上の危機管理、企業の社会的責任は今までも推進しようと促されていたのが、コロナで否応無く取り組まざるを得なくなった、つまり社会の方向は以前と変わらず、流れが早まったという事でしょうね。同様に、オンライン化がグローバルの垣根を低くし、サプライチェーンはより多国間に分散し、テクノロジー企業にお金が集まりその他の業種は自動化されていき、都市部に人が集まり郊外に住む人と価値観の違いが生まれる、そうした傾向は相変わらず同じかと思います。


そして私達の身近な暮らしはというと大きくは変わらず、また以前と同じく友人とカフェで会い、行きつけの飲み屋へ出かけるでしょう。自由にしたいというのはやはり人間の根源的な欲求なのだと思います。特に用事もなくぶらぶら街中を散歩することの有り難さ、喫茶店で店主とおしゃべりすることの有り難さ。世の中さほど変わらずかと思いますが、好文舍は先程も書いたように対面でのリアルな出会いが特長の店ですので、お客さんを迎える私はこの当たり前で気付かずにいた有り難さを大切にしてコロナ後の社会を歩んで行こうと思います。


明後日からまたお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。