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【特報】日本史上で過去最高となる年・九十兆円の新規国債発行へ、安倍内閣が遂に限界突破

2020.05.28 00:05

【財政報道】 令和二年五月二十七日に本年度の『第二次補正予算案』について安倍内閣は、百十七.一兆円の経済対策を閣議決定した。六月第二週までに可決予定。


一般会計の追加の歳出は総額で三十一.九兆円。全額を「普通国債」の追加発行で賄う。この普通国債の内訳は「建設国債」が九.三兆円、「特例国債」は二十二.六兆円となる。自民・岸田文雄(丁酉)政調会長が、秋頃の流れだった第二次補正予算案を五月閣議決定に繋いだ。


この普通国債の追加発行は借金ではなく、貨幣発行。結果的には国民の預金が増える見込みがある。「国債発行を借金」と表記する報道機関は誤報。国債は政府にとって確かに負債ではあるが、勘定科目「借入金(借金)」と見做すのは、記者及びデスクに簿記の知識が不足している為であろう。企業経営者ならば、直ぐに「負債=借入金」とはならない。



<空前絶後の新・日本社会が待つ>


 第一次の普通国債・二十五.七兆円を加えると、五十七.六兆円。二月時点の新規国債(普通国債)の発行計画は、当初で三十二.六兆円(前年比で〇.一兆円の減)。追加となった第一次及び第二次の五十七.六兆円を加えると合計九十.二兆円。既に元年度の三倍の規模だ。


上図からも分かる通り、財務省(大臣:麻生太郎)が公表している昭和二十五年以降で日本史上としては、過去最高の新規国債発行となる(財務省に確認済み)。歴史に必ず刻まれる大ニュースを安倍内閣はやってのけた。第一次の時点で平成二十一年(リーマン・ショック)の数値を僅かに超えていたが、今回の第二次でリーマン時の二倍にまで新規の国債発行を引げ、新規国債の限界を突破した。


麻生財務相(庚辰)は、五月十二日の記者会見で財務省と左派の報道機関を下記の様に批判していた。これは東京新聞も報じた。上図は「日本の政府貨幣発行額(単位:兆円)」。

国債が増えても、借金が増えても金利が上がらないというのは普通私達が習った経済学ではついていかないんだね。今の答えを言える人が多分日銀にもいないんだと思うけれどもね。
そこが問題なんだ。金利が上がるぞ、上がるぞと言って狼少年みたいな事をやっている訳だよね。だけど現実問題としては本当に上がっていないんだよ


新規の国債発行が続くと金利が上がり過ぎて「ハイパーインフレになる」「政府や日銀が財政破綻する」等の点につき、“狼少年みたい”と表現していた。そして今回の二次補正に踏み切り、日本史上最大の新規国債発行を積み増す。



統合政府なら百六十五.二兆円/年

 四月のIMF(国際通貨基金)の予測では、日本のGDPは五.二㌫/年の減。平成三十年の日本GDPが五百三十六兆円だったので、およそ三十兆円の減となる。本年の新規国債発行で充分に賄える計算だ。令和二年四月ー六月期が気になる所だが、これだけの新規国債があれば、十六.八㌫/年の減まで耐えられる理論になる。


引き受け先は日銀(総裁:黒田東彦)が主力。先に新規国債の無限引受を決定していた。併せて、先週には中小企業の新たな資金繰り支援に最大三十兆円を供給する事を決定。民間銀行に無利子で貸し出し、民間銀行を通じて中小企業に現金を届ける。所謂、無利子の融資群だ。これで日銀の中小向け総額は、七十五兆円に。統合政府(政府+日銀)の観点ならば、総合計で百六十五.二兆円。二十五日の記者会見にて安倍晋三(甲午)首相が伝えた「空前絶後の規模」の新・日本社会が始まる。


これで円安・株安にならず、円高・株高が伸長し、財政破綻が起きなければ、停止していたアベノミクスが再起動し、第二次安倍内閣以降で初めてフルでアクセルを吹かす事ができる。日本経済の停滞、デフレからインフレへの転換点に令和二年はなるかもしれない。インフレ率は二㌫まで新規発行できる事になる(現在は〇㌫)。もし奏功すれば、日本史上で一度も経験した事がない怒涛のV字回復に向かう。

それは高度経済成長期(昭和二十九年ー四十五年)を上回るものだ。




人口由来の経済成長ではなく、企業が推し進めるDXによる生産性由来の経済成長と成り得る。


民間(中小・零細)のDX、行政府(内閣及び省庁)のDXと立法府(国会・国会議員)のDXの三位一体には若手が欠かせない。日本史上最大の財政出動に若手の力が必要とされる。日本のDXの為に若手に機会と権限を。


記事:金剛正臣、撮影:岡本早百合

画像:国債発行残高897兆円、国民1人あたり713万円の借金!:19年度予算、当初ベースで初めて100兆円を突破/nippon.com、令和2年度国債発行予定額(2次補正後)/財務省(修飾;FPhime)、日本の政府貨幣発行額(兆円)