ターミネーター2:3D(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
USJの開業当初からあるメインアトラクションの1つ。傑作「ターミネーター2」の正統な続編としてジェームズ・キャメロン監督自らが手掛けており、テーマパークのアトラクションという枠を超えて、もはや1つの作品として見た方が良い。
僕も「ターミネーター2」に熱狂した人間の1人なので、このアトラクションは大好きなのだが、残念ながら、人気は下降しているようだ。知り合いのUSJ好きの女性はそもそも「ターミネーター」を見たことすらないと言う。「この不届き者が!」と頑固親父のように怒鳴りつけたい気分にもなるが、30年以上も前の映画なのだから、しょうがないのかもしれない。更に言えば、プレショーで綾小路麗華という女性が登場し、客いじりがあり、これが実質のメインショーだという人もいる。「この不届き者が!」とまた怒鳴りたくなる。プレショーどころか、客いじりはそのプレショーの前座なのに。辛いことだが、シュワちゃんをはじめ、映画のオリジナルキャストが集結している凄さ。それがライブアクターとなってステージ上に登場する興奮、そして、自らが映画の世界に入り込んでしまう感覚のとんでもなさは、あまり伝わらないようだ。同じ場所に座っているだけなのに、自分がドンドン場所を移動していっているように感じる。そして、椅子が少し動くだけで生まれる、ラストシーンの圧倒的な没入感も凄い。最後の爆発と共にガタンと椅子が落ちることに注目が集まりがちだが、それよりも、ラストシーン前、エレベーターのシーンで椅子が上昇していることの方が重要だと思う。考えた人は天才だ。
バックドラフトやジョーズと同じく、このアトラクションも、もう日本にしか存在していない。最近、プロジェクターが新しくなったのか、画質がかなり向上しているが、一方でカットされているエフェクトが多かったり、途中で中断することもたびたびあるようだ。できるだけ長く存続して欲しいが、時間の問題かもしれない。毎回、しっかり見に行きたいと思う。
A
待ち時間ではなく、次のショー時間表記のことが多い
サイバーダイン社を模した雰囲気抜群のエントランス
待ち列が長いと、この後、一旦外に出て建物の後ろに並ぶ
屋内のキューライン
ここに入れれば大体、次の回で見ることができる
3Dメガネではなく、安全ゴーグル
この先が綾小路麗華が登場するプレショーの部屋となる
出口のショップに置かれたターミネーター
残念ながら、ターミネーター関連グッズはもう置かれていない