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命令文はなぜ動詞の原形が文頭?時条件の副詞節について

2016.05.22 12:49

今回は命令文がなぜ原形で文頭から始まるのか、また提案(suggest)や要求(demand)の後ろのthat節内がどうして動詞の原形をつかうのか、またなぜshouldを使うのか、どうして時条件の副詞節の中では未来のことは現在形で表すといわれはじめたのかについて書いていきたいと思います。

まず説明に入る前に、時制についての復習をしたいと思います。とても簡単です。

現在形は「現在の事実」をあらわすときに使います。

Ex, She plays soccer everyday. 彼女は毎日サッカーをする。

過去形は「過去一点の事実」をあらわすときに使います。

Ex, She played soccer yesterday. 彼女は昨日、サッカーをした。


※未来形は本来英語にはないということを前提に話していく。後日追記。


現在形・過去形の共通点を探すとどちらも「事実」であることが分かります。ここで疑問がうまれます。「事実ではないことはどう表すの?」(未来形がうまれた起源でもある。)と疑問に思うはずです。そうです。まだ過去にも、現在でも事実ではないことには「原形」を用いるのです。昔の英語ではまだ起きていないことに関しては時制を振らないという習慣がありました。これを理解して本題に戻りたいと思います。

なぜ命令文は動詞の原形から始まるのか。次の場面を想像してみてください。

騒がしい教室に対して「静かにしろ!」と言いたいとします。おそらくこのように表現するでしょう。 Be quiet! そこには騒がしい教室という事実があり、静かにしてほしいというまだ事実ではない願望。このためBeと原形を用いるのです。


Suggestやrequestのthat節が原形をとる理由

suggest 動詞 提案する request 動詞 要求する

どちらの動詞の意味もまだ事実ではないことを相手に伝えるので動詞の目的語や目的語に当たる節内では動詞の原形を用いるのです。例えば、ずっと休憩所にいる人に対してはやくオフィスに戻ったほうがいいよ。と提案するとき

I suggest you that you go back to your office soon.

その人はいまだに休憩所にいるという事実があり、戻ったほうがいいよというまだ起きていない、つまり事実ではないことを提案するわけです。だからthat節内では動詞の原形を用いるのです。主語が三単現の場合でももちろん-sをつける必要はありません。


時条件の副詞節内では本来、原形を用いていたのです。「彼女が家に戻ったら、電話してほしい」この文章の「彼女が家に戻ったら」が時条件の副詞節です。これは現時点で事実ですか?事実ではないですよね。だから、動詞に時制を与えずに原形を用いていたのです。時代の流れでその文法の人気はがた落ちしたため仮定法の直接法が使われるようになりました。そのため今では「時条件の副詞節の中では未来に事でも現在形」と説明されています。

昔 When she come back home, call me,please.

現在 When she comes back home,call me,please.


※suggest や request のthat節内でなぜshouldが使われるのか。

基本は先ほど説明した通り原形を用いるのが普通です。しかしその文法に違和感を持った人たちがなにか助動詞を入れようといってshouldが入りました。なぜ助動詞を選択したかは簡単です。suggestやrequestは主語の主観に基づいて話すときに使う動詞です。「こうしたほうがいいよ」とか「こうしてくれないかな?」などです。そのため主観を示すときに使われる助動詞が最も相性が良いのです。助動詞が主観を示すというのが理解できない人はしたを見ておいてください。


must しなければならない 自己の焦り 緊迫感

will ~したい  自己の意志

can ~できる 自己の能力

may ~してよい 自己の判断

should ~すべきだ 自己の意志に基づく提案 

 ・・・・