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ジュラシック・パーク・ザ・ライド(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

2020.06.16 12:29

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオープン時より稼働しているメインアトラクションの1つで、5人×5列の黄色いボートに乗り込み、巨大な恐竜たちを現代に蘇らせたジュラシック・パーク内を進む大型の急流すべりだ。

 特に最後のドロップが素晴らしい。安全バーが横1列同じもので、かなり太いこともあって、体とバーの間にかなり余裕がある。その状態で、約25mの高さから一気に落下するので、尋常ではないエアタイムを楽しめる。落下中に手を上げると、ほとんど空中で立ち上がっているような状態になることもできる。また、屋内での落下なので、あとどれぐらい落ちるのかわかりにくいのも、スリルを高めている。夜に乗ると、出口からの光が見えないので、このままいつまでも落ちるんじゃないかとさえ、思えるぐらいだ。夜に乗った方が雰囲気があって圧倒的に楽しいので、大好きだ(その上、空いている)。

 また、巻き上げの怖さも特筆しておくべきだろう。油断すると、後ろに転げ落ちてしまうのではないか、と思い込んでしまうような角度で暗闇の中を上っていく。なぜか「ハムナプトラ」の劇中曲が使われているのだが、この曲が驚くほどマッチしていて、恐怖心をさらに掻き立ててくる(USJ以外のジュラシック・パーク・ザ・ライドではこの音楽は使われていない)。子どもの時に乗って、ドロップよりもこの巻き上げの方が、トラウマになった人も多いだろうと思う。

 すでに多くの人が乗っているライドなので、ライドの詳細を書き連ねるよりも、僕が体験した珍ジュラパ3選をここで紹介したい。このライドは約20年前に作られたものだし、多くのアニマトロニクスが水中に設置されていたり、複雑なエフェクトも多いことから完全な状態で、全てを見られることは今ではほとんどない。だが、その中でも1番残念なパターンに当たったことが1度だけある。ティラノサウルスのカットバージョンだ。このガッカリ感は半端じゃない。最後のドロップ前、いつもティラノサウルスが登場するところに黒いカーテンが掛けられていた。ただでさえ、なぜ脱出のためにドロップするのだろうか、と不思議に思ってしまうのだが、その時は、何にも襲われていないのに、ただドロップするのだ。意味不明すぎて、友達と爆笑してしまった。

 2つ目はカットではなく、直前に壊れたであろうパターンだ。ライドの中盤、パラサウロロフスが水中から飛び出してきて、ボートの行き先を肉食恐竜エリアに変えてしまうシーンがある。このパラサウロロフスがなんと飛び出したまま、止まっていたのだ。少し後ろ向きに倒れて、体を半分、水に沈めた姿勢で止まっており、恐竜が温泉に浸かっているようにしか見えなかった。これまた爆笑だった。

 3つ目の体験は、このライドで考えうる1番の恐怖だと思う。巻き上げの途中でライドが止まったのだ。僕も「これが起きたら怖いに違いない」と何度か妄想していたことがあるが、実際に自分の身に起こるとは思わなかった。実際に起こってみると、怖いというよりも、本当に起こった!という興奮の方が大きかった(笑)。その後、1分ほど止まって、何事もなかったかのように再開したが、同じボートに乗っていた何人かの人に新たなトラウマを植え付けたのは間違いないと思う。

 ジュラシック・パーク・ザ・ライドはおそらく僕がUSJ内で1番乗っているアトラクションだと思う。20年近く経った今でも、定期的に乗りたくなるし、実際に乗っている。大好きなライドだ。これからも経年劣化に負けず、動き続けて欲しい。


A+


エントランスの様子
ジュラシックパークの雰囲気がよく出ている
巨大な建物からのドロップ
激しい水しぶきを上げているが、意外と濡れない席も多い
ただし、1列目は手前の岸で跳ね返った第2波(最後の写真)が
流れ込んでくるので、間違いなくびしょ濡れになる