ヤスモトユウタ個展 「 PARK 」1F 6/5-6/16
ヤスモトユウタ個展 「 PARK 」
2020年6月5日(金)-6月16日(火)
平日 15:00-19:00 土日祝 13:00-19:00 水木休み
一階:企画展・写真
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アトリエ三月ではヤスモトユウタ写真展「PARK」を開催します。
普段からカメラマンとして仕事をしているヤスモトにとっては写真家としては初の個展開催となります。
今回は"釜ヶ崎""あいりん地区”と呼ばれる街を中心に撮影された写真作品の展覧会となります。
2008年頃から訪れるようになった釜ヶ崎はヤスモトにとって拠り所となる街だと言います。毎週のように訪れては昼からお酒を飲んで街の人々と触れ合うことは写真作品を取る上で重要なフィールドワークのようにも感じるし、ただただ彼自身がお酒を飲みたいだけのようにも思えます。
30歳より上の世代が釜ヶ崎と聞くと"汚い"”怖い”などといった印象で捉えがちですが、今回の写真のほとんどはごくごくありふれた日常に見えます。
様々な報道やメディアは"釜ヶ崎"をディープスポットと位置付けたり余計な着色をして話題にしますがここに写っている"釜ヶ崎"がきっと本来の等身大の姿なんだろうと感じました。
でもまぁ、危ないは危ないので念のため気をつけて。
この機会に是非ご高覧ください。
アトリエ三月 原康浩
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ここに展示した写真は、一昨年から今年にかけて、大阪市西成区萩之茶屋やその周辺を歩いて撮影したものです。一般には「あいりん地区」という行政用語で知られていますが、地元では古くからの「釜ヶ崎」という地名、もしくは「カマ」という愛称で呼ばれています。
何となく「危険」「汚い」「貧困」というイメージで語られがちな場所です。日雇い労働者が仕事を求めて集まり、暴動もたびたび発生しました。いま歩いても、路上で宴会を開くおじさんに出会うし、居酒屋からは昼からカラオケが聞こえてくるし、段ボールハウスも見かけます。時には、酔っぱらい同士の喧嘩にも出くわします。
とは言え、撮影した時はこちらも同様に酔っぱらっています。ご覧になれば分かるように、暴動も喧嘩も撮影していません。貧困や高齢化といったようなテーマも扱っていません。何も起こっていない釜ヶ崎の普段の風景やそこで出会った人たちです。
「なぜ釜ヶ崎に通うのか」と問われたら、「楽しいから」と答えます。昼から酔っぱらっても眉をひそめる人も、他人の過去を詮索するような野暮な人もいません。お金はなくても笑っている人たちをよく見ます。カメラを持って行っても一回もシャッターを押すことなく終わる日がよくあります。
釜ヶ崎は、誰でも入れて自由に過ごすことができる「公園」みたいな場所です。
ヤスモトユウタ
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ヤスモトユウタ
1976年 福島県大熊町生まれ
早稲田大学第一文学部卒業
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科中退
現在、カメラマン