楽しいご飯 - 東北空手道場
「いただきます」と言ってからご飯を食べてますか?「家族がいる時は言ってるけど、一人の時は言ってない。」そういう人は多いでしょう。では、この「いただきます」は誰に言ってるのでしょうか?
まずは「つくってくれた方」です。料理を作ってくれた方、その素材を作ってくれた方は勿論、運んで来てくれた方や作るための道具を作ってくれた方も「つくってくれた方」に入ります。部屋で一人「いただきます」と私が言っても、その言葉は誰にも聞こえません。
でも、小さい時から「いただきます、をちゃんと言いなさい。」と言われ、周りの大人がちゃんと言っているのを見れば、その感謝の思いは通じるのだろうな、と感じました。1日3食を食べるのであれば、必ず3回感謝の気持ちをもちます。稽古でいえば「朝、昼、夜の三部稽古」です。それだけ稽古をすれば上手くなるように、感謝の気持ちも強くなります。みんなが少しでも良いので感謝の気持ちを持っていれば、雰囲気は楽しく、良くなっていくでしょう。そして、言葉そのものは伝わらなくても「つくってくれた方」の周りの雰囲気が良くなれば、結果として伝わったことになります。何かをやり遂げたい時に、それを人に言ったり、何かに書くことによって達成しやすくなると科学的にも証明されています。また、言葉には「言霊」があると言われています。一人で誰もいないかもしれませんが、その場では聞こえないかもしれませんが、たった一言「いただきます」と言えば、多くの人達に伝わり、繋がると思ってます。「いただきます」を伝えなければならない方が、他にもいますが、それは別の機会に。そして、「感謝の稽古をするため」と言って、誰かみたいに1日5食、6食と食べてはいけません!
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
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