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ニューヨークのD2Cブランドのキュレーション施設SHOWFIELDで教わったこと。ビジネスのアイデアは日常のふとした疑問に向き合うことから生まれる

2020.06.06 02:00

どうもこんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」で、2か月間ニューヨークの起業家支援プログラムに参加している長村伊織です。


起業家支援プログラムついては、プレスリリースをご参照ください。

>>2か月間のニューヨーク滞在費が”無料”に。起業を目指す若者にチャンスを。20代での海外起業から9年目、ニューヨークのシェアハウス&Co-living「Crossover」代表取締役 君島和也よりメッセージも


みなさんはD2Cという言葉を知っていますか?


D2Cとは、「Direct to Consumer」の略で、メーカーが自社で企画・製造した商品を自社のECサイトや店舗などを通じて、直接消費者に販売するビジネスモデルのことです。


そんなD2Cに特化したキュレーション施設が、ニューヨークにあるので行ってきました。


実際に行ってみて、今D2Cビジネスが注目されている背景や、つくり手と買い手双方にとってハッピーな構造である点が、すばらしいと感じたので、レポートします。


「世界でもっともおもしろい店」D2Cブランドを楽しめるSHOWFIELDSとは

SHOWFIELDSは、ニューヨークにあるD2Cブランドが20〜30ほど入ったキュレーション施設です。

>>「SHOWFIELDS」公式HP


このSHOWFIELDSは「The most interesting store in the world」という自信たっぷりなコピーを掲げていて、言い切るかっこよさに惚れ、コピーを発見してからすぐに行ってしまいました。


行った日は、平日の夜19:00頃だったのですが、とても多くのお客さんが来ていて、それほどNYの人は、D2Cブランドへの関心が高いのかと驚きました。


1つひとつのテナントは、5〜10名しか入れないほど小さいのですが、やはりひとつの施設で一気にこだわりのプロダクトを見ることができるのは、とても魅力的です。


また各テナントにはプロダクトが陳列していて、壁にはiPadが備え付けられています。そのiPadで商品の説明を読んだりして、自分で理解し購入するのが主流の購入方法でした。


個人的には、ストレスなく、のんびりと店舗が回れるのも、人気の秘訣なのかなと感じました。


ビジネスのアイデアは、日常のふとした疑問に向き合うことから始まる

SHOWFIELDSに入っているテナントでは、どれもこだわり抜かれたプロダクトばかりを取り扱っています。


中でも、ゴム製の靴ひもブランド“HICKIES”は「スニーカー自体は改良されつづけているのに、なぜ靴ひもは改良されていないのだろうか」という疑問から生まれました。

販売を始めてからも、顧客ニーズを踏まえて改良をくり返し、完成した商品がゴムでできた靴紐です。


このプロダクトは、スニーカーを履く際の靴ひもを結ぶ作業をなくしました。


結果的に、妊娠中の女性や老人などが抱える「ひもを結ぶのに十分な程度に屈曲できない」という問題を解決したのです。


いつの時代も新しいビジネスは、ひとりのふとした疑問から生まれるのだと思います。


僕も、自分が抱いた疑問にたいして、スルーすることなく丁寧に向き合っていきたいと思います。


つくり手と買い手双方の課題を解決する、D2Cビジネスが今注目される理由とは

僕は、D2Cが注目される理由はいくつかあると考えています。


ひとつは、これからの消費活動を引っ張っていくであろう若者の趣向です。若者は「店舗よりもオンラインショッピングで、汎用的なものよりもユニークなもの」を選ぶ傾向があるからです。


次に、SNSが発展したことで、つくり手のこだわりを消費者にダイレクトに伝えやすくなった、などの背景あると思います。


なので、ユニークなものを好むニッチな市場において、より細分化されたニーズに応え、サービスを提供できる、D2Cが期待されるのは、おおいに納得ができます。


そして、僕はD2Cビジネスがもつ、つくり手の想いやこだわりを、ダイレクトに消費者に伝えることができること、またその商品を求めている人に届けられ、問題解決につなげることに惹かれました。


これからもD2Cビジネスに注目し、D2C領域でチャレンジしてみたいなと思います。