猫の生き方に学ぶ
約2年前から我が家に毎日のようにやって来た、ご近所に居着いていた野良猫ちゃん。
姿を見せなくなってもう1週間以上過ぎた。
ご近所さんにも聞いてみた。
”そういえば、こんなに長く姿を見ないことはない。"
愛猫が逝ってしまって、ぽっかりあいてしまった私の心の穴を埋めてくれたのが、彼女だったかもしれない。
2年前、彼女は、尻尾が短く切れ、ひどく痩せこけていた。
母が、
"この子は、もう長く生きられないね"。
ご近所の方から、フードをもらっていたはずだが、あまりにも痩せているので、我が家に顔をだした時は、私もフードをあげるようにした。
すると、毎日のように姿を現すようになった。
来ない日があると、死んでしまったのかな?
と心配になった。
が、彼女はその度姿を見せた。
いつしか痩せた身体もふっくら、毛艶もよくなつて、元気になってきた。
その後良くなったり、悪くなつたり、、、
居着いていたご近所の方と相談し、捕獲し、病院へ連れて行こうとしたこともあった。
人懐こいわりに、捕まることを嫌った。
抱きかかえようとすると、シャーだ。
何かを察知したらしく、隠れてしまう始末。
ご近所さんは、飼い猫がいるので、外猫としてしか飼えないという。
我が家で飼ってあげたらよかったのだが、長く生きられそうもない子を迎えることにためらいがあった。
愛猫を介護、最期を看取った時の辛さが蘇ってきて、、、
またペットロスになるのが怖かった。
飼ってあげられないけれど、できる事はしてあげたいと、毎日やって来ると、フードをあげた。
毎朝、新聞を取りに出ると必ず来ていた。
いつしかそれが日常になっていた。
そんな日々が続いて、およそ2年。
最近彼女は、食欲がおち、切れてしまった尻尾から出血していた。
なぜか二夜続き、私の夢のなかに彼女が現れた。
そんなこともあり、なんだか胸騒ぎがした。
別れが近いような気がしていた。
最後に彼女を見た日。
"お前は、ちっちゃな身体でよく頑張ってるね。偉いね。強いね。"
頭をなでてあげたら、
もっとなでてと言うように頭をぐいぐい寄せてきた。
思えばかわいい子だった。子猫のようだった。
小さな身体で、ぴょんぴょん跳ねて近づいて来るのだ。
鳴き声も子猫のようだった。
" ごめんね。飼ってあげなくて。"
自由を選んだ猫だと考えるようにしていたけれど、もしかしたら、、、すごく人間からの愛情を欲しがり、独り占めしたかった猫なのかもしれない。
彼女は、これまたご近所の多頭飼いの家から、野良猫になってしまった猫だったと知った。
戻りたければ、簡単に戻れた距離にある。
が、彼女は野良猫になった。
そして野良猫になったおかげで、その家の猫としては、一番長生きだったらしいのだ。
幸せだつたのか?
可愛そうだったのか?
身体の苦痛から解き放たれ、安らかになった?!
おそらくお空に登ってしまったんだね。
愛猫もそうだったけど、猫って強い。
最期の最期まで強く生きる。
のんびり生きているように見えるが、日々を彼らなりに一生懸命生きているのだね。きっと。
また私の心は、ぽっかり穴が空いてしまったよ、、、