KTが5G自動運転貨物カートを商品化
PR News Asiaによると、韓国最大の通信会社であるKT Corp.(KRX:030200; NYSE:KT)は同社の物流センターでの5G自動運転カートの使用を発表。これにより在庫の積み込みと輸送にかかる従業員の移動範囲を50%ほど減少させることに成功したという。
この5G自動運転カートが使用されているのはKTのSeobu Distribution Center。コントロールセンターと担当者からの指示に応じ、カートはスマートフォンやその他デバイスを指定された場所に運んでいる。
韓国の大手通信プロバイダーのこの新システムは、韓国の通信業界における次世代のスマートロジスティクス車両を初めて使用したもので、 屋内自律ロボットとオンラインプラットフォームを専門とする会社Twinnyの協力のもと、5G自動運転カート「NarGo」と「TarGo」の2タイプが採用されている。
KTはNarGoとTargoに同社の自律インテリジェント車両(AIV)サービスを組み込み。 AIVサービスは、インストールされたマップと自動カートのリアルタイム情報を使い、指示を処理し、動作条件を評価する統合制御システム。また、操作情報および統計編集をタイムラグなしに収集、分析する手助けをする。
このAIVの利用は、職場での従業員の生産性を向上させつつ、従業員間の人と人との接触を最小限に抑える試みの一つで、KTのSeobu Distribution Center では、輸送のための携帯電話やその他アイテムの積み込みにおける従業員の移動距離が47%が減少したという結果が出ている。
自動運転の物流車両とAIVサービスは、KTの統合モビリティプラットフォーム(「5Gモビリティメーカー」と呼ばれる)がベースになっている。このプラットフォームこそが、さまざまな車両によって生成されたデータを収集、分析し、自動運転制御を特徴とするKTのコネクテッドカーサービスの中核になるもの。この機能を利用することで、パートナー企業やさまざまなビジネスサイトによって開発されたAIVクラウドコントロールセンターのリアルタイムリモート制御が可能となる。大規模な流通センターや小規模な倉庫で、従業員間の移動や個人的な接触を最小限に抑えながら、処理能力を向上させるのに役立つ。
KTは、Seobu Distribution Centerでの自動運転技術の適用に加えて、COVID-19の流行を受けて物流業界全体での人と人との接触を減らすために必要な技術の進歩をリードするための研究開発努力を続ける。
またこのパンデミックへの対応として、KTは病院、図書館、その他のさまざまな産業現場における小規模な物流業務のために5G自動カートと制御システムの提供を開始する。
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