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動物愛護法の改正✨

2020.06.02 14:43

6月1日、つまり昨日から、

改正された動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律)が施行されました👏


改正されたのは昨年6月なのですが、実際に開始されるのはその1〜3年後ということになっており、

今年の6月から段階的に実施されていく、ということになってます😅

法律ムズカシイネ…


とりあえず今回大きく変わったこととしては、「動物虐待に対する厳罰化」です🎉

具体的には、以下の3点です👇


①殺傷に対する罰則

2年以下の懲役または200万円以下の罰金→5年以下の懲役または500万円以下の罰金


②適正飼育指導措置の拡充

都道府県知事は、不適切な飼養(多頭飼育崩壊なども含む)に対し、

勧告だけでなく指導や立入検査もできるようになった


③獣医師の虐待通報義務

みだりに傷つけられた疑いのある動物を診察した獣医師に対し、努力義務だった通報を義務化した




その他にも、


④動物取扱責任者(第一種動物取扱業者は各事業所に動物取扱責任者を置かなければならない)に対し

実務経験や動物関係の資格などを求められるようになった


⑤自治体は地域猫の引き取りを拒否できるようになった


⑥特定動物(危険動物)に対する規制強化


⑦動物愛護管理センターの業務内容の明記


などなどが変わっています💡


また、8週齢規制(生後56日以下の幼齢個体の販売を禁じる)は来年6月まで、

マイクロチップ装着義務は再来年6月までを目処に施行予定だそうです📖


私は法律に関してはど素人なので、詳細は環境省のホームページをご覧ください🙇‍♀️



個人的に思うこと色々🤔


①②の虐待に対する厳罰化や行政指導がしやすくなった点は、とても良いと思います👏

あとは実際の現場で、この法律がきちんと機能することを望みます🙇‍♀️


日本の法律は、大まかなことを国が決めてあとは自治体に委ねる、というのが基本姿勢なので、

こうした法律で具体的な細々とした数値を規定するのは難しいとは思うのですが、

多頭飼育崩壊が相次ぐ今、例えば「○㎠の広さで人手△人なら◻︎匹くらいまで」みたいな基準がないと、

実際の現場で適応させていくのは難しいのかもしれない…🙄


③の獣医師虐待通報義務は、私も獣医師なので直接関連することですね❣️

以前勤務していた病院でも、蹴られて骨折したとかっていう話を耳にしました💦

獣医がすぐ通報したいと思っても、患者さんとの関係性などを考慮すると実際はしづらい場面もあるのが事実😢

今回義務化したことで、そうした場面で獣医さんの背中を押してくれることを望みます🤲

(そして実際に通報しても、警察の方とかが愛護法に関して何も知らないことも多いので、そこも改善を求む…)



個人的に色々と思ってしまうのが⑤の地域猫引き取り拒否🤔

これは獣医師としてというより私の個人的な意見なのですが、私自身は全ての猫は家の中で飼われるべきだと考えております🐱

(この願いを込めて、自分の病院の名前はHOMEと名付けました🏠)


もちろん現実的には難しいので、耳カットして地域猫として面倒を見るのは仕方がないかなと思うのですが、

私は耳カットしても慣れそうなら、積極的に保護して里親を探すようにしています✨

(地域猫万歳!とは思っておらず、里親探ししたいけど難しいから仕方なく地域猫…という認識でおります)


耳カットされた地域猫が車にひかれて亡くなるのを、今まで何度も見てきました…

地域猫にすれば引き取られないから、どんどん耳カットして外に放そう‼️

というようになってしまうのかちょっと心配…

耳カットしててもお世話をする人がいても、できれば室内で飼い猫として迎えてあげてほしいです🙇‍♀️

私は、手術を頼まれただけなのに、TNR現場から猫を連れて帰ってきてしまうこともしばしば😅


とはいえ、私自身はTNRのお手伝いを山ほどしてきましたし、

放っておかれていた野良猫が地域猫になることはとても良いことだと思っています✨


今は野良猫が多すぎて、全部を家に迎えるのは実際に無理な状況です💦

どんどんTNRして地域猫がそのうちに寿命を迎えて、外の猫がある程度まで減って、

残った猫たちは全て室内に迎え入れられる、そんな未来を目指して頑張ります👊