オヤツなしで号令に従えるようになるために
オヤツなしで号令に従えるようになるためには、
「号令ができるようになったらオヤツをオヤツなしで号令に従えるようになるために少しずつ抜いていく」ことです。
例えば、「オスワリ」はオヤツがあればすぐできるけど、オヤツがないとできない場合。
①号令を掛ける回数を多くします
号令を出す時は、ごはんの時とオヤツの時だけしかしないなぁという方多いのではないでしょうか?
これだと1回オスワリかける→待たせて、ヨシで与えるの1回の号令で終了です。
これでは回数を多くすることができません。
そこで、カリカリのドッグフードであれば、フードの全体量の3分の1ぐらいをトレーニングに使いましょう。
フードを1粒持ち、「オスワリ」の号令を出します。犬が座ればすぐにフードを与え、褒め言葉をかけます。
またすかさずフードを1粒持ち、「オスワリ」の号令を出します。犬が座ればすぐにフードを与え褒めます。繰り返し続けます。
これでまず何回も号令を掛けることが出来るようになりました。
※もし愛犬がごはんに異常に執着して待つのも一苦労なぐらい興奮し、指示が効きにくいとか、フードがウエットで出来ない場合はオヤツの時間にトレーニングして下さい。ガムなど分割できないものを与えている場合は、何か小さく切り分けられる素材のオヤツで練習して最後にガムを与えて下さい。
②フードを手の中に隠して号令を出す
①の時はフードが犬に見えるように持って指示を出していましたが、フードを手の中に隠して指示を出します。
フードを1粒持ち、手をグーにして隠し、いつもと同じように「オスワリ」の号令を出します。犬が座ればすぐにフードを与え、褒め言葉をかけます。
またすかさずフードを1粒持ち、手の中に隠した状態で「オスワリ」の号令を出します。犬が座ればすぐにフードを与え褒めます。繰り返し続けます。
③褒める順番を代える
指示を出し、犬が座ればすぐに「フードを与え」→「褒め言葉をかけて」いましたが、これを逆にします。
犬が座ったらまず褒め言葉(愛撫)をかけ一呼吸置いてからフードを与えます。
これも繰り返し続けます。
④褒めのフードを1回だけ与えない時を作る
やっとここからご褒美のフードを減らしていく作業に入ります。
今までのトレーニングはこのための伏線ですが、この伏線をしっかりやっておくことが大切です。
ここまでのトレーニングによって、「指示を出されたら従えば必ずご褒美がもらえる」という犬との約束事ができました。
ここからは上手に犬に悟らせないように時間をかけてフードを与える回数を減らしていきます。
まずは1回だけ与えない時を作ります。いつものように、
「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
→「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
→「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
→「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
のち、「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めるだけ
すかさず「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
→「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
→「オスワリ」の号令を出す→犬が座る→褒めてからフードを与える
・・・
とこのように、繰り返しのトレーニングの中で1回だけフードを与えない時を作ります。
フードが貰えなくても、すかさず次はフードを与えることで犬にあれ?っと思わせる隙を作らせずに誤魔化していきます。
⑤褒めのフードを与えない時を少しづつ増やす
まずは10回の号令中1回ぐらいフードがない感じで進め、犬が慣れてきたら、
10回中2回に、それも犬が違和感なく慣れてきたら、10回中3回に・・・と、
少しづつ少しづつ時間を掛けて、ご褒美にフードが無いこともある状態が当たり前の感覚に仕上げていきます。
⑥褒めのフードは完全に無くすよりかは、時々は与える
完全にご褒美のフードを無くすより、時々フードを与えて下さい。
そうすることで、今貰えなかったけど、次は貰えるかな?っと期待を持ちつつ指示に従ってくれます。
まとめ、
大切なことは、時間をじっくりかけて確実に進めることです。
犬との時間はこれから十何年と長いです。成果を早く求めると失敗を繰り返したり、行き詰ってしまうこともあります。
焦らずじっくり確実にフードを減らすようにトレーニングすることが大切です。
と、長々と説明しましたが、
ぶっちゃけ、号令の回数をこなしていけば、何となくやっているうちにフードが無くてもちゃんと指示に従うようになっていたりします。
この長い説明でやる気が無くなった方、とりあえずトレーニングを回数こなして下さい。
回数こなせば何とかなります。(笑)