Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Me and Songs

エイシー・スレイド #2 / カバーソングのヒット&人生の選択肢

2020.06.10 07:30

Murderdolls ではギターを弾き、Joan Jett & The Blackhearts ではベースを担当するというユニークなプレイヤー、エイシー・スレイド。



前回はサマソニでの思い出をご紹介しましたが、今回はMurderdolls でカバーした Billy Idol のヒット曲 "White Wedding" についてと、誰にも当てはまるキャリアの選択肢についてです。


ホストは、長年アリス・クーパーのギタリストを務めているライアン・ロキシーです。



R: ライアン・ロキシー

A: エイシー



カバーソングのヒットは?


34:05 


R: Murderdolls で Billy Idol のヒット曲 “White Wedding” をカバーして話題になったと思うんだけど、あの時に「なんで自分達の曲じゃなくて、カバー曲のおかげで注目されてしまうんだよ!」という思いはなかった?



A: あぁ、言ってる意味わかるよ。


僕らが (別バンドの)Dope で ( Dead or Alive の) “You Spin Me round” をカバーした時はそんな感じだったんだ。



あのカバーのおかげでバンドはより多くの人に知られることになったし、もし Dope がフェスに出た場合、オーディエンスは当然あの曲を期待し、僕らもプレイしなきゃならない。


でも、”White Wedding” の場合は、確かにあの曲のおかげでTVに出れたりもしたけど、Murderdolls のコンサートで僕らがアレをプレイしなかったとしても、誰も気にしないレベルだと思うよ。


(*↓このMV、面白いです!)


R: キミがその2つの視点を持ってるのは素晴らしいことだと思うよ。あと、キミの今日の髪型はちょっとピート・バーンを思わせるのもね。(笑)


A: ああ、ちょっとだけ似てるね(笑)



おい!撮影禁止じゃ…



そう言えば、ある時LAでプレイした時、そのショーはカメラ撮影一切禁止だったんだ。



ところが、プレイしている最中に、客席の一人の男が明らかにこちらにカメラを向けているのが分かって、「コイツ、なんて野郎だ!」と思いながらプレイを続けてたんだ。


で、ギターを変えるために袖に引っ込んだ時、僕はギターテックに「なぁ、あの客席のヤツ、明らかにカメラで撮影してやがるぜ。周りの客が怒り出す前に何とかしなきゃ」と言ったんだ。



そしたら彼は、「は!?男って彼のことか!?お前、彼が誰か知らないのか?」


そう、よく見たら、それは誰あろうビリー・アイドル本人だったんだ(笑)



固執せず、緩める


38:50 


A: 僕は相当粘り強い方で、簡単に物事を辞めたりしない。


それでも、その時に自分が持っている全ての選択肢にトライして、物事が進展しないというような場合、それは僕にとって一歩引き下がる時なんだ、「辞める」のではなくね。



面白いのが、その一歩引き下がった時にこそ、急に見えていなかったチャンスが舞い込んできたりするんだ。


ジョーンのバンドに加わる前、僕は2つのバンドを同時にやっていた。


1つはThe Dark Party、もう一つは Trash Light Vision だ。



どちらのバンドでも素晴らしいファン達に恵まれて、僕らはワールドツアーを二度周った。


でも、それは自分達のお金を持ち出し、ファンのおかげで実現したものだった。残念ながら、良いマネージメントを見つけられなかったんだ。



結果、僕は活動の中で疲れ果ててしまい、「さぁ、お金も全然ないし、これから何をやろう」という状態だった。



美容師への転職


40:15


普通の仕事はやりたくなかったし、僕には学歴もないしね。


で、僕は美容学校に行くことにしたんだ、美容師になるためにね。いざやってみると、嫌いじゃないことが分かった。



しばらくして、僕が美容師として勤務する最初の日がやって来た。


そこに友人から一本の電話が入ったんだ、「エイシー、最近どうしてる?」と。


僕が「今は美容師をやってるんだ」と言うと、「いいか、今晩のうちにジョーンの曲を3曲覚えろ。オーディションは水曜日だ。もし上手く行けば、二週間以内にオーストラリアに行くことになる」と。



その時の僕は「一体何なんだよ、オレのミュージシャンとしてのキャリアは終わったんじゃないのかよ!?」って感じさ(笑)


R: わかるよ、毎回別の道を探ろうとした時に限って引き戻されるんだよな(笑)



A: まさにその通りさ。このジョーンのバンドの話は、まさにに空から降ってきたようなもんだったよ。


終/