「ひとりぼっち」を恐れないで
今まで我々は「個よりも集団が大切」である事を骨の髄まで叩き込まれてきましたね。
でも新しい世界ではそれも変わるでしょう。
そもそも誰がどんな目的でそれを教育してきたのか?
それを論じる必要はありません。
それよりも集団でいる事の良い点と悪い点を考える方がより未来に繋がります。
元々の集団である人の群れには上下関係はありませんでした。
あったのは役割分担です。
狩りをする人もいれば、木の実を拾う人も、木に登って果実を取る人もいる。
住処で子育てをしながら住処を守る人もいました。
誰一人かけても群れは生き残れない。
だからそれぞれの役割を全うして集団の存続をみんなで担っていました。
ただ徐々に集団がより生きやすくなるためにリーダー、長老のような人が群れを束ねるようになった。
リーダーは地位が上でみんなより偉く、多くの利益を得るという存在ではありません。
責任感を持って、何よりも群れの存続のために自己の存在価値を賭け、狩りをする人が狩りをするという役割を果たす以上に、自己犠牲を自らに強いる事ができる人がリーダーで、群れ全体を見て正しい方向になるよう、知恵を絞って群れのためを最優先に生きていたのです。
これが群れとリーダーの関係性です。
我々はそういう群れではなく、常に上下関係があり、そこに利益の差がある社会に生きてきました。
ですから群れが個人より集団を優先する事が重要だと教えこまれるのは、集団が豊かになるためなのではないのかもしれません。
では誰が豊かになるためなのでしょうね・・・
でも新しい世界では群れのあり方がもう一度原点に戻るのかもしれません。
その時に大切なのは個が個としての役割を全うする事が集団を生かす事に繋がるという考え方です。
だからそれぞれの人たちは自分のやるべき役割を自覚し、それを磨けば良い。
だけれども必要以上に集団に同調しなければいけないわけではありません。
群れは重要ですが、同調は必要ない。
「忖度」も「空気を読む事」も個の存在よりも集団の形成に重きを置き、それが社会性なんだと思い込まされていたからこそ、必要な能力。
でもそれで生きにくい人も多かったはずです。
それが人を苦しめたり犠牲を強いるのでない限り、一人一人がもっとそれぞれの個の個性を活かすそんな社会になると良いですよね。
きっとそんな社会に変わるでしょう。
だから忖度も空気を読む事も作り笑いもご機嫌を取ることもしたくない人が、ひとりぼっちになったり、いじめを受けたり、生きにくいと思う社会ではなくなるのです。
その時にただ一つ大切なことは「人を思いやり、社会の中での自分の役割を全うする事」です。
矛盾しているようですが、全く矛盾していません。
そこにこそ真の社会性があるのです。
愛と思いやりを持って、自分の存在をもう一度見直しましょう。
決してひとりぼっちになる事を恐れて、作り笑いなんかしないでください。
あなたはあなたです。