コラム-「変だ」発想法-
はじめまして、PR BANKの中の人やってます。Do-Sanです。
エモいの大好きな僕がアイデアを作るときの発想法をご紹介します。
その名も「変だ発想法」
「変な」じゃないです。「変だ」です。
目次
・「変」は問題の現れ
・事例① SPUR
・事例② NIKE
・事例③ #所属のない入社式 ※事例は要精査
・まとめ
●「変」は問題の現れ
日々過ごしていて「ん?」と眉をひそめる瞬間、ありませんか?僕はめちゃめちゃあります。
・なんで情報技術進んでるのに満員電車とか乗ってるの?
・なんでハンコをお辞儀させるの?
・なんで仕事はスーツじゃないと不誠実なの?
・浦安の某テーマパークに男二人で行ったら変?
などなど。確かに言われてみれば、と思ったあなた。
なんとなーく当たり前に思って、受け入れてませんか?
日常で「変だ」と感じること、すなわち「日常に潜む違和感」こそアイデアの源泉だと僕は思っています。
さて、そんな日常の「変」に注目してコミュニケーションをした事例を少しご紹介したいと思います。
●事例① 集英社30周年記念 雑誌SPURの仕掛けたアイデア
2019年9月、モード誌『SPUR』が渋谷のOOHを活用して、生理ナプキン7400枚を配布するという大胆なアクションを起こしました。センシティブな話題ではありつつも、生物であり、生理現象である事柄に対して、目を背けることよりも不誠実なものはないと思います。
ということで、先にご紹介した「変だ」発想法で考えてみましょう。
そもそもこのコミュニケーションは、
・生理に対する理解や「生理休暇」の普及が進んでいない状況を問題視
・男女両方に自分と他者の身体について考えるきっかけを提供
というスタンスで出されています(参考)
なので、下記のように分析できるのではないでしょうか。
変:生理休暇という制度があるのに、取りたくても取れない世の中の雰囲気=問題
窮屈:体調が悪くて休みたいのに休めない女性=ターゲット(?)
解決策:生理に対する理解の浸透と主張
「変」を見つけたら、「誰」にとっての変なのかを考えてみる。そして、その解決策を考えると同時に、「誰が解決すべきか」を考えてみる。この「誰が解決すべきか」がまた重要。
長年女性の「機嫌の良いハイモード」について取り組んできたSPURだからこそ、納得感があるし、それだけ共感が持てますよね。
●事例② NIKE ぽっちゃりマネキン@英国
お店に並んでいるマネキン、顔がない方が自分の服を着ているイメージが付きやすいとかなんとかで、顔がないらしいですね。確かに美男美女が来てればおしゃれに見えるマジックあります。世の中ってそんなもん。
とはいいつつも、マネキンって言われてみればみんな同じスタイルしてません?っていう「変」に切り込んだのかNIKEさんです。(参考)
さて、いきましょう!
変:マネキンが全部同じスタイルで常人離れ
窮屈:自分が着てもこんな着こなしできないと思うひと
解決策:等身大マネキンの製作
多様性という価値観が広がる中で、こうした画一的性のポジションをとる旧来の慣習は意外と身の回りに溢れています。こうした負の20世紀遺産を解決することで企業のスタンスを示すことができるかもしれません。
●事例③ #所属のない入社式
就職するとき、大体多くの人が「入社式」を迎えますよね。学生から社会人になるにあたっての気持ちの切り替えであり、決意表明の場のようなものですね。
本質的には、通過儀礼になっている部分もありそうですが。以前までは、学校を卒業したら会社に所属することが主流だったのに対し、最近は学生のうちから起業したり、フリーランスになったり、様々な社会との関係性が持たれ始めています。
あれ、入社式って今の時代にとってちょっと「変」じゃない?と考えたSHEが仕掛けた取り組みがコチラ。(参考)
変:多様化する社会との関係性における「入社式」のあり方
窮屈:「入社式」の社は「会社」ではなく「社会」だと捉え、多様な生き方を選択している人
解決策:会社単位での入社式ではなく、個人単位での入社式の敢行
まとめ
「変だ」発想法
生活してる時に「あれ?」と思うことがあったら、それはどこかに窮屈を感じた証拠です。その窮屈がなくなった世界を想像してみることで、解決策が見つかると思います。
そしてその「変」を感じている人が多いものこそ、世の中からの共感も大きくなるのではないでしょうか。
ぜひ、普段の生活で、「あれ?」なんでこうなんだっけ?と考えてみてください。
あなたのすぐそばに、「変」が見つかるかもしれません。
では、この辺で。。