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釜ヶ崎地域合同労働組合

大阪市から回答がありましたが…

2020.06.01 02:02

5月29日午後1時半ころ、大阪市市民局定額給付金担当から釜合労にファックスで回答書が送信されてきましたのでお知らせします。要約すると以下のとおりです。

①大阪市は西成区において住民票を持たない(持てない)人たちがどこにどれくらいいるか、早急に調査してください。

[回答]調査を行う予定はない。なお、住民登録がなされていない方については、居住地の区役所において住所設定の手続きを行い、住民基本台帳に記録されれば、特別定額給付金の給付対象となることを、ホームレスの方等に対して、チラシ配布等により周知していきたいと考えております。

ピントはずれの回答になっています。釜合労は野宿している人のその場所が住居であり、市の職員がその場におもむき、10万円を手渡すようにと要望しているのです。


②住民票を持たない(持てない)人たち、および住民票を便宜上、どこかに移したくても自分を証明する免状、証明書などを一切持てない人たちにも給付金が渡せるような施策を考えてください③あいりん職安発行の日雇労働被保険者手帳、運転免許証、高齢者特別清掃の登録カード、保険証など、本人が特定できるものでの支給

[回答]住民登録をされれば、住民登録のある市区町村で特別定額給付金の給付対象となること等、制度の周知を図ってまいります 

釜合労は硬直的な考えを改め、釜ヶ崎労働者の現状に即した対応こそが必要であると考えます。


④釜ヶ崎解放会館での住民登録を認めること

[回答]住民基本台帳法に基づく「住所」とは、各人の生活の本拠をいうものであります。住所の認定にあたりましては、客観的居住の事実と、これに当該居住者の主観的居住意思を総合して決定するべきものであり、個々の事例ごとに生活の本拠たる居住の実態を具備しているかを総合的に判断すべきものであります。

差別行政の結果、野宿せざるを得ない釜ヶ崎労働者の現実を認めようとしない行政の責任を放棄している


⑤2007年に釜ヶ崎解放会館に住民登録していた住民票2088人の住民票を強制削除したが、これを復活させること

[回答]住民基本台帳法に則して、住民登録の適正な管理運用に努めてまいります。

法律の不備の結果、釜ヶ崎労働者の現状を認めようとしない役人の責任逃れにすぎません。


⑥釜ヶ崎地域に大阪市の相談窓口を設置すること。

[回答]新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、大阪市では、現時点で窓口の設置は予定しておりません。

センターのシャッターを開けて3階にあるあいりん職安の窓口、(財)西成労働福祉センターの窓口で三密を避けた相談窓口の設置は可能。やることを決めてその方向をめざせ。


近いうちに再度大阪市におもむき、考え直すよう要望します。要は政府が決めた10万円の特別給付金がその対象者である全員にその人が必要としている方法で給付するということに知恵を出し合い柔軟に対処しなければならないのに、住民登録のみに固執する国や地方自治体の硬直した対応の変化を求め意見をしてゆくことが大切だと思っています。

釜ヶ崎の労働者、野宿している人すべてに給付金を配布する手立てを国、府、市は真剣に考えるべきだと思っています。

あいりん職安が釜ヶ崎の労働者に仕事の紹介業務をやらない、居宅保護ではなく施設収容を強制されている等々、差別行政の結果、野宿をせざるを得ないことを棚にあげて大阪市市民局は責任のがれに終始しています。




露骨な条件闘争の場と化した労働施設検討会議

センターつぶしを認めた上での条件闘争は見苦しい

5月25日の夜、第50回目の釜ヶ崎のまちづくり会議(労働施設検討会議)が西成区役所で開かれました。この日の会議は会議にあらず、条件闘争の場から行政へのお願い、挙句の果ては、国の考えを「教えてほしい」と哀願する始末。役人の顔色を見ながらの露骨な条件闘争の場と化してしまいました。

釜合労は見るに見かねて「この会議は役人の顔色を見ながら何かを決める会議ではないはず。委員が意見を出し合い提言する会議ではないのか」と意見しました。この会議はあと3回開催されて終わると事務局から表明されました。この日、地域の自治会の代表者は誰一人出席しませんでした。

以前にも書きましたが、この会議で出席した大阪府の役人が「労働施設を建設する(あいりん職安と財、西成労働福祉センター)」と発言があり、労働者が使えるライフライン等の設置は考えていないことが分かりました。こんなこと、初めからの筋書き。御用学者、御用有識者がこの会議を牛耳っていたことでもわかります。この日の話をまとめようとする座長に対し釜合労は「あなたの集約に組しない」と抗議しました。




5月30日(土)の集会、デモ、60名が参加

「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「コロナ対策を本気でやれ」「給付金10万円をすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に支給せよ」の集会・デモには60名の労働者、支援者が参加しました。参加された皆さん、お疲れ様でした。これからも声をあげつづけましょう。




「センターつぶすな」住民訴訟は6月24日午前11時に決まりました。

次回公判は6月24日(水)午前11時から大阪地方裁判所1007号法廷です。多くの皆さんの傍聴をお願いします。




釜合労のホームページができました。

https://www.kamagourou.comです。よろしくお願いします。





2020年6月1日

釜ヶ崎地域合労労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490