ZW キルサイス レビュー 2020.06.06 03:50 今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、“ZW42 キルサイス” です。 新帝国軍の尖兵、“S型 カマキリ種 キルサイス” が発売されました。 S型の兵器ゾイドは初、完全新規のS型としてはスパイデス以来となるので、実に1年と4ヶ月ぶり。 もう新規のS型は発売されないのかと思ってましたよ。 アニメの新OP冒頭の主要機のシルエットを舐めていく演出にはこいつも登場していたので、誰かしらの専用機として登場するのだろうとは思ってましたが、あんな感じとはなぁ・・再登場はあるんだろうか? さて、男の子が大好き(?)なカマキリがモチーフの機体ですが、ようやく来たか、という感じですね。 旧シリーズでも多用されているモチーフです。今思いつくだけでも、最初期の共和国ゾイド、スパイカーに始まり、24シリーズのドントレス、2期に入ると動力を持たないアクションキットとして発売されたSSゾイド、ディマンティスなどなど。 今回、オメガレックスの前衛として物量で相手を圧倒するというこのキルサイスの運用コンセプトは、鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)におけるディマンティスとバーサークフューラーの関係性をオマージュしたもののように思います。 それでは、レビューしていきますボーン復元 カマ(電磁サイス)については外装と同じ黒色成型のパーツですが、これも含めてボーン形態となっています。 思ってたよりずっとボリュームがありますね。 脚部の接続、および歩行のメカニズムは旧シリーズからの伝統。ほぼ同様の構造はスコーピアでも見られます。 旧シリーズのカマキリ型では胸部(歩行脚が生えている部分も胸なので、パッと見胸に見える部分はとくに前胸と呼んだりもするようです)が可動するタイプもありましたが、今回は歩行に連動してカマの動くギミックが内蔵されているため、首から腹部までが一体成型の左右貼り合わせになっています。 ワイルドシリーズにしてはかなり小さなパーツが含まれているので、S型とはいえ組み立て難度はそれなり。 腹部のディティールなど、もちろんメカっぽいなかにも妙な生々しさがあり、虫が嫌いな人はダメかも。 まぁ、そも祖も虫が嫌いな人はこれを手に取らないとは思いますが。 その腹部の裏には瀕死の状態になると切り離して爆破させるというタイムボムを装備。 自爆するわけでないのなら、瀕死になる前に普通に落とせばいいのに・・と思いますが、切り離したら結局死ぬんだろうか? ゼンマイのネジも兼ねているんですが、形状は卵をイメージしてるのかな?復元完了 外装、武装を取り付けて復元完了。 外装のカラーはオメガレックスと同じ黒ですが、オメガのようなグロス加工っぽい感じにはなっていません。 兵器ゾイドではありますが、銃火器の類いは装備していません。 特殊装備として翅(シールドウイング)の側面にスモークディスチャージャーを備えていますが、それ以外はすべて接近戦用の武装のみ。 目に当たる部分はメタリックレッドの塗装で再現。ただこの部分、ほか兵器ゾイドが装備している(させられている)Z-Oバイザーではないようです。 外装を外せば、本来の目がちゃんとあります。 例によって生気のない死んだ目ですが、なんか間が抜けてて可愛い。 パーツは触角と一体成型です。 あと今さらですが、昆虫モチーフでもディティールは複眼っぽくなってるわけではないんですよね・・ 翅とその基部を兼ねるライダーシートだけ分離させた状態。 これだけでもサポートビークルみたいな雰囲気です。 ちょっと要素を足してして、コウモリ種とかでいけそう。マシンブラスト(兵器開放)形態 シールドウイングを拡げ、さらにその内側に収納されていたチェーンソーナイフを展開。 指揮官機の指示の下、集団で一斉に兵器開放。 敵機にまとわりついて、電磁サイスとチェーンソーナイフを使った兵器開放技 “キルクラッシュ” でその装甲を斬り裂く戦法を得意としてるそう。 今回、ワイルドシリーズで初の複数買いをしてしまいました。 別々のショップで2回注文し、併せて4個購入、うち2個を普通に組み、1個を甥っ子に進呈。そして残る1個をアニメでも印象的だった金色に塗装してみました。 それがこちら。 まぁ、すでに最初の画像に映ってますけどね・・ ワイルドシリーズ初複数買いにして初塗装。スプレー塗装もたぶん一年半くらいぶりでしたが、まぁ、それなりに塗れたかな。 ブラストモードでも。 しかし、一応敵のトップ(組織上)がS型に乗って前線に出てくるとは思いませんでした。 やはり隠しきれない小物感が・・ 普通の黒いので挟むとこんな感じ。 うん、なかなかいいバランス。 やっぱり黒と金は相性いいよね。改造計画書 近接用と後方支援用。 どちらもメインウエポンにフレキシブルアームを使いながら、量産機らしい汎用性の高さを強調した対照的な改造プランです。 上段のジャイアントサイス装備仕様は、チェーンソーのサイズが設定画より微妙に大きい気がするのと、無加工では設定画の位置に取り付けられナイのですが、まぁいいところまで再現できます。 下段の砲撃支援仕様は、追加装甲など足りない要素多め。 いろいろなゾイドに使える追加外装詰め合わせの改造パーツセットが欲しい・・絶対需要あると思んだよなぁ。あと各色のZキャップ詰め合わせとか。ゼンマイアクション 4本の歩行脚を交互に動かして前進。同時に素早く電磁サイスを振り下ろし、ゆっくりと持ち上げたあと再び振り下ろす、という動作を繰り返すのですが・・ ご覧の通り、全然真っ直ぐ歩いてくれない。 公式の紹介動画でももう少しちゃんと歩いてたはずなんだけどなぁ・・下が歪んでるのか? あと、思った以上に全体の上下動(というか揺れ)が激しいため、せっかくのカマの動きがあまり目立たないという・・ そしていつものことですが、ゼンマイが弱い。 当たり外れもあるようですが、少なくともうちに来るゼンマイはすべからく旧シリーズのものより馬力がないです。 ブラスト形態で。 まぁ・・ね、通常形態であの調子なので、そりゃあこうなるわな。 比較画像 我が家で現存している過去のカマキリモチーフ機たちと。 左端のスパイカーは2007年に復刻されたヘリックメモリアルボックス版です。 というか、あれからもう13年も経つんだな・・ しばらく甥っ子に飼ってもらっていたのですが、久しぶりに様子を見てみると左のカマがなくなってました。軸ごと・・ ただ、昔の自分のことを思い返せば甥っ子を叱ることなんてできませんね。 キルサイスを挟んで右から2番めが第2期で発売されたSSゾイド、ディマンティス。 先にも言ったように動力を持たない代わりに頭部、カマ、脚、翅などが可動。通常の着座姿勢のほか、背部で双眼鏡を持っているものなど、フィギュアが3体付属。ほかにも謎の腹部連結ギミックなどもあって楽しいキットです。 そして右端にいる小さいのがコマンドゾイド(旧名アタックゾイド)のカマキラー。 サイズは、キルサイスとスパイカーがほぼ同程度。ディマンティスが一回り小さいくらいです。ちなみにスケールはキルサイス以外すべて1/72。 あと24ゾイドのドントレスも持っていたのですが、破損からの処分という運命を辿っています。 ライバル関係といえそうな共和国製S型ゾイド、クワガノスと。各形態で。 奇しくも戦闘スタイルがほぼ一緒ですね。 ブラスト形態の武装配置もよく似てる。 現在休止中のアニメですが、再開ののちはこの両機の大部隊同士の戦闘などもありそうです。 ZW クワガノス レビュー 以下、画像 手動で動かせるパーツは頭部、そしてブラストギミックにも関わる翅と、その内側に収納されたチェーンソーナイフ。 電磁サイスの刃の部分も可動すれば、ポージングの幅もより広がったんですけどね。 あとは、飛行シーンのディスプレイ用にお腹の裏にスタンド対応の3㎜穴などあればなおよかった。 まぁ、S型なのでクリップタイプでなんとかなりましたが。 オメガレックスの露払いとして出撃。 統一されたカラーリングに軍団感を感じます。 約1名目立ちたがりがいますが(笑)。 有人の隊長機の指揮下で複数の無人機を運用可能という設定。 隊長機の操作で一斉に強制ブラスト発動! 無人機ゆえにXL機にすら怯まず襲いかかり、倒してしまう。 実際に、アリが象を殺すという話もありますし、小さいとはいえ、こんな凶悪な武器を持った虫の大群に纏わり付かれたらグラキオもどうすることもできないでしょうね。 本来のカマキリに群れを作る習性はないので、集団で敵を襲うというのならむしろバッタやイナゴだろう、と思うのですが、あの綿菓子のような卵から一斉に孵る子カマキリの様子をイメージしたということのようですね。 ワイルドシリーズの虫モチーフS型ゾイド集結!(モチーフが被るクワーガ二は遠慮していただきましたが) ブラスト形態でも。 カブター、クワーガ、クワガノスは流用なので、型としては5種類。なんやかんやで充実してきました。 でも、そろそろ虫以外がモチーフのS型も欲しいですね。 ワイルドシリーズはM型(旧シリーズにおける小さめの大型)がスタンダードサイズなので、使えるモチーフが限られるのかなぁ? でも、それこそ鳥とか小動物とか、旧シリーズではあまり取り上げられなかったモチーフへのチャレンジを期待しています。 以上、“ZW キルサイス” でした。 1年4ヶ月振りのS型完全新規。 アニメでの大群シーンの印象が強かったこともあって、ワイルドシリーズで初めて複数買いをしてしまいました。 プロポーションも非常によく、過去のカマキリモチーフ機と較べても生物的要素の強いデザインはもちろん格好よく、そして不気味でもあり・・ 歩行ギミックについてはゼンマイの性能に左右される部分があるので、正直微妙ではありますが、カマも連動して上下に動くなど、これまでのS型にもう一手間加えてくれたところは好印象です。 一方で、S型ながら(というよりはS型ゆえに)細かいパーツを使用する組み立ては意外と難しく、最初の1つを組むのには少し時間がかかりました。もちろん、2つめ以降はささっと組めましたけどね(強がり)。 ちなみに、4歳の甥っ子も僕の監督下でほぼ1人で組めましたので、心配は要りません! 個人的にはかなり久しぶりのスプレー塗装もしたりと、いろんな意味で楽しめたキットでした。 さて、今月末にはまだ謎の多いゼロ系ゾイド、ゼロファントスが発売。 そしてついにその姿を現したゼログライジス・・ ゼロファントスの紹介動画の最後のほうで見切れていた画には、ぅん・・? と思ったものですが、偶然試作品と思われるものの動画を見てしまったことで、不安は払拭されました。今は期待しかないです。 8月発売らしいですね。 ということは、7月はお休みなのか・・? まぁいいや、自分への誕生日プレゼントと思えば余裕で待てますね。 まぁ、誕生日とか関係なく買うけどね(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。