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Tak's Ownd

Walter conducts Mahler Symphony No.1 in D Major

2020.06.02 07:35

ブルーノ・ヴァルターさん指揮のマーラー交響曲1番は最晩年のコロンビア交響楽団との演奏が傑出した古典的視点から見たマーラーの頂点かと思います。昨晩、ヴァルターさんが指揮したもう一つ別のマーラー交響曲1番は私も昨晩がお初のご対面でした。

同じ曲を同じ指揮者が振っている。最晩年の大好きな解釈で演奏する姿に比較すると、まあ、私はどう逆立ちしても指揮はできっこないんで文句は言える立場ではないんですが、若いマーラーの悩み、もがいている姿がより鮮明に感じられるのにはびっくりしたんです。

モノーラルの鮮明な録音が、モノクロのように色彩を取り去った全体の構図というか芯の部分を際立たせるのかもしれません。

アメリカに渡ってからのヴァルター全集は70枚を超える素晴らしいセットで、最晩年以外はほとんど耳にしたことのない録音ばかりなのでこれからが聴く側にとって真剣勝負っていう感じにはなりますが逃げないで聴き続けたい。そう思います。