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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 現代社会でも「姦通罪」という罪があった台湾の何とも悩ましい文化

2020.06.05 22:00

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 現代社会でも「姦通罪」という罪があった台湾の何とも悩ましい文化

 今週も土曜日が来た。今週はなぜか「緊急事態宣言解除」の問題から、元に戻ったはずであるのに、街中は何か殺伐としていた感じがする世の中であった。基本的に、多くの人が「外に働きに出たくない」「ラッシュの電車に乗りたくない」と思っているわけであり、そのような感覚をいかに紛らわせていたかということがよくわかるようなニュースばかりである。

同時に、その「気を紛らわす」という行為の中の一つが、「夜の街」ということも確かな事実なのであろう。今週東京で再び感染者が増え、その感染者の多くは「夜の街」での感染であるということを言っているのである。

つまり、「緊急事態宣言解除」「外出解禁」の中で最もストレスをためた人々は、そのまま夜の街に行ってしまい、そこで感染が広まったということに他ならないのである。逆に言えば、「夜の街の需要はそれだけ大きい」ということであり、そのことを理解しない都知事に対してそれでよいのかということと、一方で、「建前の社会で、夜の街に行ったといえない家庭事情」などもあり、悲喜交々な内容が繰り広げられている。

一方で外出自粛期間中に流行した「テレワーク」に関しても不満が出てきている一週間であった。基本的に、テレワークしかない時期にはそれらの声は大きく取り上げられることはないのであるが、他の手段が出てくるようになる、つまり外出ができるようになると、その内容に関して様々な官職が出てきて、不満が出てくる。その時に言わないというのは、良くも悪くも日本人らしいところではないか。

「終電がいないからいつまでも終わらない」「家族に飲み会の会話を聞かれる」「家にいることが明らかだから断れない」など、いずれもなかなか興味深い内容ばかりである。実際にこのようなところで「家族」を気にしなければならないところから、「浮気」「不倫」が出てくるということになるのかもしれない。


台湾、姦通罪を廃止=「性の自主権制限」と違憲判断

 【台北時事】台湾の憲法裁判所に当たる司法院大法官会議は29日、既婚者が配偶者以外の人と性的関係を結ぶことを刑罰の対象とした刑法の姦通(かんつう)罪について、「憲法が保障する性の自主権を制限している」などとして、違憲とする憲法解釈を示した。

 これにより、長年続いてきた同罪は失効し、即日廃止された。

 台湾の姦通罪は、既婚者が夫や妻以外の人と性的関係を結んだと認定された場合、浮気相手を含めて1年以内の懲役刑を科すことができると定めている。ただ、既婚男性が妻以外の女性と性的関係を持った場合、妻が浮気相手の女性だけを訴えるケースが多く、女性に不利な法律と指摘されてきた。同会議は浮気相手だけを刑罰の対象にできる刑事訴訟法の規定についても「憲法が保障する平等権に違反する」として、違憲と判断した。 

2020年5月29日 20時8分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/18336744/


 さて、以前にも書いたが「不倫」という言葉は1980年代の「金曜日の妻たちへ」という不倫を扱ったテレビドラマが原因となる。まあ、その時に出演していた俳優石田純一氏が後に「不倫は文化」といったとか、本当は言っていないなどの話があるが、実際に、「不倫」は一定の文化になったのではないかという気がする。当然に、男性が社会に出てその男性が風俗営業に行くということはある意味で、江戸時代の遊郭などの話もあって普通なのである。

では、「女性が社会に進出した場合は、どのようなことが起きるのか」ということがあまり想定されていないということになる。まさに、男性が風俗で遊ぶ以上は、女性も男女平等であるから、外で「遊ぶ」つまり「夜の街に繰り出す」ということになるのは自明の理でしかあるまい。

昭和から行われた「ウーマンリブ」(1970年代)以降女性の社会進出を推進してきた日本の政府は、そのまま「女性用の夜の街」を推進してきており、そのことは「不倫を文化に押し上げた」形になっていたと考える。

一方、ではそれまで女性には不倫とか、浮気はなかったのか。

単純に、本来女性は家を守るとされており家庭の中にいることがほとんどである。また農業社会であった日本の場合は、それでよかったし外回りの仕事は体力仕事がほとんどであるためにそれが李に敵っていたということになる。男尊女卑をいたずらに否定する人がいるが時代とともに価値観も仕事の種類も変化するので、その時代には時代に会った内容になるのだ。江戸時代に、デスクワークがあったならばいざ知らず、そのようなことはそんな話はないのであるから、女性が家庭にいて子育てや祖父母の面倒を見、男性が外で力仕事をするというのはある意味当たり前ではなかったか。

そのような環境の中で女性が「浮気」をするというのは、まさに女性が「子育てなどの義務」をうしなうことと同時に、社会的には「外で働いている男の基盤であり戸籍を失う行為」ということにつながる。

そのようなことから「浮気」などとは言わず「不義密通」というようなことを言っており、また、その内容に関して「姦通罪」というような罪が存在していたのである。

日本では、「姦通罪」とは配偶者のある者が,配偶者以外の者と性的関係に陥る罪。 1947年の刑法一部改正以前は183条によって,有夫の婦女が夫以外の男性と性的に関係をもったとき,夫の告訴をまって本罪で処罰された。しかし,有婦の男性は有夫の婦女と性的関係をもったときのみ相姦者として処罰されることになっていたため,憲法 14条の法のもとの平等に違反するのではないかが問題とされ,夫の姦通をも処罰するか,両方とも処罰しないか議論が分れ,結局削除された。

これと同じ議論が、台湾でも行われた。

つまりそれだけ女性の社会進出が増えてきたということを意味しており、またその社会進出において女性が「夜の街で遊ぶ可能性」が増えてきたということを意味するのである。もちろんそれまで台湾が遅れていたというものではなく、たぶん「言い出す人がいなかった」と胃ことではないか。蔡英文総統は、基本的にそのような性的なタブーにも意外と踏み込むタイプなので、このまま勧めは性風俗に関する法律は日本よりも進む可能性がある。同時に、「台湾においても不倫が多くなるのか」というようなことも注目なのである。