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発酵食品の落とし穴

2020.06.05 10:00

「健康そう」「健康的」「体に良い」というイメージが発酵食品にある方が多いと思います。

 実際に体にとって良い働きをしてくれますが、発酵食品も選んで食べる必要があります。 

世界中にたくさんの発酵食品がある中で、物によっては「糖質過剰」「塩分過剰」に陥ってしまうからです。 


例えば、テレビなどでも話題になっている甘酒。 


美容やダイエット目的など、女性に人気で栄養が豊富な事から「飲む点滴」とも言われる甘酒ですが、糖質を多く含んでいます。 

甘酒に糖質が多いのは、主な原料が米と麹なので、米のデンプンが麹の酵素に分解されてブドウ糖になるからです。 

甘酒を作る時に砂糖を入れなくても甘くなるのは、このためです。 

市販の出来上がった甘酒の中にはさらに砂糖が追加されている物もあります。 

ただでさえ「糖質の塊」とも言えるのに恐ろしいことになっているのです。 


また、キムチやぬか漬けなどの漬物類、味噌、塩辛など保存性の高い発酵食品は、塩分が非常に多く使用されています。 

食べ過ぎると塩分の摂り過ぎとなり、高血圧になってしまいます。 


醤油も濃い口・薄口とありイメージ的には濃い口醤油の方が塩分が多そうですが、実際には薄口醤油の方が塩分が多いです。 


他に、ヨーグルトも代表的な発酵食品の1つですが、砂糖入りのヨーグルトをたくさん食べていると糖質の摂り過ぎとなってしまいます。 


糖質や塩分を控えるという視点からだと、必ずしも発酵食品のすべてが体に良いというわけではありません。 


イメージだけで食品を選ぶのではなく、その食品の成分を見て選ぶと良いでしょう。 


成分表記の豆知識として、「ナトリウム」表記がありますが、「ナトリウム1g=食塩1g」ではありません。 

実際には「ナトリウム1g=食塩約2.54g」もあるのです。「ナトリウム1g=食塩1g」と思っていると塩分を過剰摂取している事となります。 


あまり神経質になる必要はありませんが、ぜひ参考にしてみて下さい。