サッカーにハンドボールも、スペインのカナリア諸島が実は日本人アスリートでアツイ
カナリア諸島とは
正直多くの日本の多くの人にとって馴染みある場所とは言い難いカナリア諸島。
どこにあるかというと、こんなところにあります。
スペインの南西、モロッコの先の海に浮かんでいます。
カナリア諸島の上に小さく見える島はマデイラ島でポルトガル領になります。
サッカー界のスーパースター、ポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウドの出身地として名前を聞いたことがある人もいると思います。
なおマデイラ島のフンシャルに本拠地を置くサッカークラブCSマリティモには現在サッカー日本代表の前田大然選手が松本山雅FCからの期限付き移籍がプレーしていますし、また、過去には2009年1月から2010年6月まで相馬崇人が所属していました。
スペインのカナリア諸島、マデイラ島とも風光明媚なビーチやヨーロッパとアフリカが融合した豊かな文化を求めて観光地として大変人気です。
また世界のその他の離島と同じように、カナリア諸島も独特の生態系を有しており、固有種が多く、スペインの13の国立公園のうち4つがここにあります。
日本でいうと沖縄や小笠原諸島のような感じになるでしょうか。
また、昭和の時代には日本の遠洋漁業の拠点として日本人学校ができるほど多くの日本人が住んでいたようです。
カナリア諸島出身のサッカースペイン代表ダビド・シルバ選手はお母さんが日系人と公表していますので、カナリア諸島の歴史の中には少なからず日本との関係を感じさせる要素があります。
日本人にとっては近年スポーツで注目する場所に?!
日本人でスペインに初めて訪れてカナリア諸島まで足を伸ばす人というのはなかなかいないと思いますが、もしかして最近はスポーツ観光で訪れたことがある人もいるかもしれません。
というのも近年断続的に日本人アスリートがカナリア諸島を本拠地とするチームに所属しているからです。
カナリア諸島のサッカークラブでプレーした日本人選手
その先駆けはスペイン・サッカーリーガエスパニョーラ2部ラス・パルマスで2007-2008シーズンに活躍した元日本代表の福田健二選手。
南米やスペイン本土のクラブを渡り歩いたのち、はるばるカナリア諸島にたどり着きました。
2016年から2018年までは元サッカー女子U-20代表の堂園彩乃選手がテネリフェに所属します。
2度の現役引退を経験してから、再度現役復帰してのスペイン挑戦でした。
堂園選手は現在はスペイン本土のマラガで活躍しています。
2017年からはサッカーリーガエスパニョーラ2部のテネリフェに鹿島アントラーズから柴崎岳選手が移籍します。
当初福田選手と同じラス・パルマスへの移籍が噂されていましたが、結局カナリア諸島内で隣の島となるテネリフェへの移籍となりました。
ここでチームとしては1部昇格プレーオフ敗退となってしまいますが、プレーオフの対戦相手であったヘタフェからオファーが届き、翌シーズンは1部プリメーラディビシオンへ戦いの場を移すこととなります。
2020/10/18 追記 カナリア諸島のテネリフェに香川選手が移籍の可能性
残念ながらサラゴサを退団した香川真司選手もテネリフェへの移籍の噂が出ています。
ハンドボール界からもカナリア諸島でプレーする日本人選手が登場
2020年にはハンドボールの世界でもカナリア諸島に降り立つ日本人アスリートがいます。
日本ハンドボールリーグの三重バイオレットアイリスに所属していた細江みづき選手がグラン・カナリア島に本拠地を置くロカサ・グラン・カナリアに移籍することになりました。
新型コロナウイルスの影響でスペインのハンドボールリーグ、リーガアソボルの今後の日程も不透明なところがありますが、カナリア諸島での新しい競技・新しい日本人アスリートの活躍に期待しましょう。