Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

みずほ銀行システム統合苦悩の19年

2020.05.28 08:39


おススメ度:★★★★☆

(⇒記号で表せないですが4.4ぐらい)


【所感】

・日経コンピュータの記事を編集・加筆したものなので読んでて時系列等が「?」となる部分もあるが、システム屋さんであれば興味深い内容。(本自体、けっこう売れてるみたいです)


・「2025年の崖」対策を既に行っている事例として参考になる。特に、

 - 属人化の脱却

 - ユーザー側でのシステム要員の醸成

 - SOAの全面採用(⇒発展形がマイクロサービス)


という点において意義が大きく、他業界も十分参考になる。


・業務のためのシステム構築だけでなく、戦略的な武器としてのシステム刷新の重要性についても窺え、興味深かった。


【サマリ】

・「IT界のサグラダ・ファミリア」と揶揄されるほど長らく未完だった、巨大かつ複雑なシステムが19年かけて2019年に完成。


・プロジェクトとして4000億円台半ば、参画会社約1000社、35万人月の規模。


・みずほとしては、

 - 合併直後の2002年

  - 東日本大震災の起きた2011年


の2度にわたって大障害を起こしていて、みずほFGの経営陣のITシステムへの無知や、有事への備え(BCP)の不徹底によるものだったと分析。


・今回のシステム統合ではその反省を踏まえた人員体制、プロジェクト管理手法を取り、十分な対策をした上で移行に成功した。


・基幹システムとしての精度を上げるべく、現場を何度も巻き込みながら業務フロー、操作方法を確認。窓口への教育担当も各地方に計170人ほど配置し、現場フォローも徹底。


・業界としてはFintechや他業界からの参入による複数の波が押し寄せる中、システムとしても他社提携・他システム連携を見据え、今後の流れにも対応していける作りを前提とした。