Chimney法 Zone0ランディングの弓部TEVAR
外科手術が高リスクな患者に行うZone0にランディングする弓部TEVAR。
chimney法、開窓型SG、in situ開窓術の3つ方法がある。
準備
全身麻酔一式, V-line2本(薬剤用、Volume line),
A-lineは、右radial Aに刺入。
完成図
手順
1. debranch : 左CCAをクランプするので、血圧を事前に高めにしておく。首を切開して、L-CCAをクランプ。proximalを結紮。左右鎖骨下動脈を繋いでいる人工血管に人工血管をつなぐ。この際、血圧およびINVOSに左右差がないかに注意する。
L-CCAをデクランプしたら、血圧を戻す。クランプ時間は数分だった。
2. FAよりアクセスし、Gore TAG をZone0から留置。Distalは、Gore Excluder。
3. 右CCAよりアクセスし、chimney graftを留置。
留置位置を正確に行う為、rapid pacingを行った。
また、distalの位置がずれると、右鎖骨下動脈が閉塞してしまう。全て、右鎖骨下動脈から頚部分枝は栄養されている為、ここが命綱。
右radial Aで計測している血圧およびINVOSに注意する!!ここ重要!!
4. タッチアップを行う。
注意点
Zone 0のproximal landing zoneに2本のデバイスが重なるので、ステントグラフト間のスリットからガターリーク (type Ⅰ エンドリークと同等)が発生していないか?
この術式では、逆行性A型大動脈解離が発生することが報告されている。血圧が高くなりすぎないように注意が必要。
両サイドの頚部切開が入る為、止血をしっかりしたい!
その他の情報
死亡率4%、脳梗塞発症率11%, 再治療率10-25%
その他のZone0ランディングの完全血管内治療法
・開窓型SG:Zone0ランディングが可能なSG (保険償還あり)セミカスタムのため、制作に数週間の時間がかかる。成績が良いため、完全血管内治療法の第一選択となっている。
・in situ開窓術:SGで頸部分枝を閉塞した後に、SCAやCCAから逆行性にレーザーや穿刺針で穴を開けて、カバードステントを留置する。保険適用外使用だが、成績は良い。