「稼げる花屋さんになってください」
4月から
生産者さんや仲卸さんにお会いして
いろいろなお話を聞かせていただいています。
すごく勉強になるし
花を大切にしようって気持ちにますますなりました。
中でも、これは忘れてはならないことと思い、書き残すことにしました。
お花の仕事に携わるある方がスタートラインに立ったばかりの私に
「稼げる花屋さんになってください」
って、言ってくださったんですね。
その方は言いました。
「『頑張って稼いでください』って、『儲けてください』って言うと、大抵のお花屋さんは、『うちはそんな儲からないから』
とか
『そんな、そんな。花では無理ですよ』
って、答える方が多いんだけど…。
でもね、自覚しておいて欲しいんだけど、お花屋さんは、問屋、生産者の生活も背負っているってこと。
その自覚を持って、頑張って売って、稼いでくださいね、みんなのために。
生産者さんが、安心して作れるのは、お花屋さんが適正価格で売ってくれるから。
それを橋渡しするために、仲卸、問屋、市場があるので、その立場の人たちは、しっかり橋渡しをすることが大事なんだけど。
でも、やっぱり消費者に届けるってことを考えると、一番頑張らないといけないのは、お客様に一番近いお花屋さんだよね。」
って言ったんです。
なるほど、すごく、ズドンときた言葉でした。
花屋に限らずですが
消費者に売る小売店が仲卸、問屋さんたちの暮らし、生産者さんの暮らしを支えているのは確かです。
それぞれがそれぞれの仕事に専念するためにも、しっかり稼ぐ小売店にならなくちゃ。
「生産者さんに「売らなきゃ」って心配させないようにしなくちゃね」
その方は、そうおっしゃっていました。
なるほど。
今、コロナの影響もあって、花業界だけでなく、どこも厳しい。
どこも、厳しい。
牛乳が余ってるとか
メロンが余ってるとか
物産展で売る予定だったものが余ってるとか。
いろいろあるけれど
生産する仕事の人が
安心して仕事ができるように
小売をする立場の人は頑張らないといけないんだと、気がつきました。
しっかり稼いで、次また稼いだお金でいいお花を仕入れて、喜んでいただける花を束ねたりいけたりしていこう。
やれることの種類は少ないけど(仕入れる、束ねる、いける)
やれることは無限にあるからね。